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京都

妙心寺 退蔵院/庭園美はオールシーズン@京都市/右京区花園

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前の記事よりつづき】
2021年7月某日
真夏の京都。激暑の中、寺社めぐりをやってます。
妙心寺 退蔵院/庭園美は一年中@京都市/右京区花園
松尾大社の次は妙心寺の塔頭、退蔵院に行こう。意外なことにワタシ、退蔵院は初めまして!です。

妙心寺 退蔵院/庭園美はオールシーズン@京都市/右京区花園
ところで・・・松尾大社から妙心寺までのルートは嵐山経由を選んだのですけどね、渡月橋界隈がガラッガラで感動。

妙心寺 退蔵院/庭園美はオールシーズン@京都市/右京区花園
もともと夏の京都、夏の嵐山には人が少なかったものですが。インバウンドが大挙してやって来るようになって以来、通行人が少ない渡月橋は新鮮です。

妙心寺 退蔵院/庭園美はオールシーズン@京都市/右京区花園
当記事の本筋とは無関係案件ですけど、コロナ故に奇跡の嵐山が見れたので、ここに遺しておきたい。歩道の地面が見えた2021年夏の嵐山。

閑話休題。妙心寺の塔頭、退蔵院です。
妙心寺 退蔵院/庭園美はオールシーズン@京都市/右京区花園
みどころは立て看板の通り「瓢鮎図」「元信の庭」「余香苑」の3点よ。至れり尽くせり、観光客に親切な退蔵院です。(退蔵院公式HP

妙心寺 退蔵院/庭園美はオールシーズン@京都市/右京区花園
7月に境内に咲く花として、睡蓮、桔梗、蓮という情報。山門前の蓮が「おいでやす~」と誘っているようです。

妙心寺 退蔵院/庭園美はオールシーズン@京都市/右京区花園
「3つのみどころ」その1「瓢鮎図」(ひょうねんず)は、この方丈に展示されているよ。ただし、複製品だけどね。(原本は京都国立博物館に

妙心寺 退蔵院/庭園美はオールシーズン@京都市/右京区花園
小さな瓢箪を持つおっさんの絵。『瓢箪で川のナマズを捕まえることはできるか?』という、将軍・足利義持(ヨシモチ)の禅問答の「問い」を絵にしたもの。上部の文字は31人のエリート僧たちの「答え」なんだそうだ。読めないけど。将軍主催の大喜利大会の記録ということかなあ。

妙心寺 退蔵院/庭園美はオールシーズン@京都市/右京区花園
室町時代は、将軍と僧がそーいう知的な遊びをしていたのだろう。松丸亮吾くん的東大生がひらめきクイズを作って解き合って遊ぶ、みたいな。(たぶんチガウ)『ひょうたんなまず』という言葉はこの絵がルーツなんだそうだ。

妙心寺 退蔵院/庭園美はオールシーズン@京都市/右京区花園
方丈の前には蓮の鉢が並んでいました。惜しい。まだ咲いてない~。これらがズラリと開花したら、見事だろう。

妙心寺 退蔵院/庭園美はオールシーズン@京都市/右京区花園
方丈の端っこに行くと見どころその2「元信の庭」が見えます。元信って誰だよw
狩野派の総統、狩野元信。絵師なんだけど、最晩年にデザインした庭がこれなんだそうだ。450年前の庭なのに、お手入れが行届いているのと、そもそものデザインが普遍的なので古く見えないぞ。

妙心寺 退蔵院/庭園美はオールシーズン@京都市/右京区花園
足利4代将軍の大喜利絵に狩野派棟梁の庭。退蔵院ってすごいお宝を持つ塔頭なんだなあ。

妙心寺 退蔵院/庭園美はオールシーズン@京都市/右京区花園
奥にはまた別の庭が展開します。敷き砂の庭に桔梗が咲いていてくれた。

妙心寺 退蔵院/庭園美はオールシーズン@京都市/右京区花園
今回の京都旅は、なかなか花に遭遇できていないから、桔梗ちゃんが咲いている姿がうれしいぞ。

妙心寺 退蔵院/庭園美はオールシーズン@京都市/右京区花園
白い砂の「陽の庭」と桔梗。「陰の庭」も相対にある。(陰の庭は黒い砂という演出で対比)

妙心寺 退蔵院/庭園美はオールシーズン@京都市/右京区花園
最奥地に広がるお庭が「余香苑」見どころその3です。こちらの庭は450年、とか古いものではなく昭和40年に完成した庭なんですけどね。

妙心寺 退蔵院/庭園美はオールシーズン@京都市/右京区花園
見事な庭に古い新しいは関係ないわ。心が解放される風景だ。遠景、中景、近景、それぞれに視点を向けてみると、どこか遠くにワープしたような気分になります。京都ど真ん中におるのだけどね。

妙心寺 退蔵院/庭園美はオールシーズン@京都市/右京区花園
ピンクの蓮、スックと垂直に伸びるガマの穂、白い睡蓮。夏の水辺の植物を見ていると、暑いけど夏っていいなと思えてきます。

妙心寺 退蔵院/庭園美はオールシーズン@京都市/右京区花園
池は瓢箪の形。これも「ひょうたんなまず」に因んでのデザインかと。

妙心寺 退蔵院/庭園美はオールシーズン@京都市/右京区花園
石橋が架かっていて、それは瓢箪のネック部分。ちょいちょいっと石橋を渡ってみたりして水面に接近できるのも池泉回遊式庭園のいいところ。風景の中に自分を置くことができるってスキ。

妙心寺 退蔵院/庭園美はオールシーズン@京都市/右京区花園
池の端には待合い(茶席の際、客が待つ席)が設けられていて、ここからボーっと庭を眺める。いつまでも居られる気分だぞ。

妙心寺 退蔵院/庭園美はオールシーズン@京都市/右京区花園
待合いビュー。

妙心寺 退蔵院/庭園美はオールシーズン@京都市/右京区花園
中景に目を遣る。秋には紅葉で紅の景色になるのだろうな。大きな枝垂桜も見える。春にあれが満開になったらドえらい綺麗さだと思う!夏の今はフレッシュな緑で満ちていて、郊外の一場面のようだ。築山の陰に、白い貴婦人がしゃがんでいるかのように、花がひとかたまり。

妙心寺 退蔵院/庭園美はオールシーズン@京都市/右京区花園
白い桔梗でした。一面の緑に白が効果的です。

妙心寺 退蔵院/庭園美はオールシーズン@京都市/右京区花園
数名の参拝客だけでじっくりと静かに楽しめたから、より好印象でした。
秋に、または春に再訪したい!と思った妙心寺退蔵院。(そんな季節はぎっちり人がいるのかも)

妙心寺 退蔵院/庭園美はオールシーズン@京都市/右京区花園
さて、2021年7月京都訪問もおしまい。京都駅周辺に戻って、最後にちょこっと東寺に立ち寄り。

妙心寺 退蔵院/庭園美はオールシーズン@京都市/右京区花園
掘に蓮が咲いていて、五重塔越しに美しかったハズ、という記憶を頼りに来たのだけど・・・

妙心寺 退蔵院/庭園美はオールシーズン@京都市/右京区花園
あちゃ。まだ本格的開花には早かったかー。または蓮は午後に来たのでは遅いわね。

妙心寺 退蔵院/庭園美はオールシーズン@京都市/右京区花園
大量の亀ちゃんたちに癒される^^

妙心寺 退蔵院/庭園美はオールシーズン@京都市/右京区花園
今回の京都は、夏の花メインにするには咲き頃ではなかった旅でした。それでも菊乃井本店でのお食事は、ずっと心に残る美味しくて楽しいひとときでしたよ。また来ますね、京都。
【2021年夏の京都おしまい】

2021年 退蔵院 - 行く前に!見どころをチェック - トリップアドバイザー

退蔵院(京都市)に行くならトリップアドバイザーで口コミ(106件)、写真(324枚)、地図をチェック!退蔵院は京都市で126位(1,805件中)の観光名所です。

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2 Comments

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蓮の花、大好きです

ふわり  

2021-08-02 17:24

ご近所に蓮の花を育てているお宅があって、いつも楽しみにしています。
20鉢以上あるかと思うのですが、ほとんどの期間が泥沼状態。
自分で育てていたら大変だろうなぁと思います。
満開のときに行ったら圧巻でしょうね~

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こにゃくう
To ふわりさん

こにゃくう  

2021-08-03 11:33

蓮の花って引き込まれますよね。私も大好きです。どピンクは好きな色。構造も、自然が作ったというより仏様の作品のようです。
自分の家にあったら、オフ時に泥沼の鉢を置いて於けるバックヤードがないとね。
私はどんな植物も枯らす女なんで、他の人が上手に育てた蓮を拝ませていただく方向で我慢しますわ。

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