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17年米国ユタ州NP

31)キャピトルゴージ・トレイル散歩@キャピトルリーフ・ナショナルパーク

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前の記事より続き 】

2017年9月9日(土)

只今の時刻、16時30分。
今夜のモーテルにチェックインしたけど
日没の19時46分までに、もう一本トレイル行ける!


フォード・エクスプローラーをかっ飛ばして
キャピトルリーフ・ナショナルパークの中心地に向かいます。

繊細な彫刻のようだったブライスキャニオンとはおもむきが違って
粗削りな巨大岩山がどっかーん!と迫って来る。
迫力あるなぁ。



まずは、中心部にあるビジターセンターへ立ち寄ります。
自分でも地図は用意してあるけど
もっと詳細な地図があれば欲しいの。
自然の中を歩く際には正確な地図は必携です。



また、クローズになっているトレイル情報とか
状況が良くないトレイルはないか、等の情報を
レンジャーさんから貰います。
先程、大雨が降っていたから状況が気になるし。



でもさ、あの豪雨がウソのようなこの青空。
ザ・キャッスル、と命名された岩山と青空と星条旗。
なんて美しい組み合わせ。



問題ない、ということが分かり
目指すトレイル、「キャピトルゴージ・トレイル」に向かいましょ。

このナショナルパークは入園料フリー。
敷地内を国道24号線が貫いているので
料金取れないんだわね。



シーニックドライブを通過する際だけ、車1台10ドル。
キャンプ場を過ぎた所に無人の料金所があります。
備え付けの封筒にお金を入れて、料金箱に投入。
性善説に立ったシステム(笑)



アスファルト舗装の道路は途中で未舗装のダートになりました。
ゴロゴロ・・・ゴリゴリ・・・
タイヤをゆっくり転がします。
四駆のエクスプローラーちゃんだから大丈夫。
・・・だと思う。



乾いたフツウの未舗装道に見えますが
雨が降り出してぬかるんだら
四駆の車でも
あっというまに泥がタイヤにまとわりついてスタックです。
大雨に対して注意、警告はされています。
でも、自身でも判断して
悪天候の後や天気が崩れそうな日は行ってはいけない道です。




どうやら、今日の午後の雨の影響は無かった模様。
目的の「キャピトルゴージ・トレイル」
トレイルヘッド駐車場に到着です。
車で進めるのはここまで。
ここから往復4kmを歩きまーす。



を~。
なんか・・・巨大ビル壁に挟まれた道を歩いている?
右も左も、数10メートルの壁。
比較対象物が無くて分かりにくいのだけども。



「キャニオン」、渓谷とは違うね!
「Gorge、ゴージ」だから『(両側が絶壁になっている)峡谷、山峡』なんだわ。
これ、道ではあるけど実質、川底ですもん。

進みます。


元、川の跡・・・ではなく
まとまった雨が降ると
即、川底になりまーす(汗)

水が来たら走って逃げるのかー?
サイドの崖に登るのかなー?



地質の弱いところがチーズの穴のように削られていて面白い。
水の流れが削るのは「現役」なのね。

驚いたことに、モルモン教徒がこのエリアを開拓した19世紀頃は
これが道代わりだった!っていうの!
川底が干上がった日を選んで
馬車かワゴンでここを通過していたのかなー?
ちょっと驚く。
景色は今とほとんど変わっていないのだろう。



そんな訳で、この道というか川底はずっと奥まで、
Notomまで続いている。
私達はこの辺で折り返しとするわ。



30分ほど歩いた所に「THE TANKS」
と書かれた道標。
敢えて、あまり目立つようには作られていないので
見逃さないことが大事。



「この先にね、タンクという水溜まりがあるんだって」 
というオット情報です。
道標が指差す方向からすると
この崖を登れや!という意味かと。
あはは。
もはや道じゃないじゃんww




高みに登ったので歩いてきたトレイルが見下ろせます。
が歩いてきた川底。
か「THE TANKS」の道標。
(道標を見落としてタンクに行き着けなかったという人をネット上でずいぶん見かけたのでご案内)




最初の崖さえ登ってしまえば
後はケルンを拾いながらガラガラ岩場を歩く流れ。
子供でも楽しく来られそうだなー。



タンク、あったー。
あはは。
たしかにタンク。

他にも3つほど窪みが並んでいたのだけど
たっぷりと水を保持していたのはこのタンクだけ。



こんなんかい!
って笑ってしまってもいいのかもしれないけど
この不毛の地で水が溜められているだけで
生物にはありがたい貴重品なのでしょうね。



雨水が溜まったり、雪解け水が集まったりするのでしょう。
動物たちは頼りにしているに違いない。



けっこうな汚れっぷりで
ガクブルなんですけどね(汗)



日本では見たことが無い模様のカエルちゃんがぴょん!と跳んだよ。
キミもこのタンクで生まれて、
このタンクを頼りにして生きているんじゃないかい?




なかなか面白いトレイルでした、キャピトル・ゴージ。
同じ道を通って駐車場へもどる。
18時20分。
そろそろ夕暮れを眺めるポイントに移動しましょう。

つづく


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4 Comments

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ふわり♪  

2018-02-28 19:18

ありゃ~ ちょっとしたスポットから眺めると思いきや、トレイルに足を踏み入れているとは!
そのノリのご夫婦、ステキ~
水溜まりだけどオアシスなんですね。
そしてチーズ状と表現された穴、気に入りました。今度行ったときは違う顔になってるんでしょうね。スゴイな~
どなたかのブログだとこうして感心できるけど、自分で行ってたら気付いてもいないと思われ

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こにゃくう  

2018-02-28 22:06

> ふわり♪さん
こんな冗長な記事を丁寧に読んでくださってありがとうございます!
この日の夕方の行動は諦めていたので、ここまで動けてラッキーでした。
早朝からかれこれ、4本のトレイルを歩いていますww
超メジャー級のグランドキャニオンに比べたら5分の1の来場者数のマイナー公園なんです。
でも、手付かずの部分を多く残していてイイ感じの素朴ナショナルパークでした。

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amalfi  

2018-03-01 15:57

ほとんど人の住まない場所なんでしょうか。荒涼としたというよりは少し温かみのあるような…でも開拓したモルモン教の人たちも苦労したのでしょうね。

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こにゃくう  

2018-03-02 08:00

> amalfiさん
むかしむかしはアメリカ先住民いわゆるインディアンが住んでいて、19世紀にモルモン教の人たちが住みだしました。
でも住環境としてはハードだったらしく、今では放棄されています。
人々が暮らした家跡や学校跡が見学できます。
所々に人の暮らしの形跡が見られますから「荒涼というよりは少し温かみのある」という印象はおっしゃる通りですね。
amalfiさん、スルドイ!

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