美山荘/花背の三本杉へ朝散歩@京都市/左京区花背
【前の記事より続き】
2019年5月27日(月)
薄紫から薄桃色にグラデーションし始める、早朝の大悲山。
夜が徐々に朝になっていく変化を月見台からひとりで眺める時間。贅沢だ。
朝ごはん前にちょこっと朝散歩に出てみよう。美山荘の周辺って、有名スポットがあるわけじゃないんです。山と、川と・・・あとは山しかないの。そこが魅力なんだけどね。
それでも、美山荘にいらしたらおススメしたいのがこの峰定寺です。そもそも美山荘ってこの寺の宿坊が前身だったというのは有名なお話。朝から参詣できたらいいのだけど、峰定寺入山はハードルが高くてね。この扉が開かれる機会は年間でもメチャ少ないのだ。
峰定寺参詣のおもろかった思い出は拙ブログの「11.大悲山・峰定寺(京都市左京区)★六根を清浄するのです」にあるのでご興味あれば。受付AM9:00~PM3:30、雨天閉鎖、冬期閉鎖、財布以外の私物を持っての入山不可…お約束が多いのです。ですが、京都市中の、銭ゲバかよ?な観光寺院とは対極にある尊い姿勢のお寺さんで、そこが魅力です。根性あれば参詣いただきたい。
(新型コロナにつき、当記事アップ時は土日のみの開門。要事前確認です)
ねえ、見て。こんな看板は4年前に来た時にはなかったよねえ。1.8㎞なら朝散歩にちょうどいい。
近くに「三本杉」があることは知っていたけど、以前はまったく整備されていなくて「行っていいの?」みたいな感じだったから。寺谷川を遡るように、美山荘の対岸の林道を進みます。
寺谷川を挟んで、向こう岸に峰定寺の仁王門が見えてきたね。あの門は室町前期の重要文化財だよ。今回は時間が合わなくて参詣できず、残念だわ。
途中にも案内板があるので不安になることなく進めます。けど、早朝なので熊さんがやや心配。わりと大き目な声でオットを会話しながら進みます。てか、「樹高日本一」って書いているけど、そうだったっけ?
「あ、杉が三本あるよ。コレかな~?」(ワタクシ)「んなわけないだろ。ショボ過ぎだろ」(オット)バカですみません。
京都市産業観光局お得意の駒札発見。あれだね!
三本杉は峰定寺の御神木だったんかー。知らなかったわ。江戸中期の観光ガイド本にも書かれているって凄くない?今は観光客も来ない花背だけど、昔の方が人気スポットだったのかもね。
駒札にあるように、この三本杉の存在は古来知られていました。けど、2016年秋に林野庁が「いっぺん試しに測ってみっか」と、ドローンを使って簡易測定したんだそうだ。
結果、「予想の35mより高いっぽいゾ。こ、これは大発見かもよ?」ということになり・・・
2017年11月に、改めて専用機器(レーザーかな?)で測り直したら「62.3メートル」という日本一の数字が叩き出された!ということらしい。
なるほど。それで、見学がしやすいように看板設置して林道も整備したんだね。2017年11月には新聞報道もされたようですよ。
ちなみに、日本1位の座を奪われた樹木は愛知県新城市のカサスギさん。(59.6メートル)
花背三本杉の凄いところは、3本中もう1本も60.7メートルで全国2位になってしまったこと。おめでとう、ワンツー独占。
推定樹齢も1200年!と脅威です。早朝の山中、三本杉と対峙するのはオットとワタクシだけ。御神木のお力を戴けたかしら?
峰定寺は長い歴史を持っているし、今でも修験道の精神からぶれない姿勢が京都では唯一無二だと思っていたけど、伝説の御神木が加わったわね。でも、パワースポットとかにはならないで欲しいかも。峰定寺さんも人気寺になることは望んでいないと思うわ。
では、美山荘にもどって朝ごはんをいただきましょうね。
【つづく:美山荘朝食編】
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