2019年5月1日(水)
某旅行社ツアーでクロチア旅行です。旅3日目のメニューは「イストラ半島」

ちな、イストラ半島ってココ ↑○部分。いや、ワタシも知らないで来てるという事態ですから、ご存じなくてもOK ですよっ

参加したツアーのセールスポイントのひとつが「日本のツアー社ではまだレア!イストラ半島めぐり」なのだと添乗員男子さん。今日は一日掛けてイストラ半島の個性的タウンを巡ります、というスケジュール。バスは1時間ほど走行したでしょうか?
ちょっとした山の頂上。そこに塔が見え、集落がちんまりと固まるように建っている様が遠望できます。
「あれがモトヴンです。海抜270mの丘の上の町なんです」(添乗員男子さん)
なんであんな高いところに町があるの?不便じゃないの?何なの?
「不思議に思いますよね。その辺りについてはモトヴンの散策をしながら解説しますね」(添乗員男子さん)
みなさま、バスを一旦降りていただきます。モトヴンは町の構造が中世のまま。ちっちゃな町です。なので、一般車両の進入不可だし大きな駐車場も無いんですね。(添乗員男子さん)

駐車場でこのシャトルバスに乗り換えます。これで町の入口まで登ります。ご希望ならば徒歩でも上って行けますよ。所要時間20分程です。(添乗員男子さん)
いや、バスに乗せてくださ~い
バスの折り返し点に到着です。ここがモトブンの入口ですね。ホントだ。係の人が通過する車をチェックして車止めのポールを上げ下げしているわ。住民や宿泊予約者だと通してくれるのだろうね。

うわっ。道幅せまっ。たしかに中世から道幅が変っていないのだと思う。家の外壁も古くて渋い!です。
石畳の状況に尋常じゃない古さを感じます。惚れ惚れ~ 
古都とか中世の街とかいう所はいくつか訪れましたが、これほどまでにツーリストの靴に配慮しない街は初めてかも~w 昔の石畳まんま。手を加えていないんだあ。路面の歪みさえも素敵に見える。

このお家、なんだろな?人、住んでるのかな?お店かなあ・・・ああ、ぼろぼっろの石畳と青い板戸にめろめろです~

宿泊施設はあるんだね。HOUSES OF MOTOVUN (トリップアドバイザー)このホテルはよさそうだよ~。この町に泊まってみた~い! ちらほらと並ぶ看板は「トリュフ」イチオシ。このモトヴンは欧州ではトリュフの町として有名なんだそうです。トリュフ狩りができちゃう!
黒トリュフなら春や夏も採れるんだね。高価な白トリュフは秋から冬、と。
ワタクシはツアーなので出来なかったのが残念です。てか、採ったトリュフは日本に持ち込めるのかね?
中世モードの坂道は其処ここでトリュフ商品を絶賛販売中。

でも、見たところ「ウチこそがモトヴン産の老舗トリュフ屋!」って主張しているお店は無いのか、または見つけられなかったのか・・・。ここだってクロアチアの大手トリュフ食品会社の店だし。モトヴン町民はまだ商機に気付いていないのでは?
そんなゲスな発想はこの町には似合いませんねスミマセン。ガタガタの石畳坂をのんびり上ってTown Gate に着きました。ココから中が町の心臓部です。
いきなり眺めの良い場所が目に飛び込んできました。小高い山の上にいるんだなあ、周囲の景色が一望です。ここはやや広めのストリート(通路?)なのでカフェになっていますね。朝食を摂る女性。気持ちよさそうです。
対面にツーリストインフォメーション。以上!特に何もないw 「ツーリストインフォメーションはチケットショップも兼ねています。モトヴンの必見ポイントは町をぐるりと巡る外壁歩きです」(添乗員男子)
城壁巡りの入口にバーを押して入るゲートがありました。「モトヴンは来るたびに変わってきていますね。3年前に来たときはこんなゲートは無くて誰でも無料で散策できたのですけど…」(添乗員男子さん)
モトヴン町民、ちょこっとずつ商機を見い出しておったw(おひとりさま25kn)

城壁からの眺め。ああ、遠くまで一望。下はぶどう畑が広がっています。トリュフと並んでワインの産地でもあるとのこと。「なんで、こんな不便な山の上に集落を?」(こにゃくう)
添乗員男子さん「モトヴンには巨人の伝説があります。ヴェリ・ヨジェ(大きなジョーという意味)がこの町を造った、と。それはもちろん事実ではないですね。中世にこの場所に町が発生した遠因はマラリア回避の為だったのでは、と言われています。平野部の川や湿地から離れ、山の上を住まいにしたら安全だろうと考えたのでは?ということです」
なるほどー。ワタシはてっきり廃屋になった城跡に庶民が勝手に棲みついて集落にしちゃったのかと思いましたわ。不便さよりも安全を優先したのですね。
この地形のおかげか開発もされず、中世の形状のまま今を迎えているモトヴン。傾斜地を活かしたぶどう栽培と周囲の森で採れるトリュフが名産品の魅力的な観光地になりました。
「トリュフ採りというと豚のイメージがありますがモトヴンでは犬がトリュフを探します」(添乗員男子さん)
じゃあ、あのおじいさんのわんこもトリュフ犬かもしれないですね。犬はモトヴンでは大事な仕事仲間なんですね。
「ちなみに犬を使うのは、豚だとトリュフを食べてしまうからだそうです」(添乗員男子さん)
特に何がある町、有名な何かがある町ではないのですが、佇まいだけで人を惹きつける町って大好きです。うろうろと徘徊するだけでわくわく楽しい!
開発からは無縁の生き方のモトヴン。いつまでも中世のまま時を止めていてほしい。
モトヴンには騒がしい国の団体さんはいなかったな。静かな裏路地。小道。脇道。好き勝手に歩き回るだけでドキドキする。
歩き回ってもシ~ッ、静かにね。直ぐそこが住人のおうちだから。生活感が其処ここに。今でも約500人の人が住んでいるそうです。
モトヴン猫発見!る~る~る~。日本のカリカリはいかが?壁に描かれているのはモトヴン伝説の巨人、ヴェリ・ヨジェ。ここの巨人さんはシャイでおとなしめな風貌なのねぇ。

「ヴェリ・ヨジェはモトヴンの町の為に力仕事を引き受けて役に立とうと励んだのですが、冷酷な住民に追い払われてしまうのです」(添乗員男子さん)
へー。泣いた赤鬼っぽいストーリーだね。
巨人のヴェリ・ヨジェとは、ヴェネチアや周囲の大国に挟まれ、翻弄されつづけたモトヴンそのものなのでは?と解釈されています」(添乗員男子さん)

イストラ半島は、第二次世界大戦終結まではイタリアだったんだって。その前はオーストリア帝国の領土。戦後はユーゴスラビアだったわけよね。そして今はクロアチア。・・・アイデンティティ崩壊しそう。 絶景とトリュフと中世ムードの町。まだまだ日本人の認知度は低いけど、これからもっと人気がでそうなモトヴンです。

非常にポテンシャルが高いモトヴンだが、ひとつ重要な指摘をするのなら、トイレ問題をどーにかした方がいいね。

「モトヴンには真っ当なトイレがありません。最終手段としてカフェでなにか飲めばお店で使えますがパブリックのトイレが無いんです」と、事前に添乗員男子さんから警告されていました。

ほんと無かった!てか、日本でも工事現場等にある移動式簡易トイレがあるのを見たが、とてもじゃないが使える代物ではなかった(涙)
まだ観光地としての受け入れ態勢が整っていないところに人々がやって来てしまっている、といった印象。現状はそれほど素朴な町なのだ。

ゆっくり散策してスタート地点のシャトルバス操車場に戻って来ました。何か屋台あるね。
タコ焼き!・・・ではなかったw クロアチアのお菓子でフリトラというそうです。ドーナツの真ん中に砂糖とシナモンをかけた的お菓子。見た目まんまの味でしたわw
2022年 モトヴンの丘の上に囲まれた旧市街 - 行く前に!見どころをチェック - トリップアドバイザー
モトヴンの丘の上に囲まれた旧市街(モトヴン)に行くならトリップアドバイザーで口コミ(548件)、写真(768枚)、地図をチェック!モトヴンの丘の上に囲まれた旧市街はモトヴンで1位(10件中)の観光名所です。
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