2017年7月15日(土)
祇園祭のお話。
(こんな秋にスミマセン)
※注※前の記事に続き、またも長文です
昨晩はPM 8:30で力尽きてしまった山&鉾めぐり。
まだ見たりない、見切ってない!
翌日、大阪から出直して来たよー。
今日も時間の許す限りひとりで意欲的に歩くゾ、と。
「鉾」と名付けられているけれど、他の車付き鉾とはスタイルが違います。
かわいい傘がその中心。
バトントワラー並な器用さで棒を振り回すお兄さんがキレッキレの踊りを見せる。
一度、動画で見たらまあ!カッコイイ。
今回は拝見できなかったが、次回があれば是非その踊りを見たいと思う。
昨晩はすでに陽が落ちてしまい、お目当ての前懸が上手く撮れなかったので再訪です。
山の正面をごらんいただきたい。
ライオンさんがリアルで、でもとってもかわいいでしょ?
山口華楊氏の「凝視」
動物画に定評がある日本画家の作品が原画です。
猫科動物好きにはたまらんの~う
ライオンの野性味、しなやかなボディの表現。
それを装飾品で鑑賞できる祇園祭はアート展でもあるよね。
500mほど北上してみる。霰天神山に行きあたりました。
霰天神山の会所がオープンしていたので寄ってみます。
他所の会所より趣ある建物だなー、と思ったので。
鰻の寝床状の入口を入ってみます・・・
びっくり。
粽やお守りを売っているのは2名の、ホンモノの舞妓さんでした。
お美し~い!
宮川町の現役舞妓さん。
撮影OKとのことで
皆さん盛大に撮らせていただいていました。
毎年のように粽売りのお手伝いにいらっしゃるようです。
このあたりは呉服関係の老舗が並んでいて
以前、宵山・屏風祭見物に来たときにワタクシが京都の山鉾町の底力を思い知った、お気に入りのエリアです。
おじさんたちは人様のお宅でナニを覗き見しているのでしょーか。
一見しただけでこのお宅の長い歴史と風格、ご主人のセンスの良さが伝わります。
表から座敷の奥、そして壺庭まで一切の間仕切りを取り外して
スッコーンと風通しの良い夏座敷に設えられています。
祇園祭必須アイテムの檜扇を生けることも抜かりなく。
こちらは「藤井絞」(ふじいしぼり)という社名の絞り染め呉服の製造卸さん。
毎年、こうして道行く人に風流のおすそわけをしてくれています。
覗けるように格子窓を開け放ってくれているんです。
つまり、クーラー冷気ダダ漏れ!京町屋の店主さんの心意気はすごい。
藤井絞さんのお隣さん、吉田家。コチラもすばらしいの。
失礼して格子の間から拝見させていただきましたよ。見事な夏座敷だわ。
美意識の高さよ。こちらで茶湯の接待を受けるお客人がうらやましい。
美しい屋内を通りから見せていただいて立ち去ろうとした時のことです。
ちょっと残念なことが起きました。
ワタクシが覗いているのを遠くから見ていた観光客5、6名(分別のあるシニア層の男女)
何を覗いているのだろう、と気になったのでしょう
同じように格子越しに屋内を覗きました。
が、何を思ったのかおじいちゃんたちはガラガラと玄関を開けて屋内に入って行っちゃった~(えええ~~っ

)
しかも靴を脱いで上がり込み、
腕組みして、もっともらしく屏風鑑賞を始めちゃったんですねー
ヲイヲイ…(°_°;)
注意しなきゃ・・・と玄関に近寄りかけた時
ちょうど当主さんらしき、紋付き袴姿の紳士がお戻りになり
「みなさま、お早く出てください」
と大きな声で一喝されたのでした(↑の画像はそのシニアさん達ではありません)
そりゃそうだよ。
不法侵入でしょ、ソレ。
屏風祭は好意で一般の人にも見えるようにしてくれているだけなのだからね。
ここまで無作法な人達は稀だと思うけど
昔と違って多くの人が屏風祭に来る今、旧家の人達困惑の事態が起きるのかも。
割切って有料観覧にしている家があるのも仕方ないのか。
不測の事態で屏風祭を止める事にならないでいただきたいな。
新町通界隈で見つけた看板↑
赤ちゃんのお宮参り初着、七五三用着物に特化した和装店のようだね、古川さん。
「おこたち わそうしたて じょうひん」
って読んでいいんですかね?
「おこたち」
非日常日本語に出会い、固まるワタクシ。語尾の「上品」もナゾ。
きっとお上品なお着物なのでしょう(ついでに’のしめ’も無知にて分からず)