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18年スイスアルプス

33)トゥーン湖クルーズ、ランチ付き@1906年製のスチームボート

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前の記事よりつづき 】
2018年7月13日(金)
トゥーン湖畔からクルーズ船に乗ります。ランチ付き、約2時間の乗船。行先はインターラーケンです。

33)トゥーン湖クルーズ、ランチ付き@1906年製のスチームボート
湖畔の道路をバスで移動すれば30分で着いてしまう距離だけど、ゆっくり船移動の日があってもいいね。


もともと、トゥーン湖クルーズは中世からつづくレジャーなんだそうです。今も9艘ものクルーズ船が行き来しているそうですが、我々が乗る船はちょっとクラシカルなデザインです。

33)トゥーン湖クルーズ、ランチ付き@1906年製のスチームボート
BLÜM LISALP、ブリュームリサルプ号って読むんでしょーか船名が刻まれた部分をよく見ると外輪が付いてる。


煙突が付いているしね。これ、蒸気船(スチームボート)なのでは?ディズニーシーでしか乗ったことないわ。


すでに12時40分。ランチタイムですね。乗船したらサクサクと2階のダイニングルームに通されました。天井から床までガラス張り。明るいし、外の景色も全面で眺められます。



きちんとテーブルセッティングされたお席でした。


ささ!まずはビール。ちょっと薄いタイプだね。

33)トゥーン湖クルーズ、ランチ付き@1906年製のスチームボート
ビールは速攻で終了なので、ワインに移行。スイスワイン、HEIDA種の白。(49CHF)

33)トゥーン湖クルーズ、ランチ付き@1906年製のスチームボート
コース仕立てになっているランチ。


久しぶりの菜っ葉!それがうれしい日本人。


トスカーナ・ブラートブルストとフレンチフライって。BRATWURST、つまりソーセージですね。


チーズ、ドライドトマトが仕込まれていておいしいよ、コレ!マスタードソースだから全く重たくないし。


デザート。パンナコッタ、ワイルドベリーコンポート添え。パンナコッタもコンポートも(欧州なのに珍しく)甘くないので美味しく食べられました。船内なのになかなか美味しかった!ごちそうさま。

33)トゥーン湖クルーズ、ランチ付き@1906年製のスチームボート
お食事後はオットと別行動。オットは甲板に出て、多国籍な方々とデッキチェアに寝転がってトゥーン湖の景色を眺めて過ごしていたそうです。

33)トゥーン湖クルーズ、ランチ付き@1906年製のスチームボート
この船のコースからはアイガー、メンヒ、ユングフラウの三山が見えたり、湖畔に沿って建つ中世のお城が現れたりする。湖の景色を眺めるのが鉄板の過ごし方です。(カメラが追い付いてないけど↑画像はアイガーとメンヒです)

33)トゥーン湖クルーズ、ランチ付き@1906年製のスチームボート
ワタクシこにゃくうは、景色も気になったのだけど、この外輪式蒸気船のクラシックさ加減が気になって気になって。艦内を徘徊&ウォッチング。

33)トゥーン湖クルーズ、ランチ付き@1906年製のスチームボート
エレガントなカーブを描く中央階段。20世紀初頭の客船の雰囲気でステキじゃない?

33)トゥーン湖クルーズ、ランチ付き@1906年製のスチームボート
階段の滑り止めは真鍮製。BLUEMLISALPの文字のすり減り具合から見て、この船はずいぶん昔の物なのではないかしら?

33)トゥーン湖クルーズ、ランチ付き@1906年製のスチームボート
SALON。我々が案内されたダイニングの1階部分に当ります。照明がチューリップ型だったり、椅子の張地がベルベットだったり。20世紀初めっぽい雰囲気がここにも。


この個室には「DAMEN SALON」と。女性用サロン、ってこと?タイタニック号には男性しか入れないサロンがあったそうだから、同じような時代の名残なのではないだろうか、と推理中。

33)トゥーン湖クルーズ、ランチ付き@1906年製のスチームボート
1階の船首に近い場所のカフェ。湾曲したベンチ。


2階にあった個室。ランクが上なのでしょう。ベンチが皮張りですもの。

33)トゥーン湖クルーズ、ランチ付き@1906年製のスチームボート
艦内中央部のここ、とっても興味深かったな~。4人のお子さま(+2名のいい大人)釘付けになってます。ちびっこが覗き込む所はこーなってたんです。


永遠にぐるぐる回る船の心臓部。おもしろ~い。コレ、いつまでも眺めていられます。ちびっこが凝視するの分かるわー


壁に掲示されていたこのプレートを見て、この船が1906年就航開始のものだと分かりました。
112年前の船だったんだ~。タイタニック号より古い!でも、1990年から1992年に修復工事をしているみたいよ?


こんなエンジンって現代の造船屋さんには返って造れないんじゃないかな。ピッカピカに磨き上げられた100年前のエンジン。

33)トゥーン湖クルーズ、ランチ付き@1906年製のスチームボート
日本に戻ってきて、この船のことがとっても気になったのであちこち検索してみたところ、オーストラリアのブロガー、ビルさんのブログが詳細にブリュムリサルプ号の人生を教えてくれました。

33)トゥーン湖クルーズ、ランチ付き@1906年製のスチームボート
1906年に就航開始して、ずっと愛されてきたけど、1969年に廃棄されることになったブリュムリサルプ。
この船のファンやスチームボートの愛好家たちが自力でケアを続けて、資金集めも相当に頑張って、1992年に復活させた船なんだそうです。

IMG_2505「1989~1992にこの船を救った人?ドネーションの名簿かな1000x
船内に掲示されていたコレ。「ブリュムリサルプを救う」と題して、たくさんの人の名前が書かれていたのは、復活の為の寄付をした人達だったんだな。

33)トゥーン湖クルーズ、ランチ付き@1906年製のスチームボート
ちびっこと一緒に並んでエンジンに見惚れていたら、インターラーケンに着いちゃいました。
あっという間の2時間でしたわ。



このクルーズの見どころである湖畔のお城が1個も見れなかったわー^^;

33)トゥーン湖クルーズ、ランチ付き@1906年製のスチームボート
それでもワタシ、クラシカルな物が大好きなものですから・・・日本で暮らしていたら乗ることはまずない100年の船に乗れて、いい経験できました。この後、ミューレンに行きます
【 つづく:ミューレンへ 】

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6 Comments

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キヨちゃん  

2018-12-22 14:40

素敵なビジュアルの船ですね~♪
私も一部この湖を船移動しましたが、食事はしていないのでずっと甲板にいました。
今度行くときは食事もしてみたいなぁ。
ホテルも食事も充実のツアーですね☆

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こにゃくう  

2018-12-23 13:50

> キヨちゃんさん
一回、廃船になると決まって船の墓場みたいなところに置き去りにされたそうです。
日本にSLファンがいるように、欧州あたりにはスチームボートマニアってのがいるようで、そういった人々が再建したとのことでした。
再建後は「食事が充実していないと乗客が増えない」という考えで食事に力を入れるようにしたそうです。
船の中なのに相当がんばっていると思いました。

オットはずっと甲板で景色堪能に集中していたそうで、それはそれで楽しかったと言っていました。
人気のクルーズなのが理解できました。

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まんち  

2018-12-24 04:46

景色堪能か、はたまた船内探索か、迷うところですね~
どちらかというと私は、食事でお腹がふくれたら、デッキでのんびり景色堪能かなぁ。でもこうしてこにゃくうさんのリポートで船内の探索もできた気分♪

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こにゃくう  

2018-12-24 17:50

> まんちさん
クラシック風に仕上げた船に乗ったことはありますが
(TDLのマークトゥエイン号とか芦ノ湖の海賊船とか~ww)
本物の100年越えの現役の船に乗船したのは初めてだと思います。
感動すらしました~
どっちを選ぶかちょっと悩みましたが、私はやっぱり山の風景よりアンテイークが好き~

>にゃくうさんのリポートで船内の探索もできた気分♪
そう言っていただけてありがとうございます!

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ふわり♪  

2018-12-28 11:06

ステキな船ですね~ これを復活させたとはすごい。カフェのベンチの湾曲もいい。こにゃくうさんの観察眼ってすごいといつも思います。
ビルさんのブログも美しい出来でしたね。難なく読めたらいいのに

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こにゃくう  

2018-12-31 06:09

> ふわり♪さん
何種類かの船が出ているようですが、この船に当ってラッキーでした。
外の風景もそうとう見ごたえがあるのですが
どうも尋常じゃない空気が船内から漂っていたので
ぐるぐると徘徊するのにほぼ全部の時間を費やしてしまいました。
基金を集めて、廃船寸前から救うって大事業だったでしょうね。
ガイドブックはもとより、日本のサイトにはどこにも書かれていなかったので
ナゾが解けたビルさんブログに感謝です。

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