中房温泉、全力の湯めぐり@長野県/伊那谷ジビエ宿&中房温泉の旅(7)
中房温泉は源泉の数が29本と日本一で、そのすべてが敷地内からの自然湧出。宿泊すると14ヵ所ものお風呂に入れます。
さらに、90度以上の高温を冷ますのに加水はしていない、とHPにあります。

チェックイン時に敷地内の全お風呂をガイドした地図を頂きます。一見しただけではどの湯がナニなのか、位置関係もまったく頭に入って来ません。入浴可能時間、女性専用時間も細かく指定されているのでこの地図が頼り。ずっと携帯しながら風呂めぐりをしているうちに広大な中房温泉の全容が見えてきます。併せて、この地図が優れモノであることも分かるという仕組み。


「いや、ワタシはたとえ登山でもここでは嫌だ」とか言いつつ進んでいくと、リニューアルされたキレイなエリアに進入です。中房温泉自慢の湯のひとつ「不老泉」がこの先。
1)不老泉

ステキなヒノキのお風呂です。光度を落とした照明がお湯を神秘的に見せています。
正面から自然光を取り込む、というデザインも雰囲気を良くしているなあと感心です。

惜しいことに、不老泉は混浴。脱衣所もこのシースルー感w 女性専用時間が設けられていますが19時~22時。その時間では正面の自然光は差し込まないしなあ。ここは男性優先の湯です。

この時はワタシとオットだけだったのがラッキーでしたが、ゆっくり浸かれる湯に行きたいなあ。
不老泉にオットを置いてワタシは次の湯に行くわ。
混浴だけど、趣ある構造の湯なので女性も一回は入浴するべき!と思うわ。イチ押しです。
2)大湯

渋めの本館内は迷路のよう。壁の掲示を頼りに次の「大湯」へやってきました。

石造りの露天風呂、気持ちいい!周囲が自然林なのも快適。誰も来ないのでゆっくりできます。
「大湯」は不思議な構造をしていて、なぜか下階がある。下ってみよう・・・

下階は内湯になっていました。これまた今日はまだ誰も入っていないようで、真っ新、きれいなお湯が満々と湛えられています。フツーに見たらハイレベルな浴槽なのに、中房温泉にいると段々と湯のハードルが上がっていくようですwちょこっと「味見」程度に浸かって、次行こう、次!

「大湯」は皆さんの優先順位が低そうなので独占の可能性が高いのがポイントだと思います。が、マストで押さえておくまでの湯ではないと思います。余裕があればどうぞ。

これイイ!こーいう湯小屋っぽい浴室って大好きです。じ~っと一人で浸かっていると時が止まったかのようです。

秋田の鶴の湯温泉もこんな感じで落ち着く内湯だったなあ。熱めの湯加減と木のぬくもり。薄暗い明りの効果で気分がシフトダウンするのを実感するのです。
(この画像はオット撮影男性用風呂。男女ほぼ同規模、同デザインのようです)
御座の湯の脱衣所は手を入れてありやや新しいにもかかわらず、浴室はレトロ感を大事に残してあるところが好ポイントでした。リピしたかった湯ですが一回限りになってしまったのが心残り。
4)滝の湯
ここで一旦外へ出て、貸し切り露天風呂を味わってみよう。「滝の湯」です。

利用希望者はフロントで鍵を借りるシステム。そして利用時間は20分を目安に、と掲示されていました。
いい雰囲気の露天風呂!2名までならゆったり入れそう。眺望があるわけではないですがお籠り感があっていいよ。

フリーで入れる貸し切り露天風呂。競争率高いのかなあ、と思ったのですがそうでもない模様。

次は自分たちの客室がある「別館」の風呂を巡ろうと思います。
5)家族風呂

別館内を行きかう宿泊客の多くがスルーしているかも、家族風呂2ヵ所。存在感がナイw

桧の浴槽に源泉が淵いっぱいまで満たされているのですから、贅沢な家族風呂です。が、いかんせんリラックス度は他の湯には敵いませんね。

でも、赤ちゃんがいる家族だったらこーいう温泉浴室が自由に使えるのってありがたいと思います。
何か事情がない限り優先順位は低いかもね、家族風呂。
6)岩風呂

をを~、開放感!巨大な浴槽に溢れる源泉!設えや植栽もリラックスできて好みです!

それでも、女性にも男性にも誰とも遭遇せず。独り占めの贅沢な岩風呂タイムでした。

「岩風呂」にはシャワー栓付きの洗い場があります(無いお風呂もあるから)
中房温泉14湯のうち、こにゃくうイチ押しのお風呂のひとつは岩風呂ですね。
ここまでがチェックイン日の入浴で、以後は翌朝の全力風呂めぐりです。

早朝散歩を兼ねて、敷地内に点在する露天風呂を中心に巡ります。早朝も早朝。この時AM4:56
これから巡る湯はすべて混浴なので、他人様との遭遇を避けて日の出と同時にスタートです。
7)綿の湯(足湯)
最初に遭遇したのは足湯の「綿の湯」
左右で「女」「男」に分かれているのはシャレでしょーかねw


ここで卵をお好みの固さに茹でて、足湯に浸かりながらいただきまーす!したら快適かも~。生卵はフロントで買うことができます。
8)蒸し風呂
足湯エリアにはこんな「風呂」も。

『中房式温泉サウナ』とHPで紹介されています。『温泉の蒸気を吸うことで身体の内と外から温め』る点が『普通のサウナと大違いです』とのこと。お宿イチ押しの蒸し風呂のようです。

ワタクシ閉所恐怖症でサウナが苦手なので覗いて終了でしたが~

整備された敷地内。道標と手元の温泉マップを見比べながら次の温泉めざしてお散歩継続・・・
9)月見の湯

混浴露天風呂「月見の湯」です。
前方にお宿の建物があって、人が居たら確実に丸見えなのですけどw雨戸が固く閉ざされている様なので、まっ、いっかな、と気にせず入りました^^;
名前の通り、月夜の晩に入りに来るとまた良いかもしれないね。
10)温泉大プール

温泉を溜めてプールができる湯量って、さすがの中房温泉です。特に「水着着用」等のアナウンスもない様子なので、マッパで入浴…というか水泳も可なのかもしれないよ?

6月~10月限定のプールなので只今は休止中でした。このプールは「登録文化財」である、と文化庁のデータベース が言います。大正12年築のプールだというのが驚き!
11)ねっこ風呂

この辺りはやや高い斜面です。より眺めの良い場所に建物がありました。物置小屋・・・じゃないですね「ねっこ風呂」です。
オットと交代で5分ほど入浴です。葦簀でカバーされているのが安心ではあるけれど、眺めの良い場所なゆえに残念でもありますね。

注入湯量も申し分なく、鮮度を気にせずに入れました。こにゃくうおススメ風呂のひとつです。

ねっこ風呂からの風景。紅葉の時、新緑の時季。美しいのだろうなあ。ちな、プール東屋の先の建物が、ワタクシどもが宿泊している「別館 竹」です。客室に温泉が付いていて、浸かりながらここ「ねっこ風呂」方面が臨めましたから。

朝霧と雪を被ったお山。北アルプスのお山かなあ。

道祖神がおられる。恵まれた周囲の環境と温泉を楽しむ朝の散歩。まだつづくんですけどねw
12)地熱浴場
これも中房温泉さんの自慢の湯?というか寝転んで地熱を全身で受け止める施設です。

秋田の玉川温泉など地熱利用の浴場は他所にもありますが、屋根が付いていないのが中房温泉のスタイルですね。「星空を堪能できる」って魅力的。半面、昨晩のように雨が降ってしまうとこの通り。簀の子が濡れてしまって寝転ぶのに抵抗あるわ。

13)菩薩の湯
中房温泉の14湯の中でも離れた場所にあるお風呂に向かいます。

宿泊棟群を離れ、正面玄関から徒歩5分ほど。右手に見える湯けむりは日帰り立ち寄り湯専用の「湯原の湯」です。

まーまーな森の中を進みます。「菩薩の湯」入浴時間の縛りはタイトで、夕方は17時まで。朝も5時にならないと入浴できません。

目隠しの葦簀の向こうに浴槽がチラ見え。「もう誰か入っちゃっているかなあ?」「そろそろ6時になるものね」独占出来たらうれしいのだけど・・・

ラッキーなことに先客ナシ。樹々の中、野湯を思わせる露天風呂の「菩薩の湯」です。

二人占めでは申し訳ない広さがありました。静寂の中、贅沢な湯あみです。

「菩薩の湯」のネーミングにも謂れがあって、画像右手に立っている仏像に因んでいました。『菩薩の湯の浴槽を造った際、湯元の土の中から出てきた』のだそうです。

フロントからやや離れている森の中です。勝手に入っちゃう人がいるかもしれないし、管理が大変そう。我らが入っている時もちゃんとお宿の方が「お湯加減いかがでしょう?」とチェックにいらっしゃいました。もしかしたら人感センサー等があるのかもしれません。

これだけ巡ってもまだ入れていない湯があるのですが、朝食の時間も近いのでお宿に戻りましょう。
14)大浴場
最後の入浴は別館の「大浴場」

基本、混浴です。21時~翌8時が女性専用時間なので、朝食前の今こそ入る時!

洗面台があって、ドライヤーがあって。全体的に湯治場テイストの中房温泉に於いてはキレイ且つ使いやすい脱衣所。

内湯ではあるけど広々した浴室でイイ感じですねっ。大浴場というまでの広さはいささか無いように思うのですが~

大木をくり貫いた吐露口が男女を分ける境界線なのでしょうけど、これではライト過ぎて全く機能しなさそう。やっぱり女性専用時間に入るべきですね。

昨晩入浴したオットは気に入ったご様子で「大浴場ヨカッタなあ。ぜったい入った方がいいよ」とプッシュしていたのも納得です。

誰も入ってこなかったので、窓全開にして露天気分。朝の風が入り込むのが気持ちよく。

1泊の滞在で10ヶ所の湯に入浴できました~。足湯と自室に併設の温泉を含めたら12湯です。がんばったわ、ワタクシ&オット。これでも入れていない湯があるのが凄いぞ中房温泉。
各源泉の個性が似ているので違いが分かり難い事態でしたけど、フレッシュで高品質の名湯と言えるでしょう。無類の温泉好き様におススメの宿です!
【 つづく:中房温泉食事編 】
中房温泉 に関する旅行者からの口コミ、写真、地図をトリップアドバイザーでチェック!旅行会社の価格を一括比較してお得に予約をすることができます。中房温泉 は、安曇野市で4番目に人気の宿泊施設です。
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