焼鳥 おみ乃/ミシュラン1つ星の焼鳥店@東京/押上
2021年9月某日
スカイツリー近くに評判の焼鳥屋さんがある、とオット。
通常なら予約困難なミシュラン店だそうだけど、コロナの今って予約が取れる好機でもあるのが皮肉。
焼鳥 おみ乃。へー、こんなところに?という感想が出るようなフツーの下町にお店。
店内はカウンターが焼き場をコの字に囲むスタイル。数えたら16席ありました。個室は無い。
この清潔感と接客の丁寧さなら、女性同士でも大丈夫だし、デート利用もアリですね。おひとり様もおられました。ひとりで焼鳥と対峙する夕食も楽しいだろうなあ。
エビス生で750円。都内でも押上だからか、アルコールがちょこっとお安い。口直し用大根おろしとぬか漬け。このぬか漬けがイイ感じの漬かり具合でおいしいの。
ふわっふわのレバーからスタート。こちらおみ乃さんでは「ストップオーダー式」といったらよいのか・・・食べたいだけ食べてストップかけたらお会計という制度。
コリッコリの砂肝がつづきます。つまり、いったい今のところいくら食べているのか、食べ終わるまで分からないというシステム。
出てくる品、出てくる順番の選択権もお店側にあります。乾燥気味で味わいのない銀杏なんかも挟まって来るので、そこは何が来ても受けて立つ気構えが必要かと。
表面が炭火焼でカリカリに焼きあがった厚揚げ。自宅で焼いてもこうはならないのは明白。シンプルだけど美味しかった。
丸ハツ。大きくてゴロリとしたハツ。噛み締めると甘味あり。臭み無し。「おいしー」とオットと頷き合う。
苦手な物を申告できるし、どうしても食べたい物があればリクエストも聞いてくれます。せせり。パリッと焼けていて脂がじゅわわー。
オーダーストップ制は、おみ乃の大将が修行した「鳥しき」系焼鳥屋に見られるシステムです。他の鳥しき系焼鳥店に行ってこのシステムにも慣れましたが、コース制やメニューに値段が明記されている方が安心という方には不安感があると思います。慣れてくださいw
椎茸。滲み出た椎茸の汗が旨っ。そしてデカいぞ。
やげんなんこつ。これは好みの仕上がりだったので、一番記憶に残っているかも。歯応え良い軟骨と脂滲み出る身の取り合わせ割合が絶妙。究極のコリコリだ!とニコニコ顔のワタクシ。
石川芋(右)とつくね(左)。里芋の小芋を衣かつぎに。塩と青柚子がついています。つくねの方は大ぶりだけど、大きいゆえに味が薄い。銀杏と並んでこれは要らなかったな。
そうそう、入店してすぐに「水茄子ありますがいかがいたしますか?」と水茄子大好きなワタシに聞いてくれるものだから、脊髄反射で「ください」と申しました。値段も聞いてないけど、コレも要らなかったな。水茄子は漬物に限るわ。同じ皿に焼しし唐も同居しておりました(しし唐はレギュラー品なんだと思う)
焼鳥屋さんのうずらって、半熟でおいしいよね。体積ちいさいのにトロトロに仕上げるのってどうやるの?
あか。そう言われたがどこの部位?日本って食用肉のパーツを超絶細分化するし、ローカルな名称やプロが使う単語も交じってきて通じないわ。内ももをあかと言うそうな。柚子胡椒と塩で美味しい。
このあたりになると、サーブしてくれる人の説明が突然電池が切れたようにおざなりになり、なんだか分からなかった肉。説明を求めるのもメンドクサイので「うまかった」という感想で終了です。もも肉かなあ。間に皮が挟まっていてそれが時折パリパリするのがとても美味しかったのだけど。
濃厚な味わいと脂のぼんじりで終了としました。15品頂戴したことになりますね。
おみ乃さんは、日本酒が充実していたのがポイント高いです。
紙のドリンクメニューに載っている日本酒だけではちょっと淋しいのだけど「他って何があります?」と伺ったら
こんなに並べて見せてくれました!あ、あ、ありがとうございます(涙)
約2時間の食事中、森嶋純米吟醸、篠峯純米きもと、新政No.6、佐久の花きもと純米、風の森 秋津穂、広戸川をいただきました。充実した日本酒陣のおかげで焼鳥を一層楽しめました。
この提供量でだいたい1000円前後。(ひとつひとつの値段は聞かないで飲んでた)都内ながら良心的で酒飲みにやさしい価格設定がうれしい。
〆のお食事。ワタシは鶏茶漬け。鶏ガラ出汁スープであっさり。
オットチョイスは鶏そぼろ丼。共にちょこっとなので無事に食べ切れました。
焼き手の方の片腕となってサーブするスタッフさん達が、フロアをよく見ていてくれてストレスなく食事ができたのも好印象。不明瞭会計で好きに飲み食いしましたが、会計は31900円でした(明細提示なし)人より多く酒を呑む夫婦なのでこうなりますが、フツーの人ならもう少しお安く収まるかも。
熟練の技で、絶妙なタイミングで仕上がった品をテンポよく食べさせてくれる焼鳥屋さん。世界に自慢できる日本の食文化のひとつかもね。
★★★★☆4.19 ■名店 鳥しきで6年間修行した店主が、一つ一つ丁寧に焼き上げる焼鳥の数々をご堪能下さい。 ■予算(夜):¥8,000~¥9,999
- 関連記事
-
-
天婦羅 みやしろ@東京目黒区/中目黒 2022/01/22
-
割烹 茂幸(しげゆき)@東京都渋谷区/代々木上原 2022/01/18
-
たでの葉/秋の山の恵みを青山で@東京港区/外苑前 2021/12/11
-
蟹王府/上海の名店がやって来た@東京/日本橋 2021/11/08
-
Ji-Cube(ジーキューブ)/流麗な王道中華@東京/西麻布 2021/10/21
-
焼鳥 おみ乃/ミシュラン1つ星の焼鳥店@東京/押上 2021/10/17
-
銀座 下鴨茶寮/もち帰り おうち料亭@東京/東急プラザ銀座 2021/10/15
-
たでの葉/夏は鮎を炭火焼で@東京港区/外苑前 2021/09/09
-
肉匠 堀越/肉ばらちらし(店頭受取)@東京/南青山 2021/09/05
-
熊の焼鳥/大阪発の人気焼鳥店@東京/中目黒 2021/07/17
-
たでの葉/東京青山で熊が出る店@東京港区/外苑前 2021/05/02
-