大丸あすなろ荘/お食事編@福島県/二岐温泉
【前の記事より続き】
2019年3月23日(土)
その夕食の思い出。スタート時間は18時または18時30分の2択で。我らは18時でお願いしました。
お食事処「あすなろ亭」に集合スタイル。すべてテーブル席です。ある程度のお料理がスタンバイされた席へ。
きちんとしたお品書きが用意されていたのが意外。頂いた品の振り返りができて有難いです。
ところで・・・酒好きダメ人間のたわごとなんですけどね、「食前酒」って梅酒とか自家製リキュール的甘い系がフツーじゃないですか。アレが苦手な人ってワタシ以外にもいるかしら?「食の前に甘い物飲んだら食欲無くなるわっ」いつも飲むタイミングを逃します。
だが、大丸あすなろ荘さんはエライんだ!食前酒が日本酒(天栄村地酒)だ。(青磁器の猪口)
多くの人には支持されないでしょうけれど、ワタシは館主さんと握手をしたい気分になったぞ。
多くの人には支持されないでしょうけれど、ワタシは館主さんと握手をしたい気分になったぞ。
信田巻と牛蒡が光っていた炊合せは美味しかったお。そして小肌酢の物。
お造りは鰤、こんにゃく、サーモン。お造りはまーまーです。奥は松茸土瓶蒸し。2万円切る宿泊料金で出る松茸土瓶蒸しですから・・・ね。
・・・と、ひねくれた事を考えつつ口にしたのですけど、ちゃんと松茸のカホリする~。わーい。他の具材に海老、三つ葉、鶏肉。
「お重」と書かれた二段重をあけるとこのような。
〈右:前菜〉ちりめん山椒、八幡巻、川海老、鮎、鰊巻き、栗、鴨、松風、香巻(会津のしそ巻みたい)
〈左:山菜〉網茸(白い物体)、蕨、木茸(かきの木茸かな?)、芋がら(ズイキとも。里芋の茎)
このお重、やや塩分強め系。我らには酒のお供に最適だったのだけどね。アルコールを飲まない人にとって、塩辛いラインナップはどう受け取られるのだろう。
地元、天栄村寿々乃井酒造店の純米吟醸「寿月」4合瓶で3千円ほどだったかな。
鍋物。麓山高原豚の鍋。
適度な量です。完食できましたから心苦しさナシ!
ここからは、温かい物を後出しで。山中の宿の定番、山女魚(やまめ)塩焼。焼立てではないのだけど、熱が残っているうちに持ってきてくれました。皿まで熱くしてあります。努力に感謝。骨、頭ともども完食。
揚げ物。天ぷらって、冷めたら食べられない事態ってありますよね。ちゃんと後出しで熱いまま提供してくれました。蓮根はさみ、ズッキーニ、丸十。赤いのはパプリカ。蕗の薹がうれしいわ。大好物です。
ふわふわ炊き立てご飯と蕗味噌をお代わりするほど食べてごちそうさま。酒を飲みつつダラダラ食べている客なのに、煽られることもありません。家族経営のホスピタリティが溢れていて、宿の立地と宿泊料金を考えると文句ない湯宿のお夕食でした。(露天風呂つきの上ランク部屋だと25000円以上。いただく料理は一緒なので、割高に感じる人はいるかも。料金の差は部屋クオリティの差です)
ついでに朝食も。
夕食の時と同じお食事処の同じ席。窓際にしてくれて嬉しいです。
温泉旅館の朝っぽいラインナップ。ハムとか焼き鮭とか。
小鍋がセットされていたので「湯豆腐かな?」と思ったら鶏鍋でした。をを。朝からボリューミー。
「これじゃあ、飲みたくなっちゃうよね」というオットのご理解をいただいたので、ワタシだけ朝ビーです。スミマセン!
だってねえ、ひじきに山がら、切り干し大根。これもツマミになるじゃないですか~。
茶碗蒸し、なめこと豆腐のお味噌汁は後出しで。大丸あすなろ荘の炊き立てご飯は朝も美味しかった。地元、天栄村のお米と仰っていたような。お米が良いのか、炊き方が優れているのか、その両方か。おかずも豊富なので、朝からガッツリいただきました。
〈最期に宿泊感想〉
いつか泊まってみたい、と思っていた大丸あすなろ荘。秘湯系の温泉宿としては抜群の泉質です。(とりわけ自噴泉岩風呂)自然からの恵みを絶やさないよう守る努力が其処ここに感じられました。
秘湯好きはともかく、フツーの旅行客のニーズにも応える宿を維持するのは大変なことだろうと思います。メンテナンスと日々の営業を家族で回していく経営ですのに、10年前は原発事故の風評被害があっただろうし、今はコロナ禍ですもの。
我らが泊まった和洋室(約18000円/ひとり)だと、湯の質&サービス内容と宿泊料金のバランスは適正だと思います。秘湯系温泉が好きな人には「あそこヨカッタよ」とワタシは言えるわ。
【つづく:白河ラーメン初食べ】
★★★☆☆3.31 ■予算(夜):¥15,000~¥19,999
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