四万温泉さんぽ@群馬県/四万温泉

江戸・元禄年間から旅館業をしている積善館です。昭和初期に造られた堂々の木造三階建建築は見惚れちゃいます。川沿いの浴室「元禄の湯」はあまりにも有名。

積善館は今回の宿泊先候補にもなったものの、四万たむらを選んだわけで。次回の四万温泉があったら積善館かな。

温泉「街」というにはややレトロなストリート。現役ではないが、このボロッボロの元お土産屋さんの佇まいとか、スキ


やがて川沿いに至るレトロ・ストリート。川端に共同浴場があるんだなあ(河原の湯)気になるのだけど、今回も時間が合わずに体験できませんでした。残念。

大規模ホテルもあるけど、小規模で民宿のような温泉宿も軒を並べて営業しているのね。どの宿も温泉は間違いないのだろう。


いた~


朝のエサやりさん待ち中かな?うふふ。ふかふかのかわいい女の子でした。

もうひとつ、四万温泉で気になっているお宿がコチラ「湯元 四万館」です。
ワタシにとって四万温泉とは長い間「太宰治の入浴画像」の温泉地でした。昭和15年、32歳の太宰治が師匠の井伏鱒二とここ四万館に宿泊したエピソードは(太宰が好きな人には)有名なお話。その際の入浴画像が超有名w ちょっと泊まってみたい宿かも。

そんな私見をオットに述べていたら、四万館の手前にこんな案内板が。『太宰治が執筆活動をした部屋を見ませんか』え~?ホンモノかー?

愛読者としては「太宰」というワードがどうしても気になるので、四万たむらをチェックアウト後に寄ってみましたよ。メイン通からはちょっと山側に入り込んだ所。すだれ太宰が頬杖をついていました。ほんと、胡散くさ・・・あ、なんでもありません。

気のいいおじさん(おじいさん?)といった感じの温和な男性がひとりでおられました。おじさまメイドの謎の木工作品で溢れかえっている屋内。「これ、太宰が泊まった四万館なんですか?なんでここにあるの?で、なんでおじさん住んでるの?」ワタクシの超絶不躾な質問に丁寧に答えてくれました。

「私は元は家具づくりを仕事にしていました。今では家内の実家近くのこの場所で、趣味の木工細工三昧の暮らしをしています」(オーナーおじさん)彼の奥様は四万館のお嬢様でした。四万館が太宰と井伏鱒二が泊まった部屋を50年ほど前に別荘として移築したのがここ、なのだそうです(正確な移築時期は不明とのこと)

後に奥様名義になったこの元別荘を、彼が10年ちょっと前に趣味の工房にしたのだ、と語ってくれました。四万館さんも、よくぞ太宰の部屋を壊さずに残してくれたなと思います。鈍いワタシなので、太宰感はまったく感じませんでしたけど。

令和の現在にあって、昭和初期の風味を感じるところのが四万温泉の個性かも。

とにかく四万温泉の湯はピカイチ。また機会があったら来ちゃいそうです。「うん、またおいで」

【つづく:最後に真田の城】
四万温泉で木のぬくもりと歴史ある建物で癒しのひとときをお過ごしください【木ばらし工房】
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