9.志明院 岩屋不動の紅葉@京都と奈良の紅葉旅
【 前の記事よりつづき 】

『岩屋橋』の標識が苔むしちゃったりしてますケド。人の気配薄い山中の集落、雲ヶ畑を通過。ここから更に奥の志明院を目指しています。ここまでなら公共交通機関で来れるんですよ (9人乗りの大型乗合タクシーで)

左折して一層人の気配がない山道を進みながら、志明院拝観に於ける注意事項をオットにレクチャーします。いい?山門から先は撮影禁止だよ。手荷物を持っての拝観は許されていないので入口に預けるんだって。山門から先はカメラを持って進むのもNGらしいよ。
【注】預けた手荷物はロッカーがあるわけでも寺務所内で保管してくれるわけでもなく、境内の机上に放置なのでかな~り不安です。車で来たのなら車中に置いて来た方がなんぼかマシだと思う。
2018年11月20日(火)
オットと京都郊外の紅葉旅。住所こそ京都市だけど、ほぼ北山のどん詰まりの寺へ車を進めます。

京都府道61号から脇に入るとこんな山道。前後左右ともに杉林で鬱蒼としています。しかも、2018年秋の台風21号で倒れた杉が道路脇に転がっているし。
オットと京都郊外の紅葉旅。住所こそ京都市だけど、ほぼ北山のどん詰まりの寺へ車を進めます。

京都府道61号から脇に入るとこんな山道。前後左右ともに杉林で鬱蒼としています。しかも、2018年秋の台風21号で倒れた杉が道路脇に転がっているし。

『岩屋橋』の標識が苔むしちゃったりしてますケド。人の気配薄い山中の集落、雲ヶ畑を通過。ここから更に奥の志明院を目指しています。ここまでなら公共交通機関で来れるんですよ (9人乗りの大型乗合タクシーで)

左折して一層人の気配がない山道を進みながら、志明院拝観に於ける注意事項をオットにレクチャーします。いい?山門から先は撮影禁止だよ。手荷物を持っての拝観は許されていないので入口に預けるんだって。山門から先はカメラを持って進むのもNGらしいよ。
あ、見えてきた。あそこだね。ちなみに、ワタクシ調べで『京都寺院の恐い奥様』と言うお寺の奥さんシリーズがあってね。1人目はキミも会ったことがある大悲山 峰定寺の奥さま。2人目は常照皇寺のおば…じゃない、奥さま。お二人ともこだわりがある…というか自分基準から外れる拝観者に厳しい方々です。
ワタクシここ志明院に来るのは初めてなのだけどね、世の評判から類推するに、ここの奥さまは第3の京のツワモノなのではなかろうか、と。そう身構えているのですよ。
拝観させていただく身なのだから、と自然と頭も下がろうというものでしょう?

境内です。素朴です!良く言えばナチュラル。専属の庭師による日々の手入れ怠りない、リッチな有名寺院とは異なる景色です。拝観料は画像中央、小テーブル上の三方に置くシステム。(400円/大人)

境内です。素朴です!良く言えばナチュラル。専属の庭師による日々の手入れ怠りない、リッチな有名寺院とは異なる景色です。拝観料は画像中央、小テーブル上の三方に置くシステム。(400円/大人)
ザンネン…「緊張して損しちゃったねw」などと言いつつ、内心ホッとするワタクシ。
【注】預けた手荷物はロッカーがあるわけでも寺務所内で保管してくれるわけでもなく、境内の机上に放置なのでかな~り不安です。車で来たのなら車中に置いて来た方がなんぼかマシだと思う。
山門をくぐって後、龍神を祀る飛龍の滝(図上ではお滝):細い樋からちょろちょろと清水が流れる「滝」
護摩洞窟(図上では鳴神岩屋):歌舞伎「鳴神」のネタ元になった洞窟らしい。
最上部の根本中院(図上では岩屋清水):崖造りではあるのだが、なんと鉄筋。腐食部が目立ってかなりデンジャラス。・・・などを40分ほどで巡りました。何しろ画像が無いのでここまでです。

志明院の清水は鴨川の源流、最初の一滴であると言われています。京都は水に恵まれているから1200年の都が成立したとも言えるわけで、そう考えるとこの場所が平安京成立当初から勅願所になったのも道理と思えます。

志明院の清水は鴨川の源流、最初の一滴であると言われています。京都は水に恵まれているから1200年の都が成立したとも言えるわけで、そう考えるとこの場所が平安京成立当初から勅願所になったのも道理と思えます。
水害で鴨川が荒れ狂うのは困る、渇水もまた然り。水源地が汚染されたら尚の事。京都最奥の、祈りを捧げるべき地だったんですね。
撮影不可なので画像には残していませんが、境内を拝観者が通過できる程度に倒木を除けたばかりといった状況でした。
倒木が直撃した鐘楼はコッパ微塵で壮絶でしたよ。ささやかな寄付をして志明院を後にします。
「岩屋清水の鉄筋舞台すら老朽化で崩壊間近って感じなのに、台風被害の復旧も。大変そうじゃない?」「インスタ映えで拝観者が急増して大儲けの寺もあるのに、志明院は違う方向を行くんだねえ」
撮影禁止だから、撮影命のアジア某国民は来ないと思う。故に、静寂は間違いなく保てる志明院だと思いますが。

が・・・静寂さの魅力だけでは乗り切れない事態にならないといいなあ、と思うのでした。
「岩屋清水の鉄筋舞台すら老朽化で崩壊間近って感じなのに、台風被害の復旧も。大変そうじゃない?」「インスタ映えで拝観者が急増して大儲けの寺もあるのに、志明院は違う方向を行くんだねえ」
撮影禁止だから、撮影命のアジア某国民は来ないと思う。故に、静寂は間違いなく保てる志明院だと思いますが。

が・・・静寂さの魅力だけでは乗り切れない事態にならないといいなあ、と思うのでした。
※司馬遼太郎が志明院に宿泊した時「夜、もののけに遭った」とエッセイ「石楠花妖話」で書いた宿坊がこの建物かな?と想像します。
志明院(京都市)
- 関連記事
-
-
常照皇寺の桜@京北周山町/京都市 2020/04/06
-
魚ヶ渕の枝垂桜と玉林寺の一本桜@京都市/京北周山町 2020/04/05
-
魚ヶ渕吊り橋の桜@京北周山町/京都市 2020/04/02
-
明智光秀の城と京北の桜@京北周山町/京都市 2020/03/29
-
10.桃源山 地蔵院の紅葉@京都と奈良の紅葉旅 2019/11/30
-
9.志明院 岩屋不動の紅葉@京都と奈良の紅葉旅 2019/11/29
-
8.岩戸落葉神社の黄葉@京都と奈良の紅葉旅 2019/11/27
-
7.中尾山 宗蓮寺の紅葉@京都と奈良の紅葉旅 2019/11/22
-
6.鳥居本 平野屋の紅葉@京都と奈良の紅葉旅 2019/11/19
-
6)丹後半島&伊根の舟屋をドライブ@ブランドずわい蟹を食べる旅 2019/09/13
-
5)昭恋館よ志のや/朝食編@ブランドずわい蟹を食べる旅 2019/09/11
-