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19年クロアチア・スロベニア

37)ガイド氏によるディオクレティアヌス宮殿案内@スプリット/クロアチア

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前の記事よりつづき 】
2019年5月4日(土)

ツアーで訪問、スプリット。

37)ガイド氏によるスプリット観光@スプリット/クロアチア
世界遺産スプリットを案内してくれるのは、ガイドのサルバトーレ氏です。
「この絵を見て!スプリット旧市街は、ローマ帝国時代はこうなっていたんだ」
皇帝ディオクレテイアヌスが引退後に暮らした宮殿の絵図です、とサルバトーレ。
名前長いので以後はサルバトーレ=トトで。
(宮殿絵図の構図が狂っていてキモチ悪い図w歪んだ台形ではなく長方形だったと思いますよ)



37)ガイド氏によるスプリット観光@スプリット/クロアチア
と、言う事はワタシらがいるここ「プロムナード」は(歪んだ)宮殿絵図から察すると
当時は海だった、ってことね?
「そうそう。プロムナードは後に埋め立てて造ったストリートだね」(トト)


37)ガイド氏によるスプリット観光@スプリット/クロアチア
皇帝の死後、廃墟になった宮殿に人々が棲みついてスプリットができた、という特殊事情が世界遺産要素。
古代宮殿の上に中世が乗りまして、近世が乗り、その上に現代・・・と約1700年分!
町並みを見ると、超古い外壁と新し目なお家がパズルのように同居していますね。


37)ガイド氏によるスプリット案内@スプリット/クロアチア
トトが最初に連れて行ってくれたのは、宮殿の地下だった部分。
「宮殿時代は倉庫として使われていた」(トト)
巨大な空間だねえ。
キレイな花がたくさん並んでいるのは偶然、フラワーショーをやっていたから。

37)ガイド氏によるスプリット案内@スプリット/クロアチア
「この巨大な地下空間を、棲みついた人達が何に使ったか?ゴミ捨て場だよ」(トト)
あー、昔の庶民ってポイポイ棄てそうだわ~
ナポリで、庶民がゴミ投棄して使えなくなっちゃった地下水道遺跡に行ったなあ。

37)ガイド氏によるスプリット案内@スプリット/クロアチア
「天井に穴が所々にあるでしょ?あそこから投入れていたらしいよ」(トト)
最終的には、この巨大空間がゴミで埋め尽くされた!と(汗)
ま、そーなるわよね。

37)ガイド氏によるスプリット案内@スプリット/クロアチア
第2次世界大戦後に、地下空間のゴミは掃除されて今に至るのですが
一部はこうして敢えてゴミを残しています。
見学者に見せる為と取り除くと崩壊に繋がる部分があるから、という理由も有りで。
現代のゴミと違って有機物がほとんどだったのでしょうから
すでに分解して土塊になっていますね。
(ゴミにプラスしてトイレとしても!だそうで~

37)ガイド氏によるスプリット案内@スプリット/クロアチア
でも、ゴミ捨て場として封鎖されていたからこそ、後の住民に改装されてしまうことがなく
1700年前のローマ帝国時代の構造がそのまま残ったとも言えますね。


37)ガイド氏によるスプリット案内@スプリット/クロアチア
「では、住民はどこから来てどうしてここに棲みつくことになったのか、というお話を。
画像の2はスプリット。画像の1はサロナというローマ帝国時代に栄えていた町。
青い線はローマ帝国ご自慢の水道橋です」(トト)

37)ガイド氏によるスプリット案内@スプリット/クロアチア
あ~あ、ワタシ水道橋見ました!
トロギールからバスでスプリットに来る道すがら、道路脇にありましたよ。
あれはディオクレティアヌス宮殿の為にスプリットに引いた水道橋だったのね。

37)ガイド氏によるスプリット案内@スプリット/クロアチア
地下宮殿にあったディオクレティアヌス帝の胸像。
「ディオクレティアヌス帝は地図1番のサロナ出身です。晩年はふるさとの近くに住みたかったのでしょうね」(トト)
さて。皇帝が亡くなった(AC316年没)から、ずっと後の7世紀。
サロナはアヴァール人、スラブ系民族に襲撃されて壊滅してしまいます。
命からがら逃げたサロナ民が避難した地がスプリットでした。
「あそこ、ボロッボロになった宮殿跡があるよね。とりあえずあそこに逃げよう。仮設住宅になるっしょ」ってことだったらしい。


37)ガイド氏によるスプリット案内@スプリット/クロアチア
宮殿地下に置かれてオブジェ化していたローマ水道橋の水道管。
ところでワタシ内心で
「昨日徘徊したトロギールってスプリットに似てね?似てるよねえ。記憶が混ざり合っちゃうよ~」
と思っていましたら
「似ているのも当然かもしれません。サロナを脱出した人々の一部はスプリット。
もう一部の人々はトロギールに避難したのですから。
共に港町で城壁に囲まれた町。
双子の世界遺産と言えるかも?」(トト)

37)ガイド氏によるスプリット案内@スプリット/クロアチア
トトと共に宮殿の外に出てみます。
ローマ帝国時代の構築物を間近で見ることができる!
補修することでなんとか崩壊を支えている箇所もあります。
ディオクレティアヌス宮殿が辿ってきた1700年間を想像するのでした。

つづく:聖ドムニウス大聖堂 】

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2 Comments

There are no comments yet.
ありがとう~

ふわり  

2019-12-13 14:25

行くまでにアップしていただいてありがとう~
ますますスプリットが楽しみになりそうです。
そうそう。ごみだめだったんですよね、地下。

それより、プロムナードの水着禁止の看板に笑いました。
下着禁止にも見える(笑

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こにゃくう
To ふわりさん

こにゃくう  

2019-12-14 04:56

>下着禁止にも見える(笑
ほんとソレw
街路樹がやしの樹だしなんとなくリゾート感あるから
夏は水着でぷらぷらしちゃう人がいるんですかね。
いよいよ今月旅立ちですね。
1記事でもスプリットの記事を進めるべく努力します。
冬のスプリットは少しは人が減っているかなあ。
大型客船が入港すると、千人規模の人間がプロムナード界隈に溢れ出てくるんですよ。
このプロムナードにも女性2名のスリがいました。
東欧系のかわいくてきちんとした若い女性なので
見事に観光客に溶け込んでいます(トトが見破って教えてくれた)

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