16.古知谷阿弥陀寺★マイナーだけど静かな木乃伊(ミイラ)佛のお寺
【 前の記事よりつづき 】
2015年11月21日(土)
チェックアウトする時間が来てしまいました。
美山荘には帳場やロビー的スペースは無いので、お勘定は客室でいたします。
カードを切る間、若女将から供されたコーヒーと黒砂糖の焼き菓子。
宿泊料 2人:90000円
昨晩は日本酒を呑んだっけ。
1500円×2合
2000円×1合
5000円×2本
飲みすぎ?
いやいや、我らにしては控え目な量でしたわ(笑)
これらにサービス料15%と消費税8%プラスで約13万円でした。
お世話になりました。
また来たい!
気になっていた「花山椒ちりめん」(1個税込2592円)を2つ購入。
こちらはカード支払い不可でした。
ひとつは自宅用、ひとつはお世話になっている方へのおみやげ用として。
やさしく炊き上がった、香り豊かなちりめん山椒でしたよ。
朝食のお世話をしてくださった調理場の男性に
美山荘の四季では、いつがお好きですか?と訊ねたら
「わたくしは芽吹きの頃のこの界隈が好きです」と。
なるほどー。
新芽が出はじめた頃の木々の美しさを見てみたいな!
よーし。
次回は春だ!
途中の杉林の道もステキ。
京都バスが走る道でもありますので
運転に自信が無い方にはおススメしませんが・・・
途中、こんな風景が展開するポイントもあって
ひと気のない京都山中ドライブ満喫。
古知谷(こちだに)のある下界に降りて来ましたよ。
この、なんでだか中国風味の山門が古地谷阿弥陀寺へのゲートです。
こにゃくう、初めて来た寺です。
肝心のお寺は、この山道の先にあるようで
山門脇の駐車場に車は置いて、せっせと坂道を登ります。
坂道の脇を流れる渓流が涼しそう・・・というか
この季節には寒々しい感じ。
京都の寺の中でも訪問がなかなかできずにいたのはアクセスのハードルの高さ故。
京都バスで来ようとすると2時間に1本のバスしかないものだから。
葷(くん)ニオイの強い葱やニンニク、ニラ等、辛い食材、酒と肉は禁止!
・・・ってことですね。
ごめんなさい、ぜんぶワタクシの大好物です^^;
階段を見上げると、崖の上に建物が。
わー、 ボロ ・・・じゃない、歴史があって崩れてきそう!
崖造り、懸け造りって建築方法ですね。
山門からここまで15分ほど。
(観光タクシーの方は山門から先も乗車し、受付至近まで乗りつけていました。
一般車は遠慮して下の駐車場に停めるにしても観光タクシーは山門を越えて乗りつけるのを許されているのかもしれません。未確認ですが)
階段を登り切ると拝観受付があり、ひとり400円を納めます。
境内のお庭はキレイに整備されてなかなか美しい。
先ほどの、崖造りの建物がコチラ。
瑞雲閣と命名された茶室でした。
手前のもみじが真っ赤だった時期は白砂に映えて美しかったことでしょう。
このお寺は皇族から賜った品々が多く、
本堂の宝物殿に陳列されているのが見どころのひとつ。
もうひとつ、この寺を有名にしているのが
「弾誓上人石廟」
(たんぜいしょうにんせきびょう)
↓の説明文をお読みいただきたい・・・
最後の2行、フォントサイズがデカくなってて恐いんですけど~(汗)
近づいて覗き込むことも出来るし写真撮影もできます。
でも、
でも、
へタレなこにゃくうは石廟にカメラを向けることができませんでした~
生きながら石の棺に入り、念仏を唱え続けて仏さまになりました、・・・って!
その気迫と決心の強さが、石廟から今でも漂い出ているかのような
そんな、ただならぬ空気に満ちていたものですから・・・
弾誓上人がこの寺を開いたのが1609年。
江戸時代が始まったばかりの頃ですね。
ミイラ仏になられたのが4年後の1613年で62歳だったそうです。
なぜでしょうか?
明治15年に1回ミイラ仏を取り出して、現在の石棺に移してるの。
『ミイラ佛も下よりお出しして現在この石棺に収めてあります』(パンフより)
動機はナゼだか書かれていないけど、勇気あるなあ・・・
即身成仏って言うのかな?
どちらにしてもワタクシには理解不能レベルの信仰心。
「気持ち、分からないよね~」
と、にんにくやら激辛食品やら酒&肉が大好きな凡人夫婦は
次の目的地に移動するべく下山いたしました。
「実相の滝」と名付けられた渓流の・・・段差?
失礼な!滝ですよーw
平成の今でも鬱蒼としている阿弥陀寺。
江戸時代の始めは、深い深い山岳だったのでしょうね。
思った通り、観光客がほとんどいなくて
思索に耽られる古知谷阿弥陀寺でした。
京都が、国内外の観光客が多すぎてうんざりな方におススメ。
古知谷 阿弥陀寺(Kochidani Amida Temple) | 京都 大原観光保勝会
【古知谷 阿弥陀寺(こちだにあみだじ)Kochidani Amida Temple】 光明山法国院阿弥陀寺は、慶長十四年(一六〇九年)三月、弾誓上人が開基なされた如法念佛の道場です。弾誓上人は、尾張国海辺村に生まれた方ですが、9歳の折りに自ら出家し、美濃国塚尾の観音堂に参篭し、さらに同国武芸の山奥において念佛三昧、二十余年の修行を積みました。その後、諸国行脚で各地を回って苦行修練を重ねた末、最後の
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