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18年スイスアルプス

36)ホテル・ベルビューデザルプ(施設編)@スイス・クライネシャイデック

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前の記事よりつづき 】

2018年7月13日(金)
アイガー、メンヒ、ユングフラウの三山を背にするホテル。
ベルビューデザルプにチェックインしました。


1840年に標高2061mの高地に建てられた山小屋が始まり。
100年前の写真と見比べても現況とほぼ変わらない外観のクラシックホテルです。



ダイニングルーム
夕食はここで、かな。
椅子はフツーだけど雰囲気良いと思います。



サロンです。
1920年代の雰囲気そのまま。
家具や調度品もレプリカじゃないですね、きっと


19世紀半ば~20世紀初頭は特別な人たちだけが宿泊できるホテルだったのだろうと思う。
エレガントですもん。
自由に入って使っていいサロンなのにワタシったら、遠慮して遠巻きですよ
小心者ですからネッ



BAR
ぐっと照明が落とされていてシートは皮張り。
100年前の英国人のバカンスに於いてこのバーは社交の場だったのでしょう。
そんなワンシーンを妄想させます。



BARの前の廊下は
アイガー登攀成功者やこのホテルゆかりの著名人を紹介する、ちょっとしたギャラリーになっていました。



この女性わかります!
日本女性でアイガー登攀初成功者の女医、今井通子さんと一緒に登った5名の男子です。
バラエティー番組「激レアさんを連れてきた」でやっていたから分かる。



日本語の一文が。
筆者は秩父宮雍仁親王(昭和天皇の弟さん)
英国留学中この辺りの山々を登山しまくったらしい。
このホテルにも立ち寄ったのかもしれませんね。
この宮様、マッターホルンにも登っておられる。



左の男性はクリントイーストウッド。
右は共演者だと思う。
中央の女性はこのホテルのオーナーさんです。
イーストウッド主演・監督「アイガー・サンクション」っていう映画ロケでは
アイガー北壁やユングフラウで、スタントなしで登山シーンを撮ったそうです。
作品にはこのホテルも出てくるとか。



1964年、女性で初めてアイガー登攀したデイジー・フォーグさん
かっこいい美人さんだわ。



ビリヤードを楽しむどこかの国のご夫婦。
このホテルにビリヤード台はよく似合う。



レセプションもレトロです。
正面の壁に作り付けになった棚は
ひとつひとつがルームキーを置く枡です。
部屋から出かける時は鍵を自分でここに置きます。
外国でこんなにユルユルなセキュリティーのホテルって初めて!
このホテルのお客様にフトドキ者はいない・・・ってことでOK?
(スタッフは常駐していないんですよ)



お部屋の鍵もクラシカル。
てか、
ザ・鍵!
って感じの形状でシンプルすぎ~w



真鍮製で重たいルームキーを受け取って3階のお部屋にいきましょう。
ちなみにエレベーターありません。
螺旋階段を昇っていきます。
(尚、このホテルは英国式なので実質は3階だけど2階扱いです)



もうね、笑っちゃうくらいギシギシいう階段なの~^^;
洋館あるあるw
重たいスーツケースは男性スタッフさんが部屋まで運んでくださいます。



シンプルというか、ちゃちいというか簡単構造のルームキーですが
「開かない!鍵穴の中で鍵が回らないよ~ 
と、オットが戸惑っている。
まてまて!
バスタブの湯を氾濫させて罰金250万円のホテルだぞ、
鍵穴壊したら10万とか取られるんじゃ~ 
おっかないので
スタッフの兄さんに開けてもらう、の図。
ホントにシンプルな、シンプル過ぎる鍵なので返って開け辛かったという・・・w



これがワタクシどものお部屋。
クラシカルな薔薇の壁紙。
窓は木の枠。
別珍のカーテン。
1920年代風味だ~



家具類も新しい物は使われていない。
電話機が~
ベッドサイドのライトが~
うーん、レトロ。



洗面台は寝室の壁に設えられています。
バスルーム内にあるわけじゃないのは海外では珍しいと思うわ。



蛇口やタオルハンガーのセンス、こーいうの好き~♪



ライティングテーブルの上にお水とチョコレート。
そして日本語の案内リーフレットが置いてありました。
歴史あるホテルを痛めない為のアナウンスがあれこれと書かれていましたよ。
「お部屋でのお洗濯はご遠慮ください」
「お出かけの際は部屋の照明を消してください」
「ホテルの階段、廊下、お部屋にはスポーツブーツで入らないようお願いします」



ウエルカムのチョコ、おいしかったです。
こーいうご配慮はうれしいですね。


湯沸しポット、なし
冷蔵庫、なし
テレビ、なし
セイフティーBOX、なし(フロント対応)
なのにスリッパの用意は、ある。
客室の床を傷めないように、と
床の防音措置がガバガバで靴だと階下に筒抜け状態だから。

「スリッパでダイニングに行くのも可」というのが海外なのに珍しい。
違和感有まくりなので、さすがに行きませんでしたけどね。
たぶん、スポーツ対応の靴しかないお客さまが部屋以外を歩くにあたって
靴で床を傷められるくらいならスリッパを許そう、ってことなのかも。



なかなかユニークな体験です。
ちなみに、客室内の床の一ヵ所が歪んでいてその部分を歩くと平衡感覚が狂い、クラッ とします(笑)
これまたユニークな体験ですw

歩くとギシギシ鳴る床なので階下の人に気を遣います。
壁は薄々。お隣の声がよーく聞こえちゃう(笑)

さて、問題のバスルーム。
添乗員女子さんから
「過去に風呂の湯を溢れさせて250万円の修理代を請求された日本人がいる」
という衝撃のお話を聞いているのでドキドキです・・・


バスルームの扉を開けると右手にトイレ。
フツーでヨカッタw
その相対に置かれているバスタブ。



いわゆる、猫足バスタブってヤツですね。
女子の憧れ。
ハリウッド女優気分で入浴しちゃうアレです。
シャワーカーテンない。
床も防水対応になってません。
もしコレで溢れさせたら水は行き場を失いますわね。



とにかく、お湯を張るのはキケンだから止めておこう。
シャワー栓があるからね(おしゃれなテレフォンシャワーだ 
各自、創意・工夫して水をバスタブ外に跳ね飛ばさないように入浴だ!



いろいろリスク回避して
バスタブ内で正座&猫背気味にしてシャワーで体を洗うことにする。
髪の毛は、シャワーカーテンが無いので
上体を起こしたままだと飛び散ってしまうから、前屈して洗髪する(土下座に近い体勢^^;)
・・・という手段で乗り切りました。



わははっ!
正座を厭わない平たい顔族の民は床を濡らさずに器用に入り切ったぞ~!
てか、
女優仕様の優雅なバスタブなのに何やってんだろワタシ(半泣)



このホテルの客室はてんでバラバラの仕様になっているようで
ツアーの他のご夫妻とお風呂についておしゃべりしたとき
「いや~、緊張する入浴でした」
「どうしていいか困りました。罰金250万円ですものねw」
とか話ている中、
「子供の水遊び用バケツが欲しかったですよね(泣)」と言った奥さまがいらして
どうやらバスタブに蛇口がついているだけで、シャワー栓が無い部屋だったらしい!
とてもじゃないが「ウチはシャワー付いてた」とは言えませんでした
彼女、相当苦労して入ったのだと思う・・・

※250万円弁償の人はたぶんだけど・・・
シャワー栓無し部屋だったので、バスタブに湯を満たしてしまい、
自分が浸かって所謂「ザッバーン!」になって溢れてしまったのでは?と想像するのです



添乗員女子さんに「シャワー栓なしの部屋もあるんですか?」と伺ったら
「このホテルならあり得ると思います。私の部屋のバスは混合栓ですらありません(笑)」
つまり熱湯口と冷水口がそれぞれあるだけ、なんだそうだ
そ、それは…さらに高度なテクが必要…(困)



ちなみに、主に英国圏の人のこの手のバスタブの入り方は日本人にはちょっとキモチ悪いと思う。
1)お湯投下前にバスジェルを垂らしてからお湯を注入し、吐水の勢いで泡を立てる
2)お湯はいっぱい入れない。3分の1程の水深で
3)泡で身体洗う
4)髪の毛の時は仰向けに寝そべって頭部を沈没させる。髪を左右に揺すって洗おう。
5)ちなみに体を洗った湯は、洗髪までトータルで使う(驚)
6)泡は特に流さずそのまま出る(汗)
7)後はバスタオルで泡をつぶしながら拭く
おしまいww



この後、皆さん入浴されてからダイニングに集まって夕食だったのですが
設備についてはネタとして可笑しく話す人はいるけれど誰一人、苦情を言う人はいませんでした。
ワタシとオットも1920年代的空間に身をゆだねた気分がしたし
往年のホテルライフをなぞるのは愉快な経験だと感じました。
「滞在することでこのホテルの伝統を残すことができるし、そこに良さを感じます」
と仰った方がいて、同感です。
クラシックホテルに泊まる醍醐味を噛みしめるのでした。

でも「不便は好きじゃない!」って言う人もいると思う。
万人におススメのホテルとはちがいますね。

【 つづく:ベルビューデザルプのお夕食 】

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6 Comments

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ふわり♪  

2018-12-28 11:01

あちらのお風呂の入り方、どうするんだろうとずーっと思っていました。髪はあんましきれいに流せない?
相棒はシャワーがとても下手なので、ここへは絶対に泊まれないと思います。じゃんじゃん跳ねてもいい状態のホテルかどうか、今回も心配 ましてや蛇口だけなんて
いや~ ステキだけど、なかなか大変。楽しめる余裕がないとダメですね

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まんち  

2018-12-29 22:10

このツアーは三兆ホテルと言いここと言い、なかなか渋いホテル選びですね。
クラシカルに徹した内装、素敵だったでしょうね。機能性ばかり追求したものより、深い味わいがあって私も好きです。

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こにゃくう  

2018-12-31 05:56

ふわり♪さんのポーランドのオイロぺスキーホテルの記事に入れたコメで「クラシック過ぎるクラシックホテル」はここのことでした。
水回りを現代仕様にしたクラシックホテルはまだまだ甘ちゃんだった!と思い知りました。このホテルは確たる意志を持って断固水回りもクラシックから替えません。客の方がホテルに合わせます(笑)
英国人の風呂の入り方はそーなんですって。あの方たちの皿の洗い方も一緒で
泡を流さないのがスタンダードです。「え?泡はキレイでしょ?」って英国人女性に言われたことあります。界面活性剤とか口に入れるのはどーなんだ?と思うんですけど。
スペインのホテルの水回りが今風だといいですね、ってもう行ってる最中かしら~?

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こにゃくう  

2018-12-31 06:01

> まんちさん
>機能性ばかり追求したものより、深い味わいがあって私も好きです。
同感していただけてうれしいです!
ここまで徹底したクラシックホテルは初めてです。
旅ならではの体験です。
このツアーはホテル選びと食事のクオリティにはこだわっているとパンフに書いてありました。
失敗が無かったし、添乗員さんのスキルも高かったです。

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キヨちゃん  

2019-01-02 17:13

あけましておめでとうございます

泡を付けたまま身体を拭くのは聞いたことがありましたが、バスタブには浸かるだけかと思っていました。なんと、髪の毛まで洗っていたんですね。こにゃくうさんの記事を拝見しながら淑女が湯船で頭をゆらゆらしてるところ想像しちゃいました。
NZやオーストラリアも洗った食器は流さないようなんですが、洗い物をするときにみんなゴム手袋してるんですよね。たぶん洗剤がキツイからだと思うんです。それなのに最後に流さなくて大丈夫なのかなと気になっていました。

それにしても機能的には不便なこともありそうですが、それもまた楽しめそうな素敵なホテルですね


今年もどうぞよろしくお願いします

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こにゃくう  

2019-01-06 02:07

> キヨちゃんさん
返コメ遅くなりすみません!
そしてあけましておめでとうございます(←遅っ)

イマドキはシャワーブースを別途持っている、ってお家もあるでしょうし
髪はシャンプーを使いたいのがフツーの女子だろうから、世代や性別、地域性で変化もあることと思いますが。
女性がミレーの名画オフィーリアのように浸かっている姿は想像しにくいですねw

オセアニア諸国も英国カルチャーだからですかね。
ゴム手袋で防御するのに、残留洗剤が口に入るかもしれないのをどう考えているのかしらね?
他所の国の習慣はおもしろいなあと思います。

>不便なこともありそうですが、それもまた楽しめそうな素敵なホテル
到着時は緊張で固まり、リラックスできなかったんですよ~
1泊で終わっていたら違った印象だったと思います。
2泊目にはもう、この不便さがかわいらしくさえなってきちゃって。
不思議な魅力のホテルでした。

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