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長野

信州上田・松茸と真田の旅(3)★上田城

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前の記事よりつづき 】
2016年10月29日(土)

昨秋、長野県上田の旅のおはなしで恐縮です。
ホラ、去年って「真田丸」の大河ドラマで
長野県上田市が湧いていたじゃない?


ワタクシ、朝8時からひとりで上田の町を徘徊してます。
オットとムスメは上田の某酒蔵へ見学に行ったので
別行動です。



まずは、上田藩主居館跡。
大泉洋・・・じゃなかった、真田信之のお住まいだったところ。
関ヶ原後、信之がここに住み始め
真田氏以降の大名たちも代々ここを住まいにしたという。



藩主邸として明治維新まで使われ続けた、という奇跡の館。
今は県立上田高校になってます。
立派な大名屋敷の門が校門なんだー!
ステキ。

この表門、当時のままではなく
1789年に焼失したので
翌年に再建されたものではありますが。



敷地内に入るのはNGだよねぇ。
ギリッギリ、門の脇から覗く不審者w
土曜日。
部活をする生徒さんの声がする。
大名屋敷跡が校舎だなんて学校の誇りでしょうね。



さらに
たらたらと街を進むと
をを。
上田城。
いざ本丸に登城しよう!



櫓門がかっこいいです!
(平成6年の復元)
1601年第二次上田合戦以後、家康によって完膚なきまでに破壊され
一度、ほぼ畑!になったそうで。

江戸時代になって入城した仙石家が
上田城を改築再建した城が明治維新まで残る。
が、明治の廃城令で再び崩壊。

現在の姿にまで復元するって大変な事だったと思います。



櫓門の左右にひかえる立派な南櫓&北櫓。
これも明治初期に売り飛ばされて遊郭になっていたそうな。
(城から約4km北の太郎山麓・上田遊郭へ移築)
南北の楼を合体させて一棟にしてたらしいw

昭和17年、目黒雅叙園が買う!っていう話しを聞きつけた上田の人々。
必死で買戻し運動をして
元来の場所に戻した物なんだそうです。



・・・というような上田城マメ知識を
ボランティアガイドのおじさんが教えてくれました。
「ちなみに、信之が松代に移そうとしたが動かなかったという
この巨大な真田石ね。コレ、実は江戸時代の物だから」(ガイド氏)
なんだ~、伝説だったんだー。
初上田城のワタシにこの無料ガイドツアーは有り難い。



この櫓の隙間から石を落したり
矢や鉄砲を下方に射掛けるんだそうです。
石垣を登ってくる者を撃退するセキュリティシステムですね。



櫓門に入ろうとする者を真横から矢で射る口。
「横矢掛け、っていうんです」(ガイド氏)



「櫓門を支えているのは檜の一本柱です」 (ガイド氏)
平成6年に立派な檜を用意するのは大変だったでしょうね。
でも、この門があるからこそ上田城はリアリティがあるんだなあ。



門を入ると、すぐに神社があります。
「真田神社です。
上田を治めた真田、仙石、松平の三家を祀ろうということで
明治の廃城後に創建されました」



名前は真田神社だけど右の永楽通宝は仙石。
左の桐は松平のシンボルで、三家が仲良く敬われてます。
「受験にご利益あります。なにしろ落ちない城ですから」(ガイド氏)



神社脇を進んで、井戸の前へ。
危険につき、ブサイクなほど囲われてしまって風情ないですw
「真田井戸と呼ばれています。
この井戸は実は抜け穴で、北の太郎山や藩主居館に通じているとか」
(ガイド氏)


「出入り自由で、兵糧を運び込むルートだった、とかね。
ま、どの城にも付き物の伝説のひとつでしょう(笑)」
ガイド氏、いま夢壊しましたねw



ガイドツアーの最後は西櫓へ。
「この西櫓は唯一、仙石家が造った江戸時代以来の遺物です。
ナゼ、売却されず壊されず残ったか。
売れ残った説と売らなかった説の両方あって不明です」
(ガイド氏)



「黒い外壁でしょう?
松本城に似ていませんか?
寒冷地仕様の造り方で
炭と柿渋を塗ってあります。防腐になるんですね」
(ガイド氏)
この期間だけ特別開放していました。
普段は見学できません。



この西櫓からの景色は絶景ですねー。
さらに城の高さも実感できますよ!
昔は、千曲川の流れが違っていて
この城の真下を川が流れていたそうです。
天然の濠だったんですね。



遠くの山肌に張り付くような町が見えまして
「アレが別所温泉ですね」(ガイド氏)
昨日、おいしい松茸料理を食べたのはあそこだ~。



ガイドツアー終了後、西櫓を見上げる元川岸に降りてみました。
今立っているここって
昔は千曲川の分流が流れていたんだよねえ。



見上げるほどに高さを感じます。
これは戦国時代だったら攻めに難かったことでしょう。
草刈正雄・・・じゃない、真田昌幸の築城センスは抜群だったのねぇ。



去年の旅行なもんで、まだNHK大河の真田丸ドラマ館やってまして。
「おのおの抜かりなく」
コッチも入場しておきました。


唯一、撮影可である真田の赤鎧(実際に撮影に使われたもの)
ナンチャッテ張りぼてのお堀。
ドラマ自体は熱心に観ていたワタクシなので
とても面白い内容でした。
600円もしたけどw



最後にもう一度、上田城櫓門をみようと戻ってみると
真田信繁(幸村)が。
「いっしょに撮影したい者はおらぬかー」
と観光客サービスを展開中。



信繁さま、上田城もドラマもおもしろかったですよっ。



旅の最後になりました。
上田の町には、旧北国街道の雰囲気や
城下町の風情が残っているそうだから
そこら辺を散歩して行こうと思う。

【 つづく 

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