旧三井家下鴨別邸@家裁の所長さん宅になった財閥豪邸
2017年11月17日(金)
ひとりで京都の北部をうろうろお散歩して
下鴨神社近くまで下りてきました。
その別邸跡が下鴨神社の近くにあって
ずっと非公開だったのだけど
2016年10月から一般に公開されるようになりました。
特別公開シーズンの今。
まだ未踏だったので是非見たかったの~
「別邸」ってなんじゃい?
こんなに立派なのに「本家」じゃないっつー事態に驚くわ。
武家屋敷みたいな玄関です。
『三井家の祖霊社である顕名霊社が遷座され、
その参拝の際の休憩所とするため
大正14年に建築されました』
・・・と。
は?
天下の三井さんちは豪商として成功した家ですから
信心深かったのでは。
三井家を守ってくれる神として
顕名神社(あきなじんじゃ)
を大事に信仰していたのでしょう。
当時はここに御社を置いたのでしょう。
で、一族で定期的に神様をお祭りする行事をやっていたんでしょーね。
三井家一族郎党集まると
相当な人数になるから
いっそ、そこにお屋敷を建てちゃって
宴会はそこで行おうと、そーいう目的の建物がコレなのでは?
以上、凡人なりに解釈しました。
一般人の想像をはるかに越えてくるから
説明を読んでもまったくピンときませんわ(笑)
90年以上経っている物件なんですね。
今までどーしていたのか・・・
常駐しているので
いろいろ質問をしました。
お分かりになる範囲で教えていただいたのは
明治31年(1898年)のことです。
そのあと、三井家が信仰する顕名神社が置かれて
茶室を造ったり
母屋を木屋町の別邸から移築したり、と
段階を経て大きくしてきました。
ここに住んでいた当主もいたんですよ
(ガイドさん)
財閥は解体になりますよね。
それで、この土地と屋敷は国有地になっちゃいました。
昭和24年のことです。
ホラ、隣に京都家庭裁判所があるでしょ?
家裁の所長さん用の官舎になったんですよ
(ガイドさん)
国家公務員の方って特別職の方でも
「えっ」って感じの官舎に住まわされることがあるのは知ってましたが
ここか~(汗)
ビミョーですねww
日々の生活をここでする、というのはちょっとヤかも。
「平成19年まで官舎として使われていました」
とガイドさん。
トイレこれですよっ
所長さんの奥さま、ぜったい泣いてたと思う・・・
たいてい2年で異動だから
住むのも約2年くらいだったのだろうとは思うけど
ツライよね。
洗面所はクラシカルなのがステキ♪だけど・・・
「当時、私住んでました!」
みたいなリアルなお話をしてくれる人がいたら面白いのにな~
重要文化財指定になりました。
解体されずに今まで残ったのは
官舎に使われていたおかげかもね。
3階建てなのが分かります。
今回の特別観覧では2階までですが
時によっては3階も見学できるチャンスがあるそうで。
最後に鴨川デルタへ。
ここ、大好きなんだけどなー。
たくさんのアジア人旅行者で盛況でした。
【 おしまい 】
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