2017年9月9日(土)
米国ユタ州をドライブ旅行してます。
只今、キャピトルリーフ国立公園に向かってユタ州道12号を走行中。
このUT-12沿いは、単調になりがちな米国ドライブにしては珍しく(?)
景観が良いポイントや変化に富んだ車窓を味わえるんだそーな。
ハイハイ、今度はどんなポイントで?
「コダクローム・ベイスン、っていう所」 (オット)
コダクローム、ってあの写真フィルムのコダック社かな?
写真フィルムが売れなくなって経営破綻したよね。
「儲かっていた頃のコダック社のテーマパーク跡地、とかかなー?」
などと、想像するワタクシ。
入場料車1台8ドル。
ちっちゃなビジターセンターがあり、そこでおじさんに直で支払いました。
白や茶、赤やピンクの層で彩られているのが見どころ・・・なんだそーな。
なーるほど。
それまでの白黒写真と違ってカラーフィルムの時代になったから
ここの地層の彩の複雑さを伝えることができるようになったのだろう。
白黒写真じゃ地層の色は伝わらないもんねえ。
それで、写真フィルムの商品名にちなんで
コダクローム、なんでしょうか?
(テーマパークの廃墟じゃなかったw)
園内に入って、未舗装の地面をゴロゴロ進んで行ったらなんか、岩が見えてきた。
この岩が、このエリアを有名にしたんだそーだ。
平原にポツンと大岩。
これ、かなりデカい。
他は浸食されて無くなり、この岩だけ地質が違うか何かで残ったのかも。
地層ヲタクのオットは嬉しそうに眺めている。
1949年にナショナル・ジオグラフィックがこの大岩の前で撮った写真を掲載。
その時、ナショジオ社はここを「コダクローム・フラット」と命名します。
雑誌に載った所が急に有名になるのは今と同じこと。
1962年には州立公園に指定されます。
でもコダック社に叱られそうだから、当初は「チムニーロック・ステートパーク」って名前だったそうです。
(※説明版の写真が実際に掲載された作品だと思う)
コダック社は心が広いから「うちの商品名を名前にしてもいーよ」と許可。
数年後、コダクローム・ベイスンに変わりましたとさ。
(世界一有名なネズミの会社とはえらい違いだw)
この角度の地層の写真が載ったらしい。
デジタル時代になる前のフィルム時代、
カラー写真で色彩豊かな風景を再現するのは画期的な事だったのだろうね。
ふーん、と今ひとつその地層の色彩には感動できぬまま終了のワタクシ。
オットは「こだくろ~~おお~む♪」と浮かれて歌う。
ナニその歌?
「サイモンとガーファンクルの、僕のコダクロームって曲。知らない?」
知りません(キッパリ)
その歌が好きだったんか。
だから来たかったんだね。
オットとの温度差をやや感じながら次のポイントへ(笑)
この公園、ナショナルパークじゃないのでややショボイが広さは結構ある。
【 つづく:シェークスピア・アーチってステキな名のアーチへ 】