寿司 なみじ/丹後とり貝は京都ブランド食材@京都府/宮津市
【前の記事より続き】
2019年6月16日(日)
「寿司 なみじを予約したよ。今がシーズンのとり貝が美味しいんだって」(オット)
しかもランチだし~、予約必要だったのかなあ・・・といぶかりながらご入店するワタクシ。
カウンターに着席し、生ビールなどを頂戴しつつ心で思う。「とり貝って…寿司のネタにあっても味が無くてガムみたいなアレ」と。う~ん…オットが言う美味しいとり貝、とは?
ワタシは全く分かっていなかった。とり貝、いや丹後とり貝がとり貝の中でも別格であるということを。
オットが「上握り特大丹後とり貝入り3500円くださーい」と高らかに申し上げたところ「スミマセン、特大丹後とり貝は予約でオシマイなんです」(大将)
な、なんですって~!特大丹後とり貝はあらかじめ押さえておかないとありつけないレア物だったのかっ。常に準備がよいオットもそこまでは予測していなかったようで、愕然としておる。
我らが余りにも茫然としていて哀れだったからだろうか。大将が「特大とり貝で使えなくなった(たぶん破れたとか)のがありますから…」とご配慮くださることに。ありがたいっ
突きだしに酢味噌トッピングのとり貝。(フツーサイズ)
今日は、丹後とり貝お造り2500円も予約で完売とのこと。じゃ、壁メニューにしましょ。「伸子イカ沖漬」ってなんだろな?あと「時価」という恐ろしい表示の、ついでにフォントも恐ろし気な「うに」をお願いします。
これが「伸子イカ沖漬」500円。するめいかの赤ちゃんを伸子イカと呼ぶんですって。蛍イカ沖漬け同様、1杯をそのまま口に入れれば、肝もボディも口中でひとまとめでオイシイ。軟骨あるけど気にならなかったな。
「漁港に行って、ベルトコンベアーから選び取ってきます」と大将。今朝行った伊根漁港の光景が思い出されました。この界隈の漁港も、専用バケツで欲しい魚をピックアップして直に買うスタイルなんでしょう。
紫うに(右)と赤うに(左)。両方くださいっ。時価恐れるに足らずっ(思うようにとり貝が食べられなくて壊れましたw)
こうなると日本酒。我が家が好きな丹後の酒「玉川」がある。向井酒造は、今朝チェックアウトしてきた伊根の町にあったわね。
玉川 純米吟醸 雄町を。(1合1200円)大将とはお酒の好みが合いそうです。
与謝娘酒造 純米吟醸生 真名井の酒(1合1500円)と弥栄鶴 純米 旭蔵舞(1合1300円)ランチですけど日本酒止まりません。
紫雲丹(時価!)会計後にレシートを見たら1000円(税別)でした。
同じく、赤雲丹(時価!シツコイ)こちらは2000円(税別)だ~(涙)オイシイかったけど、過去イチというわけでは…。とり貝の喪失感を埋めようと、暴挙に出たオットである。
ハイ、特大とり貝入り上にぎり!(3500円)黒い板皿に白身の地魚が映えます。
(左から)鱸、ひらまさ。酢飯の酢が強めでワタシの好みのタイプ。デリケートな白身を醤油無用で食べられるから。
(左から)烏賊(何烏賊だったか失念)、炙り太刀魚。ワタシもオットも白身魚ラバーで炙り系に傾斜傾向なので、このメンツに大ヨロコビ。逆に、本鮪や魚卵系などしっかりした握りが好きな人には物足りないかもね。
そして、コチラが京都丹後のブランドとり貝様です。左は湯引き、右が炙り。
調理してこのサイズですので、本来の大きさが偲ばれる。食感は「シャクッ」としていて咀嚼すると旨味が「ジュワッ」と出るのだ。
特に記憶に残るのは右手前の「とり貝の紐の握り」と添えられた「肝」紐も肝も食べられるって、新鮮で大型だからでしょ。とり貝の肝はサザエの肝よりも旨味が強くて、むしろ蟹味噌に近い味の濃さでした。これは日本酒が進みます~
尚、お店の方は12時になったころには満席。後方に小上りがありましたがこちらも予約済。12時30分にご来店の方は「あいすみません、満席です」とお断りされておりました。
予約必須の人気店だったんですね!「予約要らないっしょ」とか軽く考えていてゴメンナサイ。
厨房は大将おひとりで作業されていますし、フロアも奥様らしき女性おひとり。
(ワタクシどもオーダーの雲丹を、丁寧に慎重に殻から取り出している大将)
人気店の上にそういったオペレーションなので、提供時間がかかることがあるという心積もりが必要です。
※カウンター内で炙られるとり貝様をガン見w
次回があれば、丹後とり貝をお造りでも食べたいし握りもわんこしたい。席の予約だけでなく、特大丹後とり貝の確保もヌカリなく、だな。とり貝の本領が舌に記憶された1食でした。ごちそうさま。
宮津駅から特急乗車。大阪へ帰るムスメとは京都駅で別れ、我らは東京駅へ戻るのでした。
【海の京都の旅:おしまい】
〈自分のための記録メモ〉
寿司 3500円×2、紫雲丹 1000円、赤雲丹 2000円、伸子烏賊沖漬け 500円、旭蔵舞 1300円、真名井の酒 1500円、玉川雄町 1200円、付きだし 300円×2、生ビール 800円×2 +税1336円 合計18036円のお支払い(体調不良でムスメは車内で休憩。ランチに参加せず)
丹後とり貝の名で知られる京都府北部の初夏グルメ。サイズが大きく肉厚のある高品質のブランド「丹後とり貝」。平成20年に公益社団法人京のふるさと産品協会が認証する「京のブランド産品」に水産物で初めて認証された初夏の逸品です。通販、お取り寄せ情報も。
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