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石川の温泉

山代温泉の朝散歩/総湯と古総湯@石川県/山代温泉

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前の記事より続き】
2019年12月8日(日)
石川県の有名温泉地、山代温泉に泊まっています。べにや無何有の朝6時。
山代温泉の朝散歩/総湯と古総湯@石川県/山代温泉
山代温泉には温泉街に2ヶ所の共同浴場があるそうだから、朝イチで行ってみよう。

山代温泉の朝散歩/総湯と古総湯@石川県/山代温泉
その1「古総湯」明治時代にこの場所にあった共同浴場をモデルにして、2010年10月に新築したもの。一見、明治時代の湯屋を丁寧に修復したかのようにリアルです。モノクロの古い写真や絵図を解析して設計したそうだから、再現度高め。

山代温泉の朝散歩/総湯と古総湯@石川県/山代温泉
こけら葺きの屋根で凄いな!どれほどお金がかかっているかしら…とゲスな感想ですみません。AM6:00からの営業なのに、周辺の宿泊客がまーまーやってきます。この外観なら入ってみたくなるのも当然ですね。(大人500円)

山代温泉の朝散歩/総湯と古総湯@石川県/山代温泉
脱衣所は浴室内。カランは当然、洗い場すらありません。むかしの湯屋の構造そのまま。ノスタルジックで明治の雰囲気に浸れます。しかも、湯の感じが泊まっている無何有と全然違う!高温の湯がガッツリ体をホールドしてくれます。ちゃんとした温泉に浸かってる感。温泉はコレだよなあ。(撮影禁止なのでほっと石川旅ネットからフリー画像をいただきました)

山代温泉の朝散歩/総湯と古総湯@石川県/山代温泉
いっしょに入ったムスメは、熱すぎ!無理!というので、もうひとつの共同湯へ移ろうか。ステキな古総湯の後方、木造の三角屋根がチラ見えしているのがもうひとつの共同湯です。

その2「総湯」ややこしい。新しい方が「古総湯」で、もうひとつの共同湯の名前は「総湯」2009年8月オープンです。
山代温泉の朝散歩/総湯と古総湯@石川県/山代温泉
AM7:00にしてすでにたくさんの人。AM6:00のオープン同時を目指す客が多のでしょう、ほぼ地元民の高齢者でギッチリ。さっきの「古総湯」とは設備も全く違って、地元民のための銭湯です。よそ者が居心地よく入れる風呂ではないのが秒で分かったので、速攻で退散しました。料金を返して欲しいくらいに早く出たw(加水なし、一部循環。銭湯に近い設備だがシャンプー、ボディシャン等の設置なし)

山代温泉の朝散歩/総湯と古総湯@石川県/山代温泉
撮影禁止っつーか大量のおばあちゃんがいたので撮影不可能。フリー画像で凌ぎます。山代温泉に2つある共同湯。「古総湯」と「総湯」は、名前が似ているからって同じクオリティの物が2つあると思ってはいけないよ。存在の目的がまったく違うんだわ。

山代温泉の朝散歩/総湯と古総湯@石川県/山代温泉
よそ者にはややこしい話です。現在「古総湯」が建っている町の中心地ともいえる場所に、江戸時代からずーっと元々の「総湯」があったんだって。代々建て替えられつつ、地元民が日常で使う浴場として機能し続けていました。やがて団体旅行の減少と共に山代温泉が衰退し始めた頃。町の目立つ場所にある「総湯」は…というと、RC造の味わいゼロともいえる建物だったそうだ。

山代温泉の朝散歩/総湯と古総湯@石川県/山代温泉
山代温泉起死回生の肝は「総湯」の建替え事業にある、と。偶然にも同時期に、隣接する旅館吉野家が廃業。地元民御用達たる「総湯」は吉野家の敷地に新築しよう、ということになります。そういう経緯でできたが現在の「総湯」なんだそうです。(↑コレ)町の中心地は観光活性のために明け渡す。けど「総湯」は町民のお風呂として、場所は変われど役目は変えずに存在させるよ、と。

山代温泉の朝散歩/総湯と古総湯@石川県/山代温泉
そんな経緯だから、地元民にとっては現「総湯」は"そもそも私達の浴場"という意識があるのでしょう。ローカル・ルールに則って地元民のために運営している様子。ワタシとムスメが感じたアウェイ感はそういった成り立ちが香ったからかも。

山代温泉の朝散歩/総湯と古総湯@石川県/山代温泉
「総湯」とは地元民の共同浴場を表す北陸独自の言葉です。関東の都市部には無い感覚なのですから、そこを理解して「利用させてもらう」という気持ちが必要かもしれません。前もって「総湯」「古総湯」の立ち位置の違いを知っていたら「総湯」には行かなくてもよかったな、と思う。ビミョーな地元事情はネット上にもガイドブックにも載っていないのでした。ネット上に「地元の人がいじわるだった」的なクチコミが散見されるのは、観光で入浴に来た人と地元民とでは意識に齟齬があるからかも。

山代温泉の朝散歩/総湯と古総湯@石川県/山代温泉
山代温泉1300年の歴史。巨大温泉宿時代の後にどのような評価が定着するのか、またはしないのか。いずれやってくる、アフター・コロナの時代も乗り切れるといいね。

さて、べにや無何有にもどって朝食をいただきましょ。
山代温泉の朝散歩/総湯と古総湯@石川県/山代温泉
無何有は温泉街よりも一段高い土地に建っています。歩道を歩いて温泉街に行くにはやや大回りする必要があります。それをショートカットするべく、斜面に沿って斜めに昇降するエレベーターが造られていました。(赤錆トタン屋根の構築物がエレベーター)

山代温泉の朝散歩/総湯と古総湯@石川県/山代温泉
フロントに暗証番号を教えてもらって乗り込みます。温泉街に行く宿泊客用というより、崖下にある駐車場に行き来する従業員用なんだと思うけど。ボロくて乗るのに不安しかないエレベーターでスリルあったわw
【つづく:無何有の朝食

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山代温泉 総湯(加賀市)に行くならトリップアドバイザーで口コミ(41件)、写真(26枚)、地図をチェック!山代温泉 総湯は加賀市で87位(87件中)の観光名所です。

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