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京都

8.京北・周山町を徘徊★明智光秀リスペクトの町

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前の記事よりつづき 】

2015年11月20日

高山寺からさらに北上。


国道162号は北山杉の美林の中を突き進みます。


スッと垂直に伸びた幹が並ぶ様は壮観です。
こまめに無駄な枝を払い、
節のない杉に育てるのは手間のかかる作業でしょう。
手を抜くと、すぐに荒廃してしまいそうな杉林です。



北山の林業は600年に渡るとか。
日本の、多くの寺院や茶室を造る素材であったのでしょう。

ドライブの小休止ということで
国道162と国道477が交差する町にある
道の駅「ウッディ京北」に車を停めます。


今朝からの行程はこの図。
京都中心部から、ずいぶん北まであがってきました。



オットが「気になるポイントがあるから」
ということでこの小さな山間の町を少しだけ散歩です。



「この裏の山にね、昔、明智光秀の城のがあったらしいんだ」(オット)
へ~!
京都が好きで戦国モノも大好物のワタクシも初しりのお話しです!
1575年ごろ、織田信長に丹波地方攻略を命じられた光秀が
若狭から京都へのルートを見張るため
この山の上に城を築いた、というものだそうです。



だーれも歩いていない静かな町に
「慈眼禅寺」という名のお寺がありました。


オット調査によると
「光秀ゆかりの寺」なんだそうです。
門が開いているのでおじゃましまーす。
ふーん。
静かだねぇ。
名残りの紅葉が光って美しい。



釈迦堂がありました。
何やら由緒書きが掲げられているので読んでみましょう。



ザックリ言うと
『明智光秀はこの地を攻略するように信長に命じられて
それまでの宇津一族を滅ぼしましたとさ。
この宇津氏はけっこうワルで、この土地の人たちを悩ませていたのだけど
光秀は善政を行ったので民たちから慕われましたとさ。
ご存知「本能寺の変」の後、光秀は逆臣に。
しかし、地元民はこっそり光秀の木像を造り、
それを今でも供養しています。
木像は、世間の目を憚って墨で黒く塗った物でした』



へ~!
光秀ってそんなキャラクターの人だったんだ!
京北周山では名君だったんだね。

11月には大根炊き行事があって
その時には黒く塗られたという光秀像が公開されるようです。
きっと、このポスターの像が光秀木像ですね。
(大根炊きは師走の京都の厄除けを兼ねた伝統行事です)



歴史の現場に足を踏み入れてみると
小説では描かれない人物像が浮かび上がったり
ドラマでは拾われる事がないエピソードを知る機会があって面白いです。



この田舎の細道を入っていくと
光秀の周山城跡に登って行けるのだそうです。



「行きたーい!登りたーい!」 
と主張しましたが、
ここから片道一時間、と案内板に書かれている。
今日はもう時間的に無理だわ



「ここにはまた来るでしょう。次回のお楽しみだね」
ということで今回は涙をのみました。



京都郊外の静かな町だけど、なかなか個性的な町だ。
このすきやき屋さんもタダモノではない。



え?
行列ができるほど満席になるの?
こんなイナカなのに?(←失礼です)



え~?
食べログ話題のお店!なんだー。
こんなイナカなのにー(←だから失礼です)



検索してみたら
お肉屋さん併設の飲食店。
高品質の牛肉を使ったすきやきやハンバーグが
リーズナブル&ボリューミーに食べられる、高評価のお店だった。



酒蔵もあった!
羽田酒造、とな?
日本酒バカのオットも「ここ、知らない」という。



この旅の4ヶ月ほど後のこと。
ワタクシの地元デパート、船橋東武で京都展があった。
その時、出店していた酒蔵の日本酒が意外とおいしかったので購入。
ブースの男性に
「京都のどこにある酒蔵なんですか?」
と訊ねた。



「北山の方で…京都旅行に来た方も、まずいらっしゃらないような山奥です」
…に、ピンときて
「あ!私、この前、お宅さまの前を通過しました!
近所に明智光秀ゆかりの寺がありますよね!」
と申しましたところ



彼は首をひねって
「さあ・・・明智光秀は聞いたことないですねー。
お見かけになった酒蔵はウチじゃないでしょう」と。

その時は私の勘違いかなー?と思ったのですが
再確認してみれば、やっぱ、この酒蔵じゃん(笑)



光秀さーん!
最近の地元民はあなたの御恩を忘れかけてる模様ですよ~w

つづく:常照皇寺いきます 】

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2 Comments

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ふわり♪  

2016-10-04 09:31

最期の一文、爆笑しました。名君も記憶の遠い彼方ですか
しかし、京都通も並ではありませんね~

私、ワインは千円程度でじゅーぶんですが、日本酒は味がわかってしまいます。もっぱら生原酒贔屓。同じ酒屋で買うと、同じ酒蔵をサイクルしていくので、たまには遠征しないといけないなぁ。
ちなみに今のところのお気に入りは、福井の花垣と姫路の龍力です

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こにゃくう  

2016-10-05 17:31

> ふわり♪さん

>最期の一文、爆笑しました。

ありがとうございます~
ウケていただいて何よりうれしいですっ。
全国どこであれ、地元の人ほど自分の町を知らない、ってことなのかもしれませんね。
そういう私も住まいの周囲は「いつでも行ける」と思うと興味の他になりますもの。

ふわり♪さんとは好みのお酒の方向性が合うかも!
ウチも、なんでだか無濾過生原酒好きです。
この光秀の町の無濾過生はおいしかったのですよ。
その他の、昔から地元で売られているという2回火入れのお酒はナニだったのですけど…というのはナイショです(笑)

花垣、龍力、飲んだことありますけど味の記憶がなくてごめんなさい。
でも、私の好みの酒質でした。
ふわり♪さん、相当お飲みになられてますのね~^^

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