2018年7月13日(金)
スイス、ベルナーオーバーランド地方を旅しています。インターラーケンからバスで20分程走ると・・・ 荒々しい山がすぐそこに迫る、谷あいの道路に入って行くツアーバス。
これから行くのはミューレンという小さな村。
「ロープウェイのケーブルが見えてきましたね。ミューレンへはあれに乗って行きます。崖の上の、のどかな村です」(添乗員女子さん)
バスから降りたそこは、シュテッフェルベルグ(Stechelberg)という村。
そこにロープウェイ乗場、シルトホルンバーン駅がありました。コレが駅前からの景色です。周囲を垂直の崖が取り囲む、谷間の村です。
断崖を豪快に落下する滝があるよ!ワイルド感すごいわっ。ミューレンバッハフォール、という滝でした。
ロープウェイに乗り込むとシュテッフェルベルグの村は、すごい速さでどんどん小さくなるよ。
さっき見たあの崖に向かって上っているのかと思うと、ちょっと怖い。
途中駅(ギンメルバルト)での乗り換えを含め、たった10分の乗車で絶壁の上へ。そして思っていた以上に美しい村がそこにあった。
スイスに来て5日経つけど、この国にはいつも驚かされる。ロープウェイの下の駅から見上げた絶壁の上に、こんなにしっかり観光対策された村があるって思えなかったよ。
ここが駅前メインストリート。村はずれまで行っても15分ほどのちいさな村です。しばしの自由行動時間でお散歩。
多くの人が徘徊していますが、ほとんどが我々と同じ立ち寄り客でしょう。ここって、こんなお散歩程度の滞在じゃなく、トレッキング目的で数日滞在するべき村だと歩きながら感じます。
目の前はシュバルツメンヒ(黒メンヒ)その左にアイガーがあるはずなんだけど、雲がかかってしまって見えません。
村の奥まで歩いても、同じく雲に纏わりつかれているアイガー(左)とメンヒ(右)
ところで、この村は自動車が入れないので物資の運び込みは運搬用ロープウェイ利用かグリュッチアルプからの登山電車、またはこうして豪快にヘリコプターでの輸送になります。
日本ではヘリコプターって特別な存在だけど、スイスに於いてはまるで輸送トラック。
この村、標高1634mの崖っぷちにあります。スイスのあちこちの観光地は英国人が開発してきましたが、このミューレンもそう。
アイガー、メンヒ、ユングフラウが見えるからね、19世紀からすでに人気の村になったそうです。ビクトリア女王も来た!ってこともあり、英国人あこがれの観光地になりました。
ミューレンは、うろちょろするだけじゃもったいない村だ。画像奥の斜面に写り込むケーブルカーを使って、さらに上部(アルメントフーベル)へ登るのもひとつの楽しみ方。さらに高みに行くと絶景度が増すようです。
・・・というのをキヨちゃんのブログで見せていただきました。
ここミューレンを足掛かりにすれば、相当広範囲のトレッキングができますし、更にロープウェイを乗り継いで標高2970mのシルトホルンに行くのも定番コース。
ああ、またもスイスに再訪するべき場所ができてしまった・・・
オット「ゴルナーグラートは日中は日帰り客でごった返すけど、夜になると宿泊客だけになるし、朝も特別な雰囲気が味わえたじゃん?この村も、泊まると全然ちがうミューレンが体感できる気がするなあ」
うん、きっとそうなんだろうね。で、他のスイス人気観光地同様、このミューレンの宿泊代もお高いそうですよ。物資の運搬もヘリコプター頼りでは高くなって当たり前だけどね。
往きと同じルートでロープウェイを乗り継いでシュテッフェルベルグへ降ります。
(別途、登山列車でグリュッチュアルプ→ロープウェイでラウターブルネンというアプローチ方もあります)
ロープウェイの閉じた空間の中でこの国の団体と一緒になるとツライ。ムダに声が大きいのはどうしてだろう。不思議な色の服はどこで買うんだろう。
そのサングラスはコピー商品なんだろうか。と、観察してしまったよw
シュテッフェルベルグからラウターブルネンへバス移動。ここラウターブルネンから今夜のホテルがある、クライネシャイディックに列車で向かいます。
駅前で列車待ちしただけだけど、このラウターブルネンも気になる町に見えました。またも宿題ができてしまったよ~