オットは萩市とその周辺の世界遺産物件が見たいという。ワタシはそのお隣県、島根で自分のルーツ探しをしたい。・・・そういう目的の旅行の記録です。
2017年5月12日(金)
萩の町でお夕食です。
オットが、日本酒のラインナップ重視でケッテイしたというお店へ。
お店がある通りが飲食店街にしてはやや淋しげなので、不安視しながらの来店です。
なんてことでしょう!予約のお客様で満席ですって。まさかの超人気店でした。(我らは予約してありますのでセーフ)「不安視」って何ですかね?失礼にもほどがありますよ^^;
テーブル席あり、カウンター席あり。内装もおしゃれな感じです。オットとワタクシはカウンターで。実際、次々とお客様がご来店。すぐに満席になっていました。予約必須のMARUさんです。
まずは生ビール。目の前に置かれている通い徳利は、今日、酒蔵見学をした「岩崎酒造」の物じゃない?偶然で嬉しいなあ。明治期、大正期のものでしょうか。
大鉢に乗せられたたくさんの夏みかん。今日、萩城下町を歩いていたら、土塀越しにいっぱい成っていた萩のシンボル的果物。コレ、オブジェかな?それとも夏みかんを使うメニューがあるのかなー?
ご覧いただきたい!この、萩地酒の充実ぶり。
阿武の鶴「三好 ブラック」いただきまーす。日本酒は片口で提供されます。
お料理メニューから気になったものを一挙オーダー
名物たこつぼ 500円。萩産のたこをお店で処理している、と。器がかわいい味付けたこ。
メニューの最後に聞いたことがない魚(?)の名前。
金太郎(焼)500円/平太郎(焼)500円。 ナニコレ。
金太郎の焼き魚がコチラ。
標準和名は「ヒメジ」という鱸の仲間の小魚。日本海側各地で違った名前で呼ばれている。島根ではキンギョ、山形ではアズキ。小骨が多くて処理が面倒なので市場に出回ることなく、海沿いの家庭で自家消費されるだけだったらしい。
ところが、海老や蟹を捕食しているため味が濃い!というのが金太郎の魅力。ネーミングも旅人心をそそるこの魚を、萩の地魚としてPR中なのだそうです。
沖柊(おきひいらぎ)というのが通名だけど、萩では「平太郎」と呼ばれます。500円で13尾もいるよ~。パクパク食べられる丸干しの小魚です。
ひいらぎ、とも呼ばれるのが納得のうすっぺらさ!葉っぱレベルに薄いです。
平たいから平太郎なんでしょーね。まるごとパクッ、スナック感覚(?)でイケます。
食べたことがない焼き魚ではしゃいでいたら、お刺身の盛り合わせが登場。
雲丹、めいぼ(かわはぎ)、あご、ふぐ、鯵、あかみず(きじはた)、甘鯛、ひらそう(ひらまさ)いろんな地魚でたのし~い。
萩の名物アイテム、夏みかんを使ったスクリュードライバーですかね?今日、あちこちで見た夏みかんはカクテルにもなるのでした。
萩産釜揚げしらすご飯、これにも夏みかんを絞っていただいて、という提案。
見蘭牛のにぎり 6カン1000円「けんらんぎゅう」って読むそうです。萩のブランド牛なんでしょう。初しりです。(部位はともさんかく&いちぼ)
オットもワタシも大絶賛した萩のローカルフードがコチラ。
萩 ごぼう巻盛り合わせ 3種類 650円 軽い気持ちで頼んだらメチャ美味しくて大感動。
ルックス的にはそーでもないように見えますよね?「盛り合わせ」というのは、萩市内にあるごぼう巻き販売店、3軒の品を一皿にしてくれた!から。(上:高井蒲鉾 中:三好蒲鉾 下:荒川商店・・・の3店)
お店の方の解説によると「エソ」という魚の皮で牛蒡を巻いたもの、だと。エソの身の方は蒲鉾に使う。皮は棄てたらもったいないじゃん?ってことで工夫した食品らしい。秘伝のタレに漬け込んだ後に焼き上げて仕上げる。香ばしくて甘辛くて、絶品なのでした!
中心部に空間があるのが、絶妙な風味の遠因ではないかと。棒を芯にして巻くので真ん中が開くわけだが、この隙間のおかげで牛蒡のかおりも焼かれたエソの皮の香ばしさも、一緒に口に飛び込んでくる気がする。(個人的見解でございます)
エソはたくさんは獲れないらしい。時化で漁がなく、ごぼう巻きが作れない日も。
蒲鉾屋さんが手作りしているので、大量に流通しないんだそうですよ。都内デパートの物産展に・・・無いだろうな。日本橋の山口館に・・・無いだろうなー。
ネットで大抵のものは入手でき、都内に行けば地方の食品でも食べられる今です。
でも、MARUさんのメニューには萩ならではのレア食材が散りばめられていました。
それなのに旅人だけでなく、地元の方にも大人気のお店。
≪ 蛇足 ≫
後日、オットが別件の用事で萩に行ったから・・・
「ごぼう巻き盛り合わせ」の3店舗の内の1店、
荒川商店さんで
買ってきてもらった~♪
見た目でもう、香ばし度100%
半年ぶりの再会でしたが、今日もウマイな、ごぼう巻き!このクオリティで1本350円だよ~