2)今帰仁城(なきじん ぐすく)★沖縄世界遺産めぐり
2017年1月14日(土)
オットのお供で沖縄の世界遺産めぐり中。
座喜味城がある読谷村から
高速道路も使いつつレンタカーを走らせて約1時間30分。
ぐいーっと北上です。
・・・読めないってばっw
なきじん、っていうお城の跡らしい。
ここは先程の座喜味城より規模が大きいし、観光客が多いわー。
オットみたいな世界遺産マニアが押しかけている・・・訳ではなさそう。
この時期(1月~2月)に限って城内に咲く、寒緋桜が人気らしい。
この日はまだ、数輪咲いているだけで
見ごろには程遠かったのだけど。
昭和40年代に植えられた桜たちだそうです。
この桜並木が満開になったら濃厚なピンクが城の石垣風情と相まって
相当に美しい景色でしょうね。
日本一早い桜を誇るのだそうですよ。
ボランティア・ガイドのおぢちゃんがいらしたので
ご説明をお願いしました。
15世紀の沖縄では3つの国で覇権を争っていた、というのは
先程の座喜味城で知ったワタクシですが
こちらの今帰仁城は、3国のうちの北山王国のものでした。
で、北山王国は中山王国に敗れちゃうのね。(1416年)
落城した後は、1665年までの長きに渡って
琉球王国が派遣する監守の居城だったそうだよ。
このジオラマもどきをみると
座喜味城よりもずっと大規模だったのだね。
ガイドおぢちゃん 「桜はまだ咲いてないけど、バナナの花があるよー」
ええっ
コレって、バナナの花?
生まれて初めてバナナの花を見るかも~@@
ほんとだ!
青いけどバナナが立派に生っているじゃないですかっ
コレ、食べごろになったらどうするんですか?
「うーん、・・・なんとなく無くなっちゃうかなあ」 (おぢちゃん)
え・・・
コレがいわゆる「うちなんちゅ」のユルさってヤツですか?
イイ感じの力の抜け方ですね^^
正門より入城しまーす。
「平郎門」
城の広大さに比べて、この門の狭さ。
守りを硬くしようという意図を感じます。
オリジナルではなく、昭和37年に修復されたものですが、
いい雰囲気を保って修復されていますね。
城門は大事な見どころですからね
しっかり修復した方がお客を呼べるのよw
この城門から先が有料(大人400円)エリアです。
城内の斜面を登っていくと
遠くの海原も見渡せる所に出ます。
沖縄らしい絶景だ~!
「天気がいい日は与論島も見えます」 (ガイドおぢちゃん)
この日は、与論島までなんて全くムリでしたが
どこまでもつづく青い水平線は感動的です。
この城を訪れた観光客の誰もが
見惚れていたスポット。
(下部の城壁で囲まれた広場は兵馬の訓練場だったのでは、とされています)
「志慶真門郭(しげまじょうかく)」
城主に仕えた身近な4家族が住んでいたと考えられているエリア。
うねうねと地形に沿って歪曲する城壁がいいなー、と思いました。
地形を削るのではなく、地形に合わせて塀を造るのね。
その方が強度を保てる上に
城壁の上から見ると下から上がってくる敵がよく見えて
死角ができないそうなんだけど
デザイン的に見栄えするわー。
(城内に水脈がなかったので画像左の崖下まで汲みに行っていたらしい)
一番上が「主郭」
いわば本丸。城主が住む、城の心臓部ですね。
ここにある小屋?みたいな建物は「火の神の祠」だそーで。
(今帰仁城HPから戴き画像)
祠を撮るのはいかがなものかと思ったので画像がありません
誰でもお参りして線香をたむけてよいそうです。
ワタクシは遠慮しましたがw
置かれていたお線香が変わっている!
「写真、撮らせてくださいっ」
6本がくっついて板状になっているんですよ。
そんな板が4枚で一束になってます。(計24本)
これを分解して3本にしたり、6本を束のままで使ったり
何やらルールに則った本数にして供えるらしい。
(メンドクサw ←コラ!)
沖縄の線香はこれがデフォなんですって。
そんな話の流れで、ガイドおぢちゃんが沖縄の葬儀の話をしてくれた。
説明の中に繰り返し出てくる知らない単語があって
最初は聞き流していたんだけど
その単語の意味が分からないと説明している内容も意味不明なので
訊いてみた。
「あの、そのセンコツってナンですか?」 (こにゃくう)
「は?センコツは洗骨だよー」 (おぢちゃん)
・沖縄では古来より人が亡くなると 遺体を埋めたり焼いたりしなかった
・棺には入れるけど、朽ち果てるまで墓に置いておいて(!)
・イイ感じになったところで棺から取り出し(数年後ね)
・骨にまだ付いている肉や皮(!)を井戸水や泡盛で洗う(!)んだそうだ
・けっこうグロイ作業なわけだが、それは長男の嫁を中心にした親族女子のお仕事(!)
・キレイキレイになった骨はようやく俗世の穢れが取れたということで、改めて甕に詰め(!)
・仕上げの葬儀を行うのだそーです
戦後もまだあった習慣で、どこかの島では現役の風習だそうです。
きっと、風土に合った葬儀の方法であり
それはそれで合理性があるのでしょう。
道すがらの沖縄スタイルの、一軒家かと見紛うお墓を見て思う。
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