51)エギーユ・ド・ミディ展望台@シャモニー・モンブラン
2018年7月16日(月)
アルプス4大名峰ってあるんですって。ピッツベルニナ、マッターホルン、ユングフラウ。そしてモンブラン。
きっと日本の旅行会社が作った造語だろうよ、とひねくれ者のワタクシなどは思うわけですが、これらのうち3つの名峰を巡り終えた我らのツアーはラストにモンブランが至近に拝める展望台に行くわけです。
エギーユ・ド・ミディ展望台。この駅舎からロープウェイに乗車。トータル20分ほどで標高3800mの世界へ連れて行ってくれます。
駅舎の中。なんか、クラシックなゴンドラが下がっています。「コチラは初期のロープウェイ」とか言うんでしょうね。ほぼ絶叫アトラクションでしょコレ。恐くて乗れないわ、こんな軟々なゴンドラ(汗)
21世紀の我らは安心の強靭なゴンドラ。これにまず10分乗り・・・
うはっ。猛スピードでシャモニーの街がちっこくなっていきます
途中駅のプラント・ド・エギュイーユで乗り換え。ここですでに2300mの標高。
途中駅から最終目的地のエギュ・ド・ミディを見上げる。あーんな上の方まで行くんですかっ(赤○部分)てか、恐ろしいことにこの次に乗るロープウェイは支柱が1本も無いんですっ。ロープが張られているだけを登る約1500mの高低差(汗)
待ち時間も併せて25分ほどで頂上駅に到着。展望台はあれこれと増築されていて展示コーナー等もあり、初見では掴みかねる構造。迷いなくサクサク先導してくれる添乗員女子さんに着いて行くのが賢明なようです。頼もしい。「とにかくいち早くてっぺんに行きましょ」(添乗員女子さん)
途中、ロープウェイ駅と展望台を繋ぐ、絶景の「天空の橋」なども通る訳ですが「ゆっくり撮るのは後でもできます。まーまー、ここは早くてっぺんへてっぺんへ・・・」という添乗員女子さん。
エギーユ・ド・ミディ展望台の構造地図(シャモニーモンブラン観光局HPから)ユングフラウヨッホもそうでしたがレストランあり、展示コーナーや体験コーナーあり。道標はあるのだけど初めて来るとどこから見ていいのか、どこが一番の眺めなのか。しっかりリサーチしていないと余計なところで時間を喰ってしまいそうです。最初の展示等でつっかかっていると、後で「出遅れた!」となる意味はてっぺんに行って分かりました。
尖った岩山にへばりつくように構築された、金属製の回廊が前方に見えます。よくこんなモノをこの場所に造ったわね。
途中のテラスから。標高3800m越えの雪山をトレッキングをしている人たち。うわ~。やってみたい!後方にそびえる、するどく尖った山。あれ、たぶんグランドジョラス(4208m)です。斜度が厳しくて雪がちょとしか着いていないよ。添乗員女子さんに急かされているので、これらの写真はあまり立ち止まることなく撮っています。
道なりに歩いて行くと、エギーユ・ド・ミディ展望台頂上テラス行きエレベーターに辿り着きます。並ぶことなくサクッと乗り込む。これを昇り切ればてっぺんです。山の中をくり抜いて造ったんだね。すごいスピードでぐい~んと上昇。
エレベータを降りた先は空気が違っていました。いっそうひんやり。そして我らのようなお気楽観光客だけでなく、彼のような本格的にモンブラン山群を歩こうという人がいたりします。
山頂テラスからの眺め。すばらしい!ニードルのような山々が朝の光を浴びて神々しいわっ
グランドジョラスは目立つなあ。中央の山群、一番左の大きな山です。
はて?
テラスに整列用のロープが長く張り巡らされています。行列はまだできていないのですが、やがてこのロープ満タンになるほど人が並ぶのでしょう。建物内を覗いてみると数人の人が並んでいます。わ、床も壁もガラス張りだ!添乗員女子さんに促され、訳も分からぬまま最後尾につきます。
「この先で記念写真を撮ってくれます。ご興味ある方、並ばれてはいかがですか?」(添乗員女子さん)先頭はこにゃくう夫婦。やがて遅れてやってきた我らツアー民13名もサクサク並びました。ほとんどのツアー民がこの先に何があるか、よく分かっていないまま並んでいたと思います。
あ~あ!こにゃくう、思い出しました。旅行前リサーチでエギーユ・ド・ミディを検索した時、ガラス張りのコーナーで天空写真が撮れるってあったなあ。でも大人気で30~40分は待つ、ってことだったから「どうせツアーだしそんな時間もなかろう」と、忘れていたのでした。
(順番を待ちながらロープウェイ駅舎を見下ろす)添乗員女子さんは「今辿り着けば、それほど待たずに撮影できる」と踏んで、我らに「とにかくてっぺんに先に行きましょう」と促してくれていたのですね。添乗員女子さん、有能!
地上発のロープウェイは我らは8:15の便を予約してもらっています。これくらい早く行動開始しないとロープウェイで並び、頂上行きエレベーターでも30分並び、撮影にも30分並び、やがで展望テラスは人でいっぱい・・・という事態になると想像します。ハイシーズンのエギーユ・ド・ミディでは並びたくなかったら早起き&いち早くてっぺんへ、が良いと思います。
英語でSTEP INTO THE VOID(空中への一歩)というコーナーだったのでした。(WEBサイト)
システムはこうです。順番が近づいたら手荷物は棚に預けます。カメラ、スマホは直前まで持って写していてもOK。ですが、撮影コーナーへ持って行くことはできません。自分の撮影機器をスタッフさんに渡して写してもらいます。
ガラス保護の為でしょう。靴のまま重ねてもっさりしたスリッパを履きます。スリッパ担当のスタッフさんはマジックハンドのよーな長いフックを器用に操ります。スリッパを直に触ることなく、屈むことなくホイホイと次の人の足元にスリッパを添える。素早いw
うほっ。10分少々の待ちで順番が来ました~。ドキドキ・・・
撮影担当者さんはもっと凄腕!世界中の人間が、まったく異なる撮影機器を次々と手渡してくるのに何の躊躇もなくサクサク操作する。「え~と、シャッターどこ?」とかナイのだ。
ひと組当たり15枚も撮ってくれるのに、所要時間はごくわずか。構図、角度、狙いどころは完璧。すごいよ、この人!
満足&感動してテラスへ出ました。建物の左手を回り込むとガラス箱の様子が見えます。どの人も笑顔で楽しそう。これが無料なんですから、逃しちゃいけないね。ワタクシとオットもすっごくバエる画像を撮ってもらったのだけど、ここでお披露目できないのが残念だw(この施設、2014年冬にオープンしました)
(シャモニーモンブラン観光局HPより)我らのツアーも、本当は今日コレに乗ってイタリアに行く予定でした。でも2018年1月の嵐によって損害が出てしまい、2018年は休業。2019年夏には再開されると良いですね。
【つづく:メール・ド・グラス氷河へ 】
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