オットは萩市とその周辺の世界遺産物件が見たいという。
ワタシはそのお隣県、島根で自分のルーツ探しをしたい。
・・・そういう目的の旅行の記録です
2017年5月14日(日)
島根県温泉津温泉に来てます。宿の温泉より、まずは町の外湯に行こうと。
小さな町ですが
「薬師湯」明治5年にあった浜田地震で湯柱が揚がった!という奇跡の温泉
「元湯」 さかのぼること1300年!の歴史がある自噴湧出の温泉
の2ヵ所があります。
まずは、新しい(と言っても1872年から開湯)薬師湯へ。わー。レトロな建物。
棟つづきのコチラは、先代の薬師湯建物だったのをリニューアルしたカフェだそうです。
行きませんでしたがイイ感じ。
脱衣所も昭和です。100円リターンロッカーではなく、いつまでもこのタイプのロッカーで推し進めていただきたい。
成分表、コチラ。ただな。脱衣所には誰もいなかったのだけど、浴室にはたくさんの入浴客。
地元の方はじっくりゆっくり湯あみを楽しんでいたので、浴室画像はありません。
この薄濁りの湯!そしてビシッとした塩分強めの高温♪もう、私の好みドストライクの泉質。
かなり深い浴槽で、チビなワタシだと座れば顎まで水面が来ちゃいます。出たくな~い 
コチラは薬師温泉のサイト画像。温泉好きにはたまらん堆積物です。
毎日、こんなに効きそうな湯に浸かれたら、シアワセになれそうだなー。
私も回数券買って通いたい・・・
もうひとつの外湯へ。「元湯」1300年前に「たぬきが見つけた」というwお湯。
こちらの湯のレトロっぷりも素晴らしい!先程の薬師湯は、効能とかカフェのPRとか
せっかくイイ素材の建物なのに貼り紙アピールがややうっとうしかったのだけど、こちらは直球地元密着型って感じでよりステキ。
朝6時~夜8時 入湯料370円 この元湯の浴槽温度はハンパない熱さで、たぶん44度か45度はあるなー。
私と一緒に入浴し始めた観光客の女性は3分で退散して出て行きましたわ
残ったのは私と地元のおばあちゃん。
「薬師湯より熱いからね。あまり人が来ないからいいんだよ」
ダチョウ倶楽部並に熱い湯と、体積物どっかん!な浴槽に惚れ惚れしました。
熱湯好きな温泉マニアにはおススメです。
おばあちゃんに断ってやっと3枚の画像を撮ったのに、なぜだか画像が消えてしまいました(涙)(のでいただき画像を貼ります)
先程の薬師湯もいいな!と思ったけど、こちらの元湯の方がより私の好み。
元湯が気になったもうひとつのポイントが江戸期の、やんごとなき方々の入湯記録。
「天和三年(1683年) 御代官 由比長兵衛様ご入湯」
に始まる記録が案内パンフに書かれていたのだけど、そのメンバーの中に
「文化五年(1808年) 浜田城主 松平周防守御隠居様ご入湯」
「文政二年(1822年) 十二月二十七日 浜田御家中 岡田茂留様 ご隠居様ご入湯」
と、浜田藩の殿や重鎮が湯治に来た記録が書かれていたこと。
ちょうどこの頃、こにゃくう実家ご先祖・島崎相親も出世して殿の周囲でお仕事する身分になれていたから、もしかしたらお供でこの温泉地に来ていたかも・・・なんて想像をしました。
こんな良泉はそうそうないと思います。
そんなもんだから、旅館「輝雲荘」に戻って宿のお風呂に入ってみたら…(女性・男性23時でチェンジ)
このキレイな浴槽と薄っす薄のパンチの無いお湯に、物足りなさハンパなし。
そーいう整ったお宿の浴室ってありがたいはずなのに、あのワイルドな元湯と薬師湯が恋しいわー。
輝雲荘の内湯は薬師湯の源泉を引いているので、温泉旅館のお湯としては上質。
温泉津の外湯がハイレベル過ぎるので、霞んで見えてしまうのは気の毒というもの。
輝雲荘さんは、その辺の情報もこうした掲示で正確にアナウンスしてくれているので正直でいいな、と思いました。
循環の麦飯石セラミック泉だというので、露天風呂も速攻で終了です。
いつもは1泊中で3回、4回と入浴する私ですが、今回は森の湯(到着時女性湯)と甍の湯(到着時男性湯)を各1回ずつの入浴で終了。
温泉津温泉の本領は2ヵ所の外湯にアリ。温泉好きにはコチラへも足を延ばすことをおすすめしたいです。