能登屋旅館/アクセスと施設編@山形県/銀山温泉
【前の記事より続き】
2019年1月27日(日)川を挟んで両側に煌めく旅館が並ぶ姿は美しいじゃないですか。昭和だわ~。いや大正テイストかも。レトロっぷりが魅力的な温泉街で泊まってきました。
我が人生、初の山形新幹線つばさ体験。わー。日頃乗るのが東海道新幹線である自分から見ると、つばさ君は在来線特急感。ホームもなんだか在来線っぽくて斬新です。
つばさ君は車両内も個性的な2席‐2席配列。車両限界、建築限界のためサイズがちっちゃいのだ。在来線(奥羽本線)に新幹線車両を通す、という斬新かつエコノミーなアイデアの山形新幹線。初めて乗る列車は楽しいな。
30分で着いてしまった大石田駅。銀山温泉の最寄り駅です。お宿の送迎車が待っているはずなのだけどな。
銀山温泉の、あの有名な川沿いの旅館群にマイカーは侵入できません。車で来た場合は離れた場所の駐車場に停めることになります。路線バスもあるけど、1日4、5本だけ。各宿の無料送迎を使った方が便利で経済的ね(予約制)
銀山温泉とのファーストコンタクト。ひと目見て、かっこいい町だ!この温泉街、気に入った~。
両サイドの焦げ茶の木造建築群がぐぐっと迫ってくる感じの、狭~い道幅がまたイイ!
宿の送迎車もこの道幅では横付け不可能なので、温泉街の手前で降ろされます。宿までは近いのだけど、徒歩。ワタクシ、山寺に続いてここでも雪道で豪快に転倒。「あら~」と他人様の同情を一身に集めて恥ずかしかった(涙)尚、荷物は降車場まで迎えに来てくれた宿の方が運んでくれました。
持てないほどの大型荷物だと、写りこんでいる軽車両で運んでくれるようですよ。車なしでのサービスが板についているのでしょう。チェックインまでのスタッフさんの動きはスムーズでした。この荘厳な木造三階建てが予約した「能登屋旅館」
銀山温泉に行くなら、積雪がある冬。銀山温泉に行くなら、能登屋旅館一択。しかも川が見える部屋指定よ、ヨロシク。以上の面倒くさいリクエストをレク係(オット)に丸投げしていたところ、本日の予約ゲットとなりました。
コレ、鏝絵(こてえ)というのだそうです。能登屋のシンボルのような存在。左官職人が壁を塗る鏝(コテ)で形作ったものなんですって。細かっ!どーでもよいことだが、ワタシは長い間「木戸佐左エ門」が旅館の名前だと思っていた。(恥)だって「能登屋」の看板より目立っているのだもの。
正面玄関の柱。これも左官職人による漆喰なのだそうです。どう見ても石造の柱に見えますよね。
大正10年に完成した木造三階建て。約100年経つ木造を、よくぞ現在まで手入れとリノベーションを繰り返して活かしてきたなあ!と、代々の経営者さんの困難に敬服しつつ、チェックイン。
帳場まわり。玄関を入れば大正10年風ではないです。21世紀人間対応のロビー。
ロビーの奥にはカフェ「山ぼうし」朝食後からチェックアウトの間にコーヒーのサービス有り。てか、それ以外のタイミングではここにお客様を見た記憶がないから、宿泊者のモーニングコーヒー専門コーナーと化しているのかも。
銀山川沿いを行きかう人々を、格子戸越しに眺めるカウンター。外は寒くて賑やかだけど、コーヒーは暖かかく、カフェは静か。
能登屋は、後方に控える山の斜面に向かって増築していったようです。「本館」が創業時の部分です。別館2階の部屋だと通常の5階に相当するので文明の利器、エレベーターは欠かせなかったのでしょう。「本館行」と「別館行」の2機が設置されているという今ドキ仕様。(別館宿泊の人はエレベーターを乗換えることになる)
でも、ワタシは移動は敢えて階段を使って。能登屋さんの階段の細工はかわいいし、飴色に使い込まれた木材が年月を重ねて美しく輝いていたから。手入れが良いのが伝わります。
本館2~4各階には、ちょっとしたパブリックスペースがあります。そこがまた気に入ったので、階段を上がり下がりするごとについ寄ってしまうスポットになりました。
3階の談話コーナー。銀山温泉街に面しているので街並みを見下ろすことができます。別館宿泊だと街が全く見えません。代替としてこのコーナーで堪能することができるでしょうね。
ひとつ階を下って2階の談話コーナー。3階よりも凝ったデザインです。窓枠の幾何学模様に惚れました 

窓の上部に組み込まれた欄間のデザインも、3階のものより繊細。外の景色も、一つ下がるだけで印象が違います。町がぐっと近く感じられる。3階だと視界の多くに屋根が入る感じ?
時間を変えてちょいちょいと立ち寄っていました。切り取って持ち帰りたいゾ。
能登屋旅館さんがもっとも力を入れたコーナーがコチラ。「談話室」と呼ばれる、4階のパブリックスペース。
畳敷きにテーブルと椅子。大正レトロ感ありますやん!2010年の改修工事で隙のない空間ができ上りました。
梅に鶯かなあ。素敵な障子戸を開けないと外は見れないのだけれど。
能登屋旅館100年の、大事な資産のひとつがこの談話室でしょう。
天井を見上げたら吹き抜けになっていました。あ~、外から見ると更に5階があるように見えるのは、この吹き抜けだったのかー。
(能登屋旅館HPの画像をいただきました)外観画像を見ていて、いったい中の構造はどうなっているのだろう?と思っていました。宿泊してみて疑問が氷解です。
そんな斬新なデザインの宿の登場が大正10年(1921年)とはね。当時は最先端のおしゃれ旅館だったのでしょう。
【つづく:能登屋旅館客室編】
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