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19年クロアチア・スロベニア

33)トロギール/クロアチア@城壁に囲まれた島の町

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前の記事よりつづき 】

2019年5月3日(金)

「長崎の出島のような形の町なんです、トロギールは」
と添乗員男子さんが言います。

33)トロギール/クロアチア@城壁に囲まれた島の町
続く添乗員男子さんの解説。
「1997年に世界遺産登録された城壁都市ですが
街の歴史は・・・
そもそもの先住民族はユルリア人。
紀元前2~3世紀は古代ギリシャ人が。
その後、ローマ人の町になり
ラテン人の町になった時代も。
15世紀はヴェネチア共和国で
18世紀にハプスブルグ帝国になります。
第2次大戦後、ユーゴスラビアになって
1991年からはクロアチアです」
by添乗員男子さん

33)トロギール/クロアチア@城壁に囲まれた島の町
スミマセン!
まったく頭に入って来ません!
つまり
東西500m南北300mの、出島状態のちっちゃい島で
狭いエリアなのに、
2300年分の代々の民族の足跡が層になって同居している町、ってことでOK?

33)トロギール/クロアチア@城壁に囲まれた島の町
「ちっちゃい町であり島です。
南北・東西、それぞれ15分あれば横断できちゃうでしょうし
一周しても1㎞ほどでしょう。
北側から町に入る唯一のアクセスがこの小さな北門でした。
中世の城壁町はどこもそうですが、トロギールも入口は限られていたということ」


33)トロギール/クロアチア@城壁に囲まれた島の町
小さな城壁町なのにすばらしい世界遺産構成要因がある、というトロギール。
「ここが町の中心広場でトロギールを有名にしている聖ロヴロ大聖堂があります。
中世美術のみごとな聖堂ですよ」
(添乗員男子さん)

33)トロギール/クロアチア@城壁に囲まれた島の町
まずは、この大聖堂の入口周辺を飾る彫刻が名品なんだそうだ。
確かに仕事が細かい(←雑な感想でごめん)

33)トロギール/クロアチア@城壁に囲まれた島の町
アダムとイヴが左右に彫られている。
あうんの狛犬的なアレかしら?(たぶんちがう)
↑コレ、イヴね。

「13世紀この地方出身の彫刻家、巨匠ラドヴァンによるもので
彼はイタリア・ベニスのサンマルコ大聖堂の製作にも携わった当時の売れっ子彫刻家です」
(添乗員男子さん)

33)トロギール/クロアチア@城壁に囲まれた島の町
アダムサイドがこちら。
「その内側の彫刻は、12の月の農作業や習慣の様子を彫っています(ただし未完成)
右端にライオンがいるのはベネチアのシンボルがライオンだからです」

ほうほう。
葡萄を剪定している人の姿、冬に備えてソーセージを作る人。
仕事の様子が生き生きと彫られているなあ、とシロウトながら丁寧な仕事に感心します。

「内部の鐘楼と礼拝堂もすばらしいですよっ」

33)トロギール/クロアチア@城壁に囲まれた島の町
・・・と
我らを聖堂内に案内しようとした添乗員男子さんが絶叫。
まさか!の『今日は結婚式で貸切。一般見学は不可』
「ここは是非お見せしたかったのに~」と、彼は心底残念そうだ。

33)トロギール/クロアチア@城壁に囲まれた島の町
大聖堂前の広場では結婚式参列者がワイワィと楽しそうに集っている。
「大聖堂を楽しみにされていた方、ほんとに申し訳ありません!
当社コーディネーターの調査不足です。
この分の穴埋めはどこかで必ず…」
必死にツアー民に詫びる添乗員男子さん。
いや、ワタシは一向に構わんよ。
教会もいいけどさ、この町の結婚式がどんな様子か観察する方が楽しいかな。

33)トロギール/クロアチア@城壁に囲まれた島の町
「旧裁判所」の役割もした、広場のロッジアが披露宴会場のようだ。
(ロッジア:屋根付きだけどオープンエアな集会スペース。アドリア海沿岸で散見)
普段は観光客が見学するスポットなのだけど
今日はお酒とお料理が並んで即席の立食パーティ会場だ。
新郎の友人3名かなあ?
ドリンク係をやっているよ。


33)トロギール/クロアチア@城壁に囲まれた島の町
親戚の少年?
開始前につまみ食いをしているねw
ちょっぴりおしゃれをして蝶ネクタイ・・・
と思ったら、Tシャツに蝶ネクタイのプリント柄だったw
結婚式といってもみんなラフな格好なのですね。
オードブル類はおいしそうだなあ。


33)トロギール/クロアチア@城壁に囲まれた島の町
「この、騎馬姿のレリーフはクロアチアのロダンと称された、
20世紀の名彫刻家イヴァン・メシェトロヴィッチの作品で・・・」

と、披露宴を物ともせず解説しつづける添乗員男子さんの情熱よw
彼、トロギールがお好きなのかもしれないね。
気を遣わなくても大丈夫よ。
「聖ロブロ大聖堂が見れなかったじゃないかー!」って
苦情を言うようなツアー民はひとりもいなかったからw


33)トロギール/クロアチア@城壁に囲まれた島の町
「見れたらそれに越したことないけど、見られないなら別にいいわよ」
くらいな感覚のツアー民どもでした(含ワタシ)
で、次に。
ここは元宮殿で今、市庁舎とのこと。
え?
コレで現役市庁舎というのが軽く驚くのだけど。

33)トロギール/クロアチア@城壁に囲まれた島の町
「旧市庁舎」で印象に残ったのは
この、中世のホース置き場。
「こんな扱いになっちゃってますが、ここ当時は牢獄でした」
狭っ!
人とホースが同列扱い^^;

33)トロギール/クロアチア@城壁に囲まれた島の町
コチラ、聖ニコラ修道院
案内されて見学したのだけどあまり印象に残ってないなー。
一応、旅の記録として残したいので画像アップしとくわ。
中世アートを熱く解説する添乗員男子さんに比べ、
スミマセン、センス無いワタシです。


33)トロギール/クロアチア@城壁に囲まれた島の町
ワタシは、中世の修道院や教会より
中世と現代がフュージョンした街並みの方が
俄然興味あったので。


33)トロギール/クロアチア@城壁に囲まれた島の町
おしゃれでかわいいレストラン!

33)トロギール/クロアチア@城壁に囲まれた島の町
ついついね、
興味は、食や街並みに向いてしまいます。

33)トロギール/クロアチア@城壁に囲まれた島の町
12、13世紀ロマネスク様式の民家をリノベしたApertmentsを数軒みかけました。
トロギールに滞在するなら
そんな宿を選んだら楽しいのだろうなあ。

33)トロギール/クロアチア@城壁に囲まれた島の町
ぐるりと城壁で囲むことで外敵から守ろうとした町です。
南側にもうひとつ入場門があり。
毎晩決まった時間になると城門は閉ざされ
閉門時間に遅れた人は町の中に入れてもらえず
門外で一晩を過ごしたのだそうで。
南門の脇にあるロッジアは、そんな人達の夜露を凌ぐ場所だったとのこと。


33)トロギール/クロアチア@城壁に囲まれた島の町
トロギールぐるりひと巡りが終了。
最後に、1時間20分ほどのフリータイム。
どこに行こうか?
狭い町だからだいたい把握できちゃったよねえ。

33)トロギール/クロアチア@城壁に囲まれた島の町
町の端っこにある砦が気になるから行ってみよう!

33)トロギール/クロアチア@城壁に囲まれた島の町
遠くから見ると立派な砦に見えたけど
中に入ってみると年月と共にかなり古いと分かります。
15世紀に支配していたヴェネチア人の砦だそうです。
(25クーナ/大人ひとり)

33)トロギール/クロアチア@城壁に囲まれた島の町
中央部がムダに広い。
大部隊を整列させたのかな?
階段で砦の上に昇れるようなので行ってみよう。

33)トロギール/クロアチア@城壁に囲まれた島の町
わくわくするボロさ加減w
ワタシの中では
大聖堂・教会 < 古城・砦
だな。

33)トロギール/クロアチア@城壁に囲まれた島の町
砦内部には装飾とか何もなく(当然かw)
狭い螺旋階段を昇ります。
現代人男性だと少々キツメな階段幅。
昔の人はちっちゃかったのかなあ。


33)トロギール/クロアチア@城壁に囲まれた島の町
階段の幅も角度も15世紀仕様。
ステップは小さく、なかなかの急階段です。
現代人用に手すりが付いているだけ親切かな。

33)トロギール/クロアチア@城壁に囲まれた島の町
カメルレンゴ砦から見下ろすトロギールの町。

33)トロギール/クロアチア@城壁に囲まれた島の町
陽が傾き出した夕暮れ時。
アドリア海が煌めいていて美しい時間です。


33)トロギール/クロアチア@城壁に囲まれた島の町
ツアーの予定では、オレンジ色三角屋根の聖ロブロ大聖堂の鐘楼から
トロギールの町を見下ろつもりだったのだけどね。
結婚式で見学不可ではしかたなかった。

33)トロギール/クロアチア@城壁に囲まれた島の町
代わりにトロギールを俯瞰できたカメルレンゴ砦。
ボロさに味わいがあったし、人が少なくてヨカッタですよっ

33)トロギール/クロアチア@城壁に囲まれた島の町
長崎の出島のような古都トロギールでした。

33)トロギール/クロアチア@城壁に囲まれた島の町
添乗員男子さん
「中世そのままの町、トロギールはいかがでしたしょうか?
バスご乗車30分ほどで本日ご宿泊の町、スプリットに到着です」

つづく : 大人リゾート、スプリット 】

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2 Comments

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悩む~

ふわり  

2019-10-31 16:15

年末年始の旅行、はじめの3日のみ確定していて、あとはまだリュブリャーナへ行くかスプリットへ飛ぶか決めかねたまま放置しているんです。飛ぶためにはプーラかリエカへ移動しなくちゃいけないし、ドゥブロヴニクへ行かないなら、そこまでこだわらなくてもいいかなぁとしつこく優柔不断中。
でも、素晴らしい季節のトロギールをこうして拝見すると、またふつふつと飛びたい病がやってきます・・・

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こにゃくう
To ふわりさん

こにゃくう  

2019-11-01 07:18

多方面に悩まれているのでしょうね。
クロアチアは冬季休業事情がいちいち要チェックでしょうか。
スプリットのレストラン、SOBE、ホテルも12月と1月休業って見かけましたから。
一年中働くことは無くて、観光客が減る時期なら2か月はがっつり休みを採る習慣なのかなと感じました。
スプリットとこの記事のトロギールはよく似た町でした。
だんぜんスプリットの方が観光客環境が良かったなあ。
冬のスプリットってどんな感じなんでしょうね。

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