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京都のうまいもん

1.祇園にしかわ★懐石料理の良店だと思います

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2015年11月19日(木)

オットとふたりで京都に行った2泊3日のお話しを始めます。
(今頃だけどw)

平日、午後の新幹線に乗って夕暮れの京都に到着。


四条通りを祇園に向かって歩く時、鴨川を渡る時、
「を~♪京都に帰って来たぞ~」と心はワクワクするのです。



いえ、ワタクシ、京都出身でも何でもないんですけどネ。
あまりに京都が好き過ぎて、アホのように京都通いをしていた時期があり
第二の故郷として勝手にエントリーしています。
京都にたいへん失礼なヤツです。



「たまには京都に行きたいでしょう?」(オット)
という提案に乗っかって、一年ぶりの京都です。



「夕食はどこでも好きなお店を予約しといて」(オット)
というので前から気になっていたこのお店を選びました。
ブロ友ensyuさんの記事を読んでロックオンしたお店です。


祇園にしかわさんは、評判の人気店なので
早目の予約、1カ月半前に電話入れましたわよ。
夜のコースは1万5千、2万、さらにおまかせもアリ。
ワタクシは1万5千円でお願いしました。



こんばんわ~。
11席のカウンターはもちろん満席。
他にもテーブル席、掘りごたつスタイル座敷もあるそうで
予約時に席の希望を尋ねられましたがカウンターを所望しました。
我らは一番奥のポジションに案内いただきました。
居心地いいぞ。



お料理が始まる前にご店主さまからご挨拶の一献。
この麗しい金の杯に注いでくれます。



まずは生ビールで。
(アサヒプレミアム熟成 700円)
錫のカップがいいなあ。


一皿目。
香箱蟹、内子 外子 柚子酢出汁

ずわい蟹のメス、香箱蟹。
関東ではあまり流通していないのだけど、卵がプチプチでウマイのだ。


おしゃれな竹の匙で割ると、中に菊菜と菊花そして蟹のほぐし身が。
内子と外子が、柚子酢出汁のジュレでまとめてある。
内子が濃厚に攻めてくるんだなぁ。
うわ~っ。
美味すぎ!



ぐじの真丈 くもこ 椀
ぐじは甘鯛。くもこは鱈の白子。
椀の出汁の具合がワタクシの好みの濃厚さ。
どストライク。
1品目、2品目でもうこの店のトリコ。



こうなったらビール飲んでる場合じゃないので
日本酒行きまーす。
オットと協議の末、蒼空(1000円)にケッテイ。


ちなみにワインのラインナップはこんな感じ。


御参考までに。


日本酒は、竹筒を模した錫の酒器に注いでくれて粋だわ。


日本酒グラスをお好みで選ぶのです。
どれにすっかなー。
アンティークっぽさが素敵で迷うな~。



この、エッチングが美しいグラスを選ぶワタクシ。


3品目。
柿の器でやってきました。



富山の鰤と柿。大根おろしと白みそで仕立てた品。



脂ノリノリの鰤が霜降りにしてあるものだから
ジュレ状の柿のおろしと上手く絡み合って最高なわけです。



4品目。
きんき炙り このこ醤油
「このこ」はナマコの卵巣ですね。
干物状態になったこのこ(くちことも)しか知らないので
こうして醤油に加えて、旨味倍増させるテクは初しりです。



高級魚のきんき♪
湯引きしてちょこっと炙った皮。
脂がじゅわーん。
器は乾山の写しでしょうか。
竜田川の様子が、只今の紅葉の風景を思わせます。
(スミマセン、ブログ記事化にタイムラグがあります)



5品目。
のどぐろ 栗 海老芋 蕎麦の実 銀杏 白みそ
たしか・・・サーブしてくれた方が「めなべ焼」と仰ったような。
(聞き間違いかも)


濃厚なのど黒の脂だったり、プチプチの歯触りだったり。
ホクホクの海老芋が現れたり、
野趣感じる栗が渋皮付きで現れたり・・・
ひと口ごとに様々な味と食感が飛び込んできて、特に感動の品でした。



お料理が抜群に美味しいものですから
ここまでにすでに蒼空を三本いっちゃってましたかしら~?(汗)
ご店主様も気にしてくれて
「メニュー以外の日本酒もご用意ございますが」
と提案してくださる。

頼むわ!


2人でバカみたいに日本酒をおかわりしていたからでしょう。
メニューに載っていないお酒を提供してくれました。
(訊いてないから値段は不明)

この後はバックの冷蔵庫から出してくれた刈穂と農口をバンバンと。


6品目。
箸休め。
蟹のだし汁


7品目。
もろこの若狭焼
もろこはコイ科のちいさな魚。


酒と醤油を合わせたたれ(若狭地)をかけながら焼く、若狭焼。
うろこがついたまま焼くのがお約束。
香ばしい。



8品目。
土瓶蒸しだあ。
中は何かなー。
松茸だとウレシイなー。



キター!
まつたけ土瓶蒸し。
鱧とクエも加わり、味わいが濃厚なこと。
手元に、当日のメモ書きが残っているのですが
『うまれていちばんうまいどびんむし』
と、当時のワタクシがヨレヨレの文字で走り書きしておりますw
よっぽどオイシカッタのでしょう。
まつたけの量をケチってなかったし。



9品目。
ここに晩秋の一場面が再現されている。
美しいわぁ。



イクラと山芋
手前、ぼらの白子。



柑橘類の皮に納まっているのは鱧の卵と言われました。
鴨のロース+マスタード
鯨ベーコン
鯖寿司



奥で見えないんだけども
鯖寿司の左の物体が
ちっこい体積ながら驚異のウマさだった、餅銀杏。
これでまた酒がすすんでまう^^;



10品目。
土鍋で炊かれた栗ごはんで終了。
栗が丸ごとゴロゴロじゃなく
スライスされている点が、女性にも食べやすくていいなあ。
真似しよう。



どのお料理もぬかりなく
サプライズも仕込まれていて
食材もありきたりじゃない。



器も美しく、センスが光る。
1万5千円でこの内容は十分すぎると思いました。
(お酒がやや多目の夫婦なのでお会計は約5万円でしたケドw)



新しいものだけでなく、アンティークの物も合せてあったりしてね。


京都で日本酒が充実している和食料理店って、探すと意外と少ない。
高いお酒を並べていればいい、とはワタクシは思わないので。
こちらのお店は日本酒の選択肢が他店より多いと思うし、
メニュー外の日本酒の準備もある所が非常にうれしかったです。



京都に行くごとに
一軒、また一軒とお料理屋さんを新規開拓してきましたが
近年伺った店の中で一番のお気に入りになりました。
是非、もう一度訪問したい!
そう思う「祇園にしかわ」さんでした。

つづく:まだ早いから高台寺のライトアップ見に行くわ】

祇園 にしかわ (祇園四条/懐石・会席料理)

★★★★☆4.25 ■京都への愛情と食材への敬意。それらを具現化した美しくも誠実さ滲む京料理 ■予算(夜):¥20,000~¥29,999

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