Welcome to my blog

19年クロアチア・スロベニア

10)ブレッド島は湖の孤島@スロベニア

2 0
  【 前の記事よりつづき 】
2019年4月30日(火)

スロベニアに行ったらこれでしょ、なスポット。

IMG_9198.jpg
ブレッド湖にはな、
ぽちん、とかわいい小島があってね。
しかもバロック建築の教会が建っている。
湖・孤島・教会
おとぎ話アイテム揃ってます。

あのブレッド島へ渡るのが本日最初のメニュー。

IMG_9124.jpg
こんな渡し船に乗って行く、というのも
観光気分高まる~
「プレトナ」
という名前のボートなんだそうです。
20人乗り、動力は人力のみ!

DSC_7482.jpg
動力は船頭のにーさん1名。
東欧男子らしい高身長。
ボート漕ぎで毎日鍛えるからか
屈強なガタイのにーさんです。

非常に不安定な船なので
にーさんが右、左、とバランスがとれるように
ひとりずつ着席させます。
LADYには手を添えて
ジェントルに誘導してくれるよ♪

IMG_9112氷河湖なので一切の動力を禁止している
このプレトナ・ボート、
由緒正しい渡し船だった!

1590年頃からすでにこーいう船で
ブレッド島の教会に人を運んでいました。
が、18世紀になるとオーストリアの女帝マリアテレジアが
近隣に住む家族にだけ
船の運営権を与えたんだそうで。

IMG_9119.jpg
それは今でも続いていて
彼を含め、20数世帯の家庭の男子だけが
プレトナ・ボートを操業できるんだそうです。
一子相伝、世襲制なのね!
長良川の鵜飼いのよーだわ。

↑画像は、湖畔に見えたユーゴスラビア時代のチトー大統領の別荘。
今はホテルを営業中。


IMG_9122乗船時間10分ちょっと
ブレッド湖は氷河湖。
貴重な環境保護のため
モーター付きボートの運行は禁止だそうで。
さて、約10分少々の乗船でブレッド島に到着よ。

DSC_7485.jpg
下船の際も、
船頭にーさんの指示の元
左右、交互に降りていきます。
もちろん、LADY限定にーさんの介助つき

船着場からストレートにそびえる階段
99段ある
(ワタシは数えました。ほんとに99段でした)

IMG_9126.jpg
教会で挙式するカップルは
新郎が新婦をお姫様だっこして
この階段をのぼる、という
地獄のような 
夢のような
風習があるんだそーだ。
…拷問かよw


IMG_9128.jpg
島唯一の見どころスポット
聖マリア教会へ。
うん、島にはこの教会くらいしか建物ないから。

IMG_9129.jpg
只今の時間、AM 8:20
ほんとは教会のオープン時間はAM 9:00なの。
我らのツアーを担当してくれたガイドさんは
地元の女性だったので
「だいじょぶ!混む前に入りましょ」
って感じで、顔パスで入れてくれました。

IMG_9131.jpg
ぴっかぴか金の祭壇で
ゴージャスですねー
バロック建築っていうんですか?
よく知らないんですけどネw

IMG_9133.jpg
豪華絢爛な内陣。
天井から紐が垂れ下がっています。
紐には鐘が繋がっていて
「3回鳴らすと願いが叶う」
とかなんとか。
ワタクシ、思いっきりひっぱったら
3回どころじゃない回数、
ぐわんぐわんぐわんぐわわ~ん、と
どハデに鳴っちゃったんですけどねw
これって叶うんですか?
叶い過ぎる事態になるんですかね

IMG_9140.jpg
「欲張ったヤカラの願いは聴きません」
とかなんとか言いそうですね、マリアさま。
おじゃましましたー

IMG_9127.jpg
船頭にーさんの船に再集合までの時間
鐘楼に登ってみよう!
ブレッド湖のシンボルのようなベルタワー。
52mの高さだそうな。

IMG_9142.jpg
ベルタワーの中は螺旋階段になっていて
最上部まで上っていけます。

のぼりながら飽きないようにでしょうか、
階段脇には、
人類が時計を獲得するまでに
どんな知恵や装置を使って「時を告げる」
工夫をしてきたか、のストーリーが掲示してあります。

中央部から下がる4つの四角い石は
振り子時計の重りです。

IMG_9145.jpg
90段ほどの階段を上って天辺に到着。
1860~1890年頃に造られたという振り子時計。
時計のメカを覗けるように工夫されています。
大きな鐘がひとつと小さな鐘が2つ。
15分ごとにチャイムが鳴る仕組み。
古いのにコチコチ・・・と歯車が健気に動いているのが見えます。
2013年に修復されて展示開始したそうです。

IMG_9144.jpg
鳥が入り込めないようネットが張られているけど
高い場所からの景色はなかなか。
おっと、天気がイマイチになってきたなあ。

IMG_9143.jpg
下る際は、上りとは分けられた螺旋階段で下ります。
(一方通行になっている)
下り階段の壁には
聖書に於ける「時」に関わるフレーズが
掲示されていました。
(スロベニア語と英語で)

最初は何が書いてあるのかナゾだったのですけど
読み進むうちに理解。
「聖書らしい辛気くさい言い回し!」
「ナニこれ・・・暗いわっ」
とムスメと爆笑しながらの下り階段。

IMG_9147.jpg
ベルタワーを出たら島の外郭に沿った遊歩道を歩いて見る。
ヒミツの散歩道みたいでイイ感じ。
ハプスブルグ家のやんごとなき方もお散歩したのかな

IMG_9151.jpg
島をひと巡りしてもまだ時間ある。
ちっちゃな孤島なんです。
センスのよいカフェやスーベニールショップがあるけど
平均的滞在時間は30~40分って感じかな。

IMG_9149.jpg
てか、帰る手段は乗ってきた船頭さんの船に乗るシステムで
船頭さんに「○○時に船着場に戻ってきて」
と指示されるの。
大抵それは30~40分後を告げてくる。
もうちょっと滞在したいものなのだがな。
まあ、船頭さんにしてみれば
即、湖畔に戻って次のお客様を乗せて稼ぎたいものねえ。

おっと、
AM 9:00が近くなったから
船が何艘も接近してきたよ。
バイキングの襲来のようだね。

IMG_9152.jpg
我らツアー民が船頭にーさんの船に乗り込むのと入れ違いに
アジア国軍団を乗せた船が何艘も到着。
あっという間に喧噪のブレッド島に。

IMG_9153.jpg
ふわ~
危なかった!
彼らと遭遇しないで済んだのは嬉しいです。
湖畔のホテルなので早々に船に乗れたし
ガイド嬢の顔パスで先行して入場できたおかげでしょう。

狭いブレッド島ですからね。
荘厳なマリア教会
興味深いベルタワー
静かな湖岸の散歩道

・・・が、台無しになるところだったわ

IMG_9155.jpg
この小さな島の木々が紅葉したら
さぞや美しいのだろうなあ・・・


IMG_9156.jpg
さて、船頭にーさんは
出発した桟橋ではなく
旧ユーゴスラビア時代、チトー大統領の別荘だった建物の桟橋で
我らを下船させてくれました。

IMG_9158.jpg
今はホテル・ビラ・ブレッドになっています。
カフェ利用も可能。
まだ営業時間前で中は伺えないけど。
船で桟橋に到着したら
この大階段を上って入場・・・って
ステキな演出の離宮だったんだね。

IMG_9160.jpg
当たり前だけど
広大な敷地です。
添乗員男子さん曰く 
「ずっと以前、まだ鷹揚だった頃は
自由に入れてトイレも借りれちゃったのですけどね。
今はさすがに利用者しか入れません」

大統領の別荘、というか
国賓やゲストのための迎賓館の役割をしていたのでしょう。
昭和天皇も滞在されています。

IMG_9007.jpg
次の目的地は
ブレッドで必見のスポット、ブレッド城ね。

【 つづく:ブレッド城へ 】


関連記事
ブレッド湖/ブレッド島

2 Comments

There are no comments yet.
ほんまに綺麗やなぁ

terubon  

2019-07-05 21:01

まるで本の中、おとぎ話の中のような景色ですね。
シーンと静まり返った雰囲気だけれど、本当はどうなんですか?
あの階段を花嫁さんをお姫様抱っこして・・ホンマかいな?
私なら一発でアウトですね。
3日間のマウイでののんびり過ぎた旅で余計に疲れた・・もう寝ますわ。

EDIT  REPLY    
こにゃくう
To terubonさん

こにゃくう  

2019-07-06 19:51

>シーンと静まり返った雰囲気だけれど、本当はどうなんですか?

これがですね、我らとあと数人くらいしか島にいない時間だったので
画像からの印象通り、静かな朝のブレッド島だったのです。
帰る際、入れ違いに韓国人グループがイッキにやって来て。
彼らとバッティングしないで済んでラッキーでした。

花嫁さん、必死のダイエット必須ですよね(笑)

EDIT  REPLY    

Leave a reply