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兵庫

有馬温泉で6つの源泉めぐり@神戸市/兵庫県

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前の記事よりつづき 】
2018年3月10日(土)

有馬温泉で6つの源泉めぐり@神戸市/兵庫県
人生初有馬温泉です。
「金の湯」と命名された鉄分豊富な源泉があると知って、いつか行きたいと思っていた有馬温泉

有馬温泉で6つの源泉めぐり@神戸市/兵庫県
京阪神の都市部からサクッと行ける距離に良質な源泉の古湯があるというのは素晴らしい事です。
我ら首都圏人にとっての箱根かな~。または熱海温泉
温泉街への玄関口である阪急バスターミナル周辺はアジア系観光客も多く、賑わっています。

有馬温泉で6つの源泉めぐり@神戸市/兵庫県
予約した旅館にチェックインの前に、地図を眺めながら温泉街をひとめぐりしよう!
有馬温泉6つの源泉地を全部見てみたい。

有馬温泉で6つの源泉めぐり@神戸市/兵庫県
表の県道沿いは大量の人がいて建造物も風情ゼロでしたが、心臓部に入り込むと街並みが変わります。古いままの家屋も並んでいてイイ感じですよっ

有馬温泉で6つの源泉めぐり@神戸市/兵庫県
神戸市営の日帰り入浴施設「金の湯」周辺は観光客集結ポイント。
太閤秀吉がお気に入りだったというエピソードを持つ金の湯。有馬に来たら入りたいものね。
「気になる~」というワタクシに「ここで入らなくても金の湯には今晩の宿で好きなだけ入れるから!」(オット)
ごもっともです。ここはスルーで散歩をつづけましょう。

有馬温泉で6つの源泉めぐり@神戸市/兵庫県
金の湯周辺は魅力ナシだけど、奥地に来ると人も減って建物もイイ感じになるな~
すると、古い温泉街に挟まれた空間に第1の源泉がありました。

源泉その1:御所泉源
戦後、この近くにある旅館「御所坊」の裏手に湧出した源泉だからこの名前になったらしい(ワタシ調べ)

有馬温泉で6つの源泉めぐり@神戸市/兵庫県
ちょっとしたポケットパークのように整備されて近くまで接近できるようになっています。

有馬温泉で6つの源泉めぐり@神戸市/兵庫県
盛大に湯気を上げる源泉。有馬温泉は湯量豊富そうです。
湧出時には透明な温泉なのに1時間後には温泉成分の鉄イオンが酸化して赤茶色に変色する性質で、なんとなく湯釜が茶色です。
その赤茶色の温泉を、風雅に「金の湯」とネーミングしたのですね。
名付けた人はセンスあるわー

有馬温泉で6つの源泉めぐり@神戸市/兵庫県
この旅行の直前にNHK「ブラタモリ」で有馬温泉をやっていたのでソレ情報では、有馬温泉は火山性の温泉ではないと。
直にマントルに触れた海水が断層を経由して湧いて出る湯なんだと言っていたわ。
マントル直送だから湯温は驚きの97度ですよ!

有馬温泉で6つの源泉めぐり@神戸市/兵庫県
名湯といえば火山のめぐみだと思っていたら、天下の有馬温泉はマントル直送の湯だったのね。
海水由来だから塩分濃度も海水(3%)以上の4.6%もあるのだ、とブラタモリ。
有馬温泉の特殊性にびっくりです。

源泉その2:極楽泉源
次の源泉は建物と建物の間の奥に入り込んだ場所にありました。
櫓と幟が立っているので目印になります。

有馬温泉で6つの源泉めぐり@神戸市/兵庫県
こんな隙間に入り込むのは私達くらいだろう、と思ったら次々と観光客が覗きに来ますよ?

有馬温泉で6つの源泉めぐり@神戸市/兵庫県
お地味な泉源なのにね。人気スポットなのか?と思ったら、みなさん口々に
「このあいだブラタモリで・・・」とか「タモリが」とか言ってる(笑)
ブラタモリの影響力すごいわ。こんな地味なポイントに人を引っ張り込む力があるとはw

有馬温泉で6つの源泉めぐり@神戸市/兵庫県
ワタシたちもだけど、皆さんが注目していたのはこの鉄パイプ。
パイプに白く硬く付着しているのは温泉成分である炭酸カルシウムです。
温泉を通すこの鉄パイプは、なんと4日でこうなるのだって!

有馬温泉で6つの源泉めぐり@神戸市/兵庫県
何か、白いコーティングを内側に施した鉄パイプに見えるよw
やがで目詰まりするのは必定なので、週に2回もパイプの交換作業をするのだそうです。
もちろんパイプの再利用はできないと(ブラタモリ情報)

有馬温泉で6つの源泉めぐり@神戸市/兵庫県
有馬の湯の成分の濃さとブラタモリの影響力の強さを実感した極楽泉源でした。

源泉その3:炭酸泉源
有馬温泉で6つの源泉めぐり@神戸市/兵庫県
有馬温泉「金の湯」と対になる「銀の湯」の源泉に向かいます。

有馬温泉で6つの源泉めぐり@神戸市/兵庫県
高台にある整備された公園にその源泉はありました。

有馬温泉で6つの源泉めぐり@神戸市/兵庫県
有馬温泉観光協会公式サイトにおもしろい事が書いてありました。
明治8年に水質検査で「飲める!」と分かるまで「ここの水は毒水だから飲んだら死ぬ」と伝えられていて誰も近寄らなかったのだ、とのこと。

有馬温泉で6つの源泉めぐり@神戸市/兵庫県
ちょろちょろと出ている炭酸泉源。飲んでみる。
ぎゃあ。マズーイ(涙)
炭酸のシュワッと感はほぼ無くて、エグイ鉄の味しかしなかったわー
「これ毒の水!」と昔の人が思ったのも納得。
『一度にたくさん飲むとお腹下る』とか書いてあるしw

有馬温泉で6つの源泉めぐり@神戸市/兵庫県
18.6度の冷鉱泉なんだね。炭酸泉だから冷鉱泉だよね(高温ならばガスは抜けてしまう)
前述の「有馬温泉観光協会HP」の、阪神淡路大震災までこの冷鉱泉に砂糖を入れて茶店で飲ませていた!という記述にも驚きます。
おいしく飲めたのだろうか?ガクブル

有馬温泉で6つの源泉めぐり@神戸市/兵庫県
この炭酸泉源公園に至る途中に「銀の湯」市営日帰り温泉施設がありました。
ここの湯は二酸化炭素泉とラジウム泉の混合なのだそうだけど、炭酸泉源の湯温と湧出量から思うに、循環・塩素消毒・加温のトリプル加工温泉ではなかろうかと想像します。
金の湯に比べ人が少なかったのは、奥地にあるからだけではないかもよ。

源泉その4:妬(うわなり)泉源

有馬温泉で6つの源泉めぐり@神戸市/兵庫県
嫉妬の「妬」を「うわなり」って当て字で読ませています。
『美人がこの泉源の前を通ると嫉妬して湯が噴き出したことから命名』という、
読んでもちょっとガッテンできない謂れが掲示されています(笑)

有馬温泉で6つの源泉めぐり@神戸市/兵庫県
そもそもの妬泉源はすでに枯れているので、こちらは新たに近くに掘られた妬泉源2代目だそうで。
古い日本語で後妻のことを「うわなり」と言うから、嫉妬もあながち無関係ではないかも?
軽く覗いて終了w

有馬温泉で6つの源泉めぐり@神戸市/兵庫県
妬泉源の先は、江戸時代から有馬温泉のメインストリートだった「湯本坂」を進みます。
このストリートはレトロ風味に整備されていて、歩きながらの買い食いとお買いものが楽しいように仕上がっています。

有馬温泉で6つの源泉めぐり@神戸市/兵庫県
うっかりメンチカツなどを買ってしまうw (竹中肉店)

IMG_8456天神の湯「含鉄強塩泉」
湯本坂から脇道に入ると立派な天満宮の社殿。この敷地内に第5の源泉がありました。
社が湯気にまみれている、というシュールな光景の神社です。

源泉その5:天神泉源
有馬温泉で6つの源泉めぐり@神戸市/兵庫県
天神様の境内に湧出してしまったのか、源泉地に天神様を祀ったのか、どっちが先なの?と思ったら・・・
『昭和23年に温泉の湧出量減少により境内に源泉を掘り、以来80余度の温泉の湧出を得て…』
だそうです。なるほど。有馬温泉のピンチに天神さまも協力した、ということか。


有馬温泉で6つの源泉めぐり@神戸市/兵庫県
掲示板によると、今は80余度どころじゃない98度って書いてありますよ。
ブラタモリではこの円形の構築物を「湧き出した温泉を金の湯や旅館に送るため、貯めておく温泉の井戸」と説明していました。
他の泉源のような柵がないのでぐっと近くに寄れます。
木製蓋の上は、冬寒の日に猫がお昼寝したら気持ちよさそうなヌクヌクさ。

有馬温泉で6つの源泉めぐり@神戸市/兵庫県
ほころびだした紅梅、沸き立つ湯気、ただよう硫黄っぽい温泉臭。
他所の天神様には無いコラボの有馬天神社。
全部の源泉は巡れなくても、天神泉源だけでもおススメしたいです。

有馬温泉で6つの源泉めぐり@神戸市/兵庫県
有馬温泉6源泉をめぐるお散歩はようやく結願、ラストです。
最後に残った「有明泉源」はちょっと見つけ難かった。
旅館「康貴」の左手の外壁に沿って脇道を進みます。地元の人すら歩いていないほぼ裏道。
そこを進む我々、不審者のようですw

源泉その6:有明泉源
有馬温泉で6つの源泉めぐり@神戸市/兵庫県
有明泉源コレだもの。
温泉を契約旅館に配湯する会社さんなんですね。他の泉源にあった神戸市の案内板とか無いですし。

有馬温泉で6つの源泉めぐり@神戸市/兵庫県
柵の隙間からスキ見ングW
鉄分が酸化して一面赤茶色の空間。漂う硫黄臭。絶えなく聞こえるシュ~、シュ~・・・ボコボコ
ボッコと盛大な湧出音。これは地球の拍動か?不規則な爆音には神秘と恐怖のオーラがあります。

有馬温泉で6つの源泉めぐり@神戸市/兵庫県
有馬温泉に来てお買い物でも立ち寄り湯でもなく、源泉が見たいというワタクシ寄りな趣味の方には湧出の力強さが感じられる有明泉源が一番面白いかも。フツーの方にはおススメしませんw

有馬温泉で6つの源泉めぐり@神戸市/兵庫県
天下の名湯有馬温泉6つの源泉地めぐり終了。各源泉のシチュエーションを楽しむついでに温泉街を掌握できて楽しかったです。では、今夜の宿に向かいましょ。

有馬温泉で6つの源泉めぐり@神戸市/兵庫県
今回予約したのは「兆楽」というお宿(兆楽HP)

つづく:有馬温泉 兆楽 】
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2 Comments

There are no comments yet.
はじめて知りました〜

ふわり  

2020-01-27 17:26

こんなにたくさんの源泉があったんですね〜
有馬温泉へは宝塚きら歩きて行ったり、六甲山に登った後に回ったりしましたが、金の湯銀の湯ぐらいしか知りませんでした。
確か今はホテル花小宿になっている建物だったか、雰囲気のいい素泊まり宿があって一度泊まったことがあります。銀の湯は空いているので、銭湯扱いで入ったかな。
温泉好きのこにゃくうさんなら、泉質は好みだったかも?でも、アジア人率高過ぎですよね。

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こにゃくう
To ふわりさん

こにゃくう  

2020-01-27 23:42

有馬温泉は都市に近いところでこんなに高品質で湯量豊富な湯が湧出していてすごいですね。
関西の人が羨ましいです。
でも近いゆえに返って宿泊しないパターンになってしまうかもしれませんね。
花小宿の前を通過したので覚えています。気になりましたので速攻チェックした宿です。
銀の湯はまさに銭湯もどきなんですね。入っていないのですが温泉感は薄いんじゃなかろうかと想像しました。
兆楽は金の湯が目当てだったので寝る間も惜しんで浸かり倒しました。仰る通りすっかり気に入りました。有馬の他の宿も泊まってみたいですね。

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