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前の記事よりつづき】
2018年12月8日-12月9日
冬のずわい蟹を食べたくて鳥取に来ています。人生初三朝温泉。その湯処へ参ろうか。
巌窟の湯
到着時は女性用になっている湯、旅館 大橋名物と謳われる「巌窟の湯」から入りましょ。尚、大橋さんはほぼ全館が文化財指定なのでエレベーター無し。(3階建です)高齢者を同伴される宿泊は注意が必要だと思います。

しかも、浴室内はこんなワイルド感。「巌窟」というだけあって薄暗いのです。浴槽内もゴロゴロと石が重なり合い、座る場所は手探りしつつ選ぶ感じ?足元、だいじょうぶかな~って心配になるおばあちゃんも入浴されていましたけど。

冬の温泉撮影あるある。湯気でボケボケ(涙)
浴室内には3つの浴槽があります。(+ちび浴槽1つ)「下の湯」「中の湯」そして「上の湯」。
画像の「中の湯」と「下の湯」はラジウム泉。「上の湯」だけ泉質が違ってトリウム泉なんだって。
脱衣所の掲示物によると、曰く『上の湯のトリウム含有量は世界一』なんだそーで。ふーん。トリウムってナニに効くんですかね?効能とか湯治には興味ないので軽くスルーですみません。

ワタシが気にするのは湯の新鮮さ。ここ、スゴイです。各浴槽の真下から自然湧出しているタイプでした。ダイレクトに湧いて出ている。
もともと河原にあった露天風呂を囲って旅館を造った、と宿の方が教えてくれました。だから浴槽の底が河原を思わせるゴロゴロの状態なんですね。宿を造ってそこに湯を引いてくるのではなく、湧出場所に宿を造っちゃったのだから超ピュアな湯の洞窟風呂でした。
もうひとつの「湯処せせらぎ」との男女時間交替制になっています。尚、15時~21時は立ち寄り入浴も受け付けています。男性は「湯処せせらぎ」女性はこの「巌窟の湯」に入ることになるのでしょう。男性が巌窟の湯に入ってみたい場合、宿泊するしか手はないのだな。
湯処せせらぎ
もう一つの大浴場「湯処せせらぎ」へ向かうには、大橋名物「太鼓橋」を通ります。(外から見ると太鼓橋に見える廊下)

この「せせらぎ」の脱衣所はちょっと不思議な構造をしています。

大小、規模が異なる脱衣所が左右に分かれて2か所あります。急階段を挟んで互いに行き来できるし、浴槽へのアクセスに違いも無いのですけど。

脱衣所A、Bとも、ドライヤー、基礎コスメ類、ウォーターサーバー、自由に使える温泉タオル等の備品は揃っているので、使い勝手は同じなのですけどね。
脱衣所Aの方は以前からあるようで、内装の意匠にちょこっとした昭和初期旅館のセンスが残っています。脱衣所Bの方は2014年9月のリニューアルで設けられたようなので、機能重視の脱衣所。混み具合と気分で2か所を使い分けました。

まずは内風呂。目につきにくく、多くの方は露天風呂メインでしょうからいつも貸切り。

冬の三朝温泉はまーまー寒いので、露天風呂脇のシャワーブースはキビシイかも。そんな日はこの内湯でゆっくりシャワーを使えるよ。

さらに檜風呂。外にあるのですが屋根付きなので半露天って感じ?何か落ち着く湯温と檜の効果。ワタシが気に入った浴槽はここかも。

檜風呂につづいて、露天のシャワーブースがあります。

シャワー栓は6つあったので、宿泊者だけの時間ならまず混みあうことはないでしょう。鏡が付いていないので、その点でも内湯のシャワー栓の方は鏡付きだし、寒くないしイイかもね。

そしてメインの露天風呂。岩多めのデザインで、どこか「巌窟の湯」のエッセンスをまぶしているように思えました。
こっちは安全で座り心地のいい浴槽ですけど。

尚、ガッツリ木製塀でガードされているので、入浴しながら三徳川は見えません。対岸の散歩道から丸見えになりますからしかたないですね。川の音だけで三徳川の存在を想像します。

露天風呂の奥にミストサウナがあります。ワタシは閉所恐怖症でサウナが苦手故、利用しませんでしたが「ホルミシスサウナ」だそうで。三朝温泉の含有物の一つ、ラドンの効果で免疫力アップが期待できるとかなんとか。玉川温泉と同じアレですね。

さて。一夜明けたら、三朝温泉雪景色。

さすが日本海側の気候です。一変して情緒たっぷりな温泉地の風景になりました。ステキ。
いっそうひんやり。ビシッと締る外気の中での朝風呂は気持ちよかったなあ。
くつろぎ処「湯庵」
入浴後の休憩室「湯庵」も立ち寄ってね。三徳川の景色がステキだから。
露天風呂から景色は見れませんが、その分ここでね。アイスなんか食べながら。
鳥取県民愛飲の白バラ牛乳プレゼンツの「大山牧場アイス」の自販機が置かれているよ。鳥取ローカルアイス、気になるよね。食べてないけどw

人をダメにするマッサージチェアもあって。お仕事疲労がたまったムスメがゴリゴリに使っていました。

この休憩室はリニューアル前は内湯があった場所なのだそうです。文化財指定されている古風さだけが「旅館 大橋」の魅力じゃないのね。リニューアルした部分もよかったよ。