2018年7月16日(月)
シャモニー観光のイチオシ、エギュー・ド・ミディ展望台に行った後。予定ではイタリア領エルブロンネにロープウェイで行くところだったが・・・
イタリア行きロープウェイは災害で壊れてしまい休業中なので、我らのツアー社は代替案を提示してきた。それがこの駅からの氷河観光。
モンタンベール鉄道に乗って山を昇り、メール・ド・グラス氷河に行く、という企画。
ま、自然災害でロープウェイ休止ではしかたないですね。なんだかクラシカルで素敵な駅舎です。
氷河観光するためだけの目的で登山列車を敷いちゃうというアレですね。この旅行中、もう慣れてきましたケド。20世紀初頭にそのレベルって日本人的には驚きです。
20分ほどの乗車でモンタンベール駅に着きます。駅のプラットホームに降り立つと、もう氷河が見えちゃってるんですけどね。
氷河は思いっきり溶けていて、ガラッガラの丸ハゲ状態です。「残っている氷河の中に見学コースがあります」(添乗員女子さん)ということで・・・
登山列車を降りたら、今度はゴンドラキャビンで下降します。キャビンって昇る為の物ですけど、ここではぐっと下る為の乗り物。溶けてしまった氷河のレベルに辿り着くのはなかなか大変。
ロープウェイ乗り場から見えた針のような山。これ、ドリュ。すばらしく尖り、他を威圧する姿。魔女集会の会場かしら、ってな威容です。悪い魔女が大集合していそうです。
ロープウェイを降りてもそこに氷河洞窟への入口はありません。増設した階段をひたすらひたすら下ります。階段の果てが見えません!
増設に増設を重ねた階段をのろのろと下がります。復路の昇りを思うと絶望的な気分になるほど下ります。
階段の所々にあるこの掲示。『2005年はここまで氷河あったんだけどね』という掲示です。
今は2018年。13年でこんなに溶けてもーたか。
もっと後年に行ったら、さらに階段は延びるのでしょうね。500段越えかなw
ロープウェイ下車後15分ほど下って、ようやく氷河入口が見えてきました。昇りの自信が無い人は無理して下らない方が良いレベルです。実際、同行のツアーの方でロープウェイ降車場で
お連れ様を待つことを選ぶ方も居ました。
わりと雑な造りの氷河洞窟入口。まあ、年々動いちゃうのなら丁寧に造れないわな。
氷河が溶けているとか、地球温暖化が、とか言う割には氷河洞窟の公開を止めないのはどーいうことか?とワタシなどは思うのですが(笑)
中に人を入れたら温度が上がって余計溶けるじゃんね、と思うのはシロウトですかね、そうですねw
中には「氷河で記念写真撮ろう!」コーナーとか、もはや他所でお馴染みな「氷河を彫刻して作ったオブジェ」があるくらいで特に心動かされるポイントは無く (←コラw)「ふーん」で終了。すみません、感動が無い女で。
ただ、100年程は前っぽい写真が掲示されていて、うわっ昔はこんなだったんだ!と驚かされたのだけが印象的でした。
氷河洞窟内の滞在、わずか10分で「もーいーわ」 となり、決死の階段昇りへ。
400段越え、しかも夏の晴天時。体力に自信あるワタシですがかなりしんどい復路でした(汗)
往復の苦労の割に実のり少ないメール・ド・グラス氷河だな~というのが正直な感想。
さすが、イタリア行きゴンドラ中止の代替プランだ。メール・ド・グラス氷河は是非行っといたほうがイイ!・・・とは、ワタシはおススメしないよ~
ただ、ドリュやグランドジョラスが間近に見えて、その眺めが最高に美しかったことは付け加えておきたい。
登山列車の駅舎にあるカフェテリアで生ビール!カップにドリュのイラスト。そして後方に本物のドリュだよ。(7ユーロ。キンキンに冷えていて美味しかった~)
ツアーは自由解散。18時30分のディナーまで半日のフリータイムを過ごすべく、登山列車でシャモニー駅に戻りましょ。
≪ 蛇足 ≫スイスのトイレはすべからく便座があったよ。でも…
モンタンベール駅のトイレ、便座ない。「あ、ここフランスなんだっけ」を実感。
フランスではこのタイプのトイレに時に出会う。マドモアゼルも立膝および人間イスでいたすという・・・(汗)
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