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京都

和中庵/秋の特別公開2019@京都市/鹿ケ谷

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前の記事より続き】
2019年11月25日(月)
紅葉時期の京都東山地区を歩いています。
和中庵/秋の特別公開2019@京都/鹿ケ谷
紅葉がきれいで人が少ないところに連れてって」という、オットの無理難題w

和中庵/秋の特別公開2019@京都/鹿ケ谷
うーん・・・たとえばこの永観堂ね。紅葉はみごとなのだけど、人出も見事。撮影場所を制限するプラカードをずーっと掲げ続けるスタッフを張り付けている事態よ。

和中庵/秋の特別公開2019@京都/鹿ケ谷
入門前の無料ゾーンですでにこの人。通常600円だけど、秋は入場料がアップする(1000円)あざとい 永観堂である。

和中庵/秋の特別公開2019@京都/鹿ケ谷
塀から中を覗くと、紅葉見ごろの永観堂の色づきは流石だ。でも、人がぎっちり。あんなにワサワサしている寺はパス!とオット。うん、ちょっと混んでるよなあ。秋はこの状態だから、すっかり足が向かなくなった永観堂。いつかまた行けるといいな。

和中庵/秋の特別公開2019@京都/鹿ケ谷
紅葉を愛でながら哲学の道を北上。この先に、ちょっと気になるスポットあるよ。

和中庵/秋の特別公開2019@京都/鹿ケ谷
「和中庵」という、普段は非公開のお屋敷。今だけ特別見学ができるの。入口に建つ「霊鑑寺」も期間限定の特別公開寺院だけど、以前に行ったから今日はスルーね。

和中庵/秋の特別公開2019@京都/鹿ケ谷
ワタシ初めて訪れます。和中庵は昭和3年築の元邸宅だそうですから、歴史が長い京都にあっては新しい物件。

和中庵/秋の特別公開2019@京都/鹿ケ谷
パンフによると藤井彦四郎さんという、毛糸紡績で財を成した方の邸宅だったとのこと。豪奢で凝った和洋折衷住宅ぶりが見どころ。藤井さん渾身の住宅を改修工事して公開しました、というのが和中庵。

和中庵/秋の特別公開2019@京都/鹿ケ谷
応接室に暖炉があって、シャンデリア。昭和3年に於いて、これは…Theお金持ちの家w 奥につづく渡廊下から先は、和風建築にガラリと切替わります。

和中庵/秋の特別公開2019@京都/鹿ケ谷
洋館と日本建築を繋ぐ渡り廊下。「海外のお客様は洋館でおもてなししたいな。でも、座敷や茶室でのご接待もしたいよなあ」って藤井さん、両方のイイとこ取りで造ったのかな。

和中庵/秋の特別公開2019@京都/鹿ケ谷
渡り廊下から洋館部分の外観を見ています。スペイン瓦を使って、アーチ窓が並ぶ。欧州テイストのデザインは、ここが京都だからこそ一層オシャレ。

和中庵/秋の特別公開2019@京都/鹿ケ谷
谷間の紅葉が美しいです。尚、和中庵の隣はノートルダム女学院中高。「生徒さんが写り込むことが懸念されるので校舎を撮らないように」というのが見学のお約束事項。ゆえに、写真はたくさんは撮りませんでした。

和中庵/秋の特別公開2019@京都/鹿ケ谷
豪奢な邸宅でしたが、時を経て住む親族がいなくなってしまったのが昭和23年。ご縁あって、ノートルダム修道女会に売却になり、2008年までここは修道院として活用されていたそうな。

和中庵/秋の特別公開2019@京都/鹿ケ谷
パンフには、修道院時代のこととして『シャンデリアは蛍光灯に、お座敷の畳はすべて板張りに』すっかり内部を修行中シスター仕様に変えられたそうです。この畳も板敷だったのでしょう。うん、修道院が豪奢な邸宅じゃマズイのは分かるよ。

和中庵/秋の特別公開2019@京都/鹿ケ谷
2008年になると修道院で修業を積む女性の後継者もいなくなったようで、その役目も終わります。老朽化が進んでいたので解体が決定したものの、保存と改修に方針転換されて、今日の和中庵があります。現在は隣接するノートルダム女学院中高の管理下。

和中庵/秋の特別公開2019@京都/鹿ケ谷
清貧仕様の修道院を、創建当時の豪奢な邸宅モードに戻す工事ってそうとう大変だっただろうなー、とちょっと驚く次第。特に資金面。

和中庵/秋の特別公開2019@京都/鹿ケ谷
庭を撮るのはちょっと難しい。なにしろ、窓辺に生徒さんが立っていようものなら写り込んでしまうからカメラを上に向けられないのだ(汗)この沓脱石、大きくて立派だな。藤井さんがチョイスして置いた石かも。

和中庵/秋の特別公開2019@京都/鹿ケ谷
いくら清貧をめざしても、この建物と庭の品格と藤井さん全力のこだわりがそこここに滲み出ている和中庵ですよ。シスターも紅葉の庭を見て、京都東山の裾野に暮らす贅沢を密かに嚙み締めちゃったかもね。

和中庵/秋の特別公開2019@京都/鹿ケ谷
和中庵は常時の公開はしていませんが、秋に期間限定で公開される可能性が高い。気づいた人、この公開を狙っていた人しか来ないので、静かに秋と対峙したい人におススメ。

和中庵/秋の特別公開2019@京都/鹿ケ谷
さて、紅葉の京都旅はこれにておしまい。最後に市中にもどって聖護院へ。「お菓子の八ッ橋ゆかりの地にいってみたい(諸説あります)」というオットの要望です。

和中庵/秋の特別公開2019@京都/鹿ケ谷
お寺拝観はスルーしちゃいましたが本堂前にいた猫ちゃんの置物にずぎゅん…  かわいいやん!

和中庵/秋の特別公開2019@京都/鹿ケ谷
2019年の紅葉は当り年でした。やっぱり京都は最高。
【おしまい/2019年秋の京都】

=TOP=和中庵 of 和中庵

和中庵とは 「和中庵」は滋賀県近江五箇荘(ごかしょう)出身の繊維製造販売業者、藤井 彦四郎(ふじい ひこしろう、1876年-1956年)が贅を尽くし、粋を凝らして建てた、鹿ヶ谷の山裾の林を開拓した広大な庭園を持つ邸宅である。  昭和24年(1949年)にノートルダム教育修道女会が取得。修道院として改造、利用した後、平成20年(2008年)にノートルダム女学院中学高等学校に移管された。

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