2018年7月14日(土)
100年越えの天空テーマパークかな?的な印象だったユングフラウヨッホ。そこから鉄道で下山です。
唯一の途中駅、アイガーグレッチャー駅でワタシとオットは降ります。ツアーの他のみなさまはツアースケジュールに則って他のコースへハイキングに行くべく、そのままクライネシャイデック駅まで乗って行かれました。ワタシとオットはここからツアー離脱して、ふたりだけでトレッキングしようという企画です。
アイガーグレッチャー駅のプラットフォーム。1898年に開業した当時は、その名の通り氷河(グレッチャー)が駅の脇を流れていたんだそうです。ドレスで、紳士服で氷河の上を歩く。そりで滑る。そーいうハイソサエティな娯楽をやっていたんだそうですよ。今はトレッキング観光客の足場になっている駅です。
駅舎にはレストランが併設されていて、気持ちの良いテラスでお食事されている方も。テーブルサイドの景色はこんなの。120年前、このテラスの前が氷河だったんですね。今はもう溶けちゃっているけど。
駅舎から階段を下ってトレイルを探しつつスタート。ここからクライネシャイデックまでは「ユングフラウ・アイガーウォーク」と名付けられたトレイルです。
クライネシャイデックまで約2.5㎞。下る一方の1時間ちょっと。初心者向けトレイルと言えましょう。アイガーグレッチャー(氷河)を振り返っています。後退した氷河の跡とはいえ、相当な迫力。剥き出しになった岩盤は黒光りしています。
ところで、ワタクシとオットはずんずん下っているのに果敢にも登ってくる人々がいる。しかも走って!
偶然、この日は「アイガー・ウルトラトレイル」という競技イベントの日だったのでした。グリンデルワルドをスタートし、最長コースだと101㎞も!オーバーラント地方を走り回るという、まさにウルトラなレースです(20時間くらいかかるはず
)
整備されたトレイル。のんびり歩くもよし、韋駄天のように走り抜けるもアリ。懐の広いベルナー・オーバーラントです。この日の午後のトレッキングでは、行く先々でレースの彼らと絡むように行き違うのでした。ところで、この正面。向う側の山の壁上に村が見えます。
アップにしてみる
ユングフラウ鉄道の線路を跨いで、山側の丘陵地を歩いて行きます。
前方にヴェッターホルン。荒々しい稜線がかっこいい山だなあ。
ふり返るとユングフラウと三角に尖ったシルバーホルン。足元には可憐なお花たち。
左の白い花は・・・アイゼンフット・ヘーネンフスかアルパイン・バターカップ・・・なのか?右の黄色い花はキンポウゲの仲間?すみません、花にまったく詳しくなくて分かりません(汗)
ニードリッヒ・グロッケン・ブルーメ・・・ということにしといてくださいw
当座の目標、クライネシャイテックはすぐそこに見えちゃってますから、気が楽です。てか、近すぎて物足りないw
お花だらけの斜面をくだって・・・・
電車を下車して約35分で先ほど上から見えていた湖?池?のほとりに到着。景色もいいのでちょっとお休みタイム。見えているのはアイガー北壁です。ワタシの晴れオンナパワーで他の雲は立ち去ったのに、アイガー北壁に纏わりついた雲だけがまだまだしつこい!
スカッと荒々しい北面のお顔を拝見したいものだわ・・・
オーバーラント三山は擬人化されていて、ユングフラウは乙女。メンヒは修道士。アイガーは男性・・・ってことになってるのだけど、オトコのくせに恥ずかしがり屋かよっ
池のほとりでぼんやりとユングフラウを眺めていたら、ちょうどユングフラウ鉄道がやってきて池ごしに良いアクセントを付けてくれました。
イイ景色だ~。
極楽だ~。
極楽な日々だ~。
池越しにみえる、このクラシックな建物。ヒリフリ館と申しまして、元変電所なんだそうです。今はアイガー北壁登山の資料館。池のほとりにこれが建っているだけでぐっといい雰囲気です。
正確に言うと「池」じゃなくてSEE、「湖」なんですけどね。ファルボーデン湖。
冬、スキー用人工雪を作るための溜め池なんだそうで。(池なんじゃんw)
のんびり下って1時間20分のお散歩。クライネシャイデックに戻って来ました。時間はまだPM 1:00。もうひと山トレッキングしに行きまーす。
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