Welcome to my blog

東北のうまいもん

歡の季(かんのき)/個性が光る良店です@仙台市/国分町

4 0
2017年10月30日(月)
会社を早めに退社したオットと東京駅で待ち合わせ。

新幹線はやぶさに乗れば、90分後には仙台です。
今夜は仙台で美味しい夕食を喰うぞ、と。



仙台市の国分町に予約したお店があります。国分町って美味しいお店がいっぱいあるんだよね。


「お店はこの路地の奥だから。進んで、進んで!」(オット)
あ、いや、ちょっと・・・この先に店有るの?



「食べログ話題のお店」のステッカーが扉に貼ってあるからここ、店なんだw すばらしく個性的なエントランスだこと。店の名前は歡の季(かんのき)


オットは以前、仙台で某酒蔵さんとお会いした際に夕食にこの「歡の季 」さんに誘われたのだそうです。「とっても美味しくていいお店だったからぜひ行こう」と、今夜はこにゃくうを誘ってくれた、というわけです。


お酒を造る仕事をされている方が客人を誘うお店ですから日本酒のラインナップはこの充実度!こにゃくう、お品書きを見るだけで歓喜。いや、歡季 ♪


我らが通されたカウンターは7席。奥にテーブル席が4席×2卓。ご夫妻で経営されているちいさなお店です。予約必須。


アラカルトもありますが「出てくるものがどれも個性的でおいしいから、おまかせがおススメだよ」(オット)というわけで6000円おまかせコースでの予約です。


最初の生ビールと共に帆立貝柱の出汁による小松菜・舞茸のおひたし。ぶぶあられのトッピングが香ばしいね。


お刺身きましたっ。お品書きが添えられていてありがたいです。関東人が日常では食べられないお魚もいるじゃないですかっ。うれし~い♪


「黒むつ」「あら」なんて、お刺身ではなかなかお目にかかれないしさ。「ほっけ」ってお刺身になるとトロンとした食感と溢れる脂が堪らんのよね。寒くなってきた時期の東北の海の幸は最高。


生ビールはサクッと呑み上げて、日本酒に突入です。今夜は敢えて宮城県の酒しばりでいこうか、と。


丁寧に作られた「真丈」。裏ごしした豆腐と白身魚のすり身の真丈です。中に色々と仕込まれていてコレ、楽しい。おかひじき、菊の花、焼いた金目鯛。お出汁もおいしいし、寒い日にはほっこりする餡掛けの料理。


歡の季 さんのスペシャリテ登場。「うにプリン」むらさき雲丹の殻がそのまま器。アガるわー


豆乳&雲丹の裏ごしを蒸してプリン仕立てにしたもの。だが、トッピングのゼリーもお手間がかかっており、生雲丹と魚の頭から作った煮凝りなんだ。おいしいし、濃厚。そう、甘いんだ。「砂糖もみりんも入っていません。」と、仰るので雲丹の甘さだけでここまで濃厚なんですね(驚)


獲れる雲丹は季節で違うから、今日はバフン雲丹とムラサキ雲丹が半分ずつ。12月以降、北海道・厚岸のバフン雲丹が入荷してくるともっと甘くなる、とのこと。


つまり、逆に冬に来店してバフン濃厚なプリンを食べた人が、夏に再訪すると(ムラサキ雲丹しか入っていないから)そのアッサリした味に「アレ?」って反応をされるのだそうです。訪れる季節で味が変わる雲丹プリン。あっさりから濃厚まで、お好みの時期に行くのが良いのね。


豆乳ベースのスープ。魚類の出汁が効いているし、舞茸や牛蒡からもそれぞれの風味が立ち上ってくる。ほっこりしちゃうよ。


日本酒はワイングラスに注がれて参ります。1杯500円。保存状態もラインナップも価格設定も文句なしです。日高見、萩の鶴、日輪田、伯楽星・・・宮城酒しばりでぐいぐい呑み進む。


6品目のコチラ。「寒天寄せの菊花、大根、青さ海苔」とのこと。寒天のジャクジャクっとした食感、ワタクシ好きです。ゼリー寄せとは舌触りも違うんだなー。


7品目、小ぶりの小鉢で提供された、コレナニ?「本鮪の白子のスモークと魚の肝の裏ごしのスモークです」へ~!コレ、そうとうなお手間がかかってますね。


「ぜひ、ひと口では召し上がらず、チビチビとお楽しみください」こんな珍味、関東人の日常ではなかなか遭遇できません。もったいなくて自然とチビチビになりまーす。スモークの風味で食べさせるので、しょっぱかったり味が濃かったりは無いです。


遠洋漁業のマグロの肝は、船内で漁師が食べちゃいますね。今日、白子が食べられるのは近海マグロだからそのまま港までやって来たからこそ。この「魚類の肝和え」はその日の入荷次第で、歓の季さんに於いては一期一会なんだそうです。マグロよ、白子スモークをアリガトウ!


8品目、さつま芋のポタージュ。「豆乳に白みそ。出汁に伯楽星の酒粕を使いました」使うお酒も伯楽星で。ワタクシはお料理よりもこの器が気になり・・・


アンティーク物かなー?塗りの蓋の、裏の漆細工が美しいじゃないですか。左は、美しい鍔に桜花。「武士道」をイメージさせます。右は、源氏物語のモチーフだね。(野々宮神社、葵の葉、源氏香の図、巻嬰の冠)店主の奥様がそれぞれ別の骨董店で見かけた物だそうだ。素敵な細工だ。


最後に〆のごはん。マグロの中落ち、白身魚の中落ちを和えたちらし寿司。いくらと雲丹も新鮮です。全9品。日本酒、料理、ともに大満足でした。


オットがワタシを連れて再訪したい、と望んだのが分かります。ワタシもリピしたいもんね!
仙台の人は、こんな凄腕店主さんのお店が地元にあって羨ましいデス。

※今回は翌朝から秋田・乳頭温泉郷の旅出ましたそこらへんについては別記事で。

歓の季 (勾当台公園/居酒屋)

★★★☆☆3.53 ■街の喧騒を忘れさせる大人の隠れ家でおもてなし◎季節の素材を使った割烹料理に舌鼓◇ ■予算(夜):¥6,000~¥7,999

関連記事
日本酒にこだわる和食居酒屋宮城仙台

4 Comments

There are no comments yet.
No title

ふわり♪  

2018-01-09 22:25

来月、大洗へ行くので、思わず足を伸ばそうかと調べました。
ナヌー? 上野は一旦戻れだと?
魅力的過ぎる
乳頭温泉郷も楽しみにしています。
あ、でもアメリカの続きも

EDIT  REPLY    
No title

週末自遊人  

2018-01-09 23:24

完璧な、旦那様の企画

仙台、もう数十年行ってないね

つづきが、楽しみ~

EDIT  REPLY    
No title

こにゃくう  

2018-01-10 00:00

> ふわり♪さん
大洗ですかー。
さらなるあんこう鍋の旅に出るのですね?
ワタシも一軒、茨城のあんこう鍋を出す旅館に予約入れてます。

>あ、でもアメリカの続きも

・・・あ、あ、そ、そうですね、そういえばアメリカ・・・(以下略www)

EDIT  REPLY    
No title

こにゃくう  

2018-01-10 00:09

> 週末自遊人さん
美味しいものの経験を共有しようと努力してくれるので感謝してます(自画自賛ならぬ自オット自賛でお恥ずかしい)
仙台は行ったことなくて、この時で人生2度目でした。
都会だけど食べ物がおいしくて、できれば転勤で住んでみたかった土地です。
乳頭温泉の鶴の湯にようやく、ようやく予約が取れての旅行です。

EDIT  REPLY    

Leave a reply