2018年7月11日(水)
クルムホテル・ゴルナーグラートの裏手には、さらに一段高い展望台が設えてあります(1894年創業時に初代ホテルが建っていた跡地でもある)
自分の周り、ぐるりと360度を29もの峰々が取り囲む絶景。
北側を写しています。一番高く写っているのはヴァイスホルン 4506m。右端の高峰2つはドム 4545mとテーシュホルン 4491m。ここから見ると王者マッターホルン様 4478mも高い山々のひとつになってしまうという事態。
東側にパン。左の高い2峰はドムとテーシュホルン。奥にアルプフーベル。大きく見えるリンプフィッシュホルン 4199mは魚の背の形の山。そして右端の塊?みたいなのがモンテローザです。
この画像では、モンテローザは左端に写ってます。こちら南側の山々はどれもこれも4000m越え。高峰がみっちり横並んでいて壮観。
この、もっさーとした(失礼な)塊がモンテローザです。モンテローザっていう山があるわけではなく、デュフールシュピッツエ4634mを最高峰とする、10数の峰の塊の呼称なんだそうで。
ふーん。ワタシ、山にまったく興味ないし、モンテローザといったら白木屋?え、笑笑どっち?って反応しちゃう無知オンナなんで初しりでしたよ。マッターホルンみたいにシュッと凄い山かと・・・あ、ごめんなさいバカで
展望台からモンテローザとその右、リスカムに挟まれた氷河、ゴルナー氷河を写しています。
いや~、迫力ある氷河だなー。で、赤○部分に構築物が見えたの。こんなすごい所にナニコレ
100年以上前から富士山級の山頂に鉄道を敷いたり、ホテルを造ったりしちゃうスイスの方っていつだってプロジェクトX魂で驚きますわ。と、ここまでが夕食前に展望台で眺めた時の画像。
さて夕食後、時間はPM 8:50。ゴルナーグラート展望台に夕暮れ時がやってきました。この日の日没時刻はPM 9:19とフロントデスクに掲示されていました。
独立峰のマッターホルンはやっぱりカッコイイ。標高だけが山の魅力の基準ではないのだな。
モンテローザとゴルナー氷河、リスカムに山の影が伸びてきたね。2018年7月11日という日の終わりを告げる山影。
マッターホルン様は、というと西にあるものだから早くもシルエット状態になりそう。
山頂部に最後の輝きを残しています。今日一日ステキなお姿をありがとう!
PM 9:06。王者マッターホルンが闇に呑み込まれ始めたころ、南東のモンテローザの様子が変わり始めました。あれ?色が付いてないか~?
夕陽が当ってモンテローザがオレンジに輝きだしたじゃないかっ
え?もしかして、この夕陽のドラマチックな光景からこの山塊をモンテローザって言った?
「ローズ(薔薇色)」な「モンテ(山)」だから、とか?詩人だな、ヲイw
モンテローザだけでなく
隣のリスカムも薔薇色よ~
ぐぐると、コトバンクさまは『山名のローザはばら色というイタリア語の元来の意味ではなく、アオスタ地方で氷河を意味する Roesaから転じたもの』と、夢をぶち壊す解説をしてくれていますがワタシは断固、薔薇色説を唱える!
この、もっさりしたフォルムの山(山塊)だからこそ見ようによっては薔薇じゃない?
うん、薔薇だよ!
日中は王者マッタ-ホルンに人気をかっさらわれていた南東の山勢が、夕方いっせいに本気を出したかのよう。夕暮れ時の主役はまちがいなくモンテローザでした。
夕暮れ時の山々に見惚れる宿泊者の為にホテルスタッフさんがホルンと旗振りパフォーマンスを。「練習しているんだ」と言っていましたが、この状況でこれ以上ふさわしいBGMはないよね。(練習というだけあって、時々音がハズれるのだけどね^^;)
ツェルマットとこの展望台を結ぶ電車はPM 8:07が下り終電なので、この光景が見られるのは宿泊者だけ。クルムホテル・ゴルナーグラートに泊まったのなら、日没スペクタクルを見逃してはいけないよ。
マッターホルンに寄り添うように一番星。PM 9:30。ゴルナーグラート展望台に夜が訪れました。
さて。明朝はマッターホルンのモルゲンロートを見るんだからAM 5:00起き!
<おまけで旅行中の吟次郎くん>
いつもお願いしているペットホテルにお預けしています。
『こんにちは。吟ちゃん、ご飯完食。トイレも両方してリラックスしてます』(ペットホテルスタッフさん)
吟ちゃんごめん~。夕陽が薔薇色だとかなんとか浮かれてて。キミのホテルライフは薔薇色・・・の訳ないよね
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