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京都のうまいもん

21.聚洸(じゅこう)★京都・御菓子司、匠の技

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前の記事よりつづき 】

2015年11月21日(土)

そろそろ京都旅行もおしまいだ。
最後に、ずっと気になっていた御菓子を買っておウチに帰ろうと思う。


レンタカーを返却する前にちょこーっと車で遠回りしてもらって
京都市上京区大宮寺之内上ル まで上がってきました。



以前から気になっていた「聚洸」さんで御菓子を購入する為です。
茶の湯の伝統と共に延々と続いてきた御菓子司。
普段使いの「おまんやはん」(所謂、饅頭屋)とはまた違った存在で
京菓子の魅力のひとつです。



御菓子司は暖簾が掛かっているだけで
一見すると外からは、ナニをする家なのか?
ホントに店舗なのか?分かり難い構えをしています。




こんにちはー。
「予約いたしました、こにゃくうです」

今回は、5日前に予約のお電話をいたしましたよ。
お菓子はその日に注文を受けた数だけ作ります。
少々の余分を見込んでいるだけで
ほとんど全部、行先が決まっています。
少なくとも前日までの予約は必須、という商売スタイルが御菓子司。



この時のお時間は午後4時。
ほとんど品切れになっていますね。
お。
「山づと」と「栗かのこ」だけはまだなんとかなりそう。
予約ナシでコレをゲット出来た人がいたら僥倖というものだわ。



ナニ屋だか伺い知れない完全予約制の店、といっても
敷居が高い、とかお店の人がコワイということはないので
ダイジョーブ!(笑)
聚洸さんもにこやかな女性が応対してくださいました。
過去にコワイ御菓子司さんに遭遇したことはないなあ。
どちらの店もお作りになる御菓子さながらに優しい。



お作りになる方にしてみれば
2時間以内には食べて欲しい!というところでしょう。
ごめんなさいねー。
新幹線で千葉の自宅まで持って来ちゃいました。

わくわく♪



オットとふたりで各3個をイッキ食いするプランで6個購入。
食い過ぎw



御菓子には各々、銘が付いています。
左:山づと (350円)右:白菊(350円)



左:秋風 (350円)右:わらび(350円)


「山づと」 (430円)とは山里からのお土産って意味です。
外周は艶やかなこなし。甘味は強めで羊羹に近いほど。
中に白餡。そして山づとたる栗(硬め)がゴロリと。
味、食感が三段階で変化。



「白菊」 は、しまった~。中身の画像を忘れてるわ。
まあ、中の餡(黒漉し餡)うんぬんより、
包んでいる羽二重餅の柔らかさに感心したから外観だけでいっかな。
マシュマロレベルにふわっふわ!だったのでした。
ワタクシの唇が「こんなに柔らかい物体に触れたことが無い」と言いましたわ。



「わらび」 銘のまんまのわらび餅です。
わらび餅って「おまんやはん」の菓子だとおもうけど
聚洸さんのはわらび餅がグレードアップして上生菓子になってるー。
きな粉の掛け方からして丁寧、繊細だし。
食感のみずみずしさは特筆もの。



「秋風」 ワタクシが聚洸さんの存在を知った時、
「お!コレすてき。たべてみたーい」と思ったのは
この小田巻(組紐でくるくる巻いた和装のパーツ)スタイルのきんとんを見たから。
まるで手毬のような、毛糸玉のようなビジュアルでかわいいじゃないですかっ。

甘味が微かだ。
ここまで抑えた甘味は個性的。
儚い口どけの金団は口の中でシュッと消える。
まるで上質なチョコが口の中で溶ける時のように。



店を構えて三百年、四百数十年の御菓子司が存在する京都にあって
2005年創業開始のお若い聚洸さんですが
すでに人気店なのも納得です。
ワタクシの京都和菓子ベストにはなりませんでしたが
またお買い物させていただきたいと思いました。

つづく:美味しいお弁当買って新幹線で酒盛りだわ 】

聚洸 (鞍馬口/和菓子)

★★★☆☆3.73 ■予算(昼):¥1,000~¥1,999

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