2020年3月8日(日)
鹿児島港からフェリーだよ。15分の乗船で着くとのこと。乗船して驚いたことがいろいろあります。まずは、
日中は15分間隔で次々と出航している件。そんなに乗る人いるの?
ワタクシ無知でした。この所要時間の短さなら桜島からフェリーで
鹿児島市内に通学、またはフェリー通勤が可能なんですね。自分自身が観光客なものだから、つい観光客目線で見ていたのは視野狭窄でした。
鹿児島港から離岸しました。城山中腹に、宿泊していた城山ホテルkagoshimaの赤茶色の姿が見える。
尚、フェリーには相当数の車両が積み込まれていました。レンタカーの観光客がいっぱい?…そうとも限らなかったようで。
薩摩半島から大隅半島へ向かう場合、錦江湾をぐるりと回って走行するよりもフェリー利用の方が時間セーブできるのですね。1時間以上の短縮にはなるでしょう。この航路は桜島への橋代りかと。ほら、もう桜島港が見えてきた。
「24時間運航しているんだよ」(オット)というのも驚きです。深夜でも1時間に1便ある。住民の足代りなだけでなく、桜島噴火時の避難手段として24時間運航しているという理由に桜島のリアルを感じました。
公営であるというのにも「へー」です。(鹿児島市船舶局の運営)乗船だけならひとり200円(大人)。バス並の運賃設定ですね。暮らしに欠かせないのだから、税金投入どころはここでしょう。
揺れることない15分でした。錦江湾を進む船ですから常に穏やかなクルーズなのかも。下船時の車両運賃支払いは、高速道路の料金所みたいでスムーズです。(電子マネー、クレジットカード可)
では、最初のビュースポット「湯之平展望所」へ。うわわわ~♪桜島のスカイラインってワイルド。かっこいいなあ…
湯之平展望所からの桜島。山肌の荒々しさがくっきりと見え、力強さが迫ってきます。
展望所に昇って、鹿児島市内方面を。おー。ここからでも「城山ホテルkagoshima」は簡単に見つけることができるわ。「センス無い」とこっそり思った建物の色チョイスは、他と違うことで見つけ易いようにした、とか?(たぶんチガウ)※中央あたりの赤茶色の構築物
ちょ、ちょっと!あの富士山みたいな山が気になるー。「あれは開聞岳。薩摩富士とも言われているね」(オット)なるほど。次回はあの山に登る鹿児島旅行の企画を頼むよ、オット君。
鹿児島市街がこの近さ。夜に来たら夜景がキレイかも…という湯之平展望所でした。
途中、道の駅や桜島ビジターセンターに立ち寄りながらもうひとつの展望所へ。
有村溶岩展望所。大正時代の噴火時の溶岩の跡に1周1㎞ほどの散策路が巡らされています。
1914年の噴火など、桜島にしてみればつい先日のこと。背の高い樹木は無く、冷えた溶岩がゴロゴロと散らばる遊歩道を進みます。
散策路にトンネル状のシェルターがあったり、休憩所ベンチの下にはヘルメット完備。もしも噴火に遭遇しちゃったらコレ被れ、ってことね。昔、鹿児島市内に旅行したことがあったわ。ちょうど桜島の噴火に遭遇したのよ。超おしゃれしてたのに灰が容赦なく降って来て、ワタクシ発狂しそうになったわ。(市内なので降灰程度なんだが)鹿児島マジヤバい。二度と来たくないと思ったことを思い出した。また来てるけどw
先に行った湯之平展望所から見た桜島とは全く違うフォルムだね。NHK大河西郷どんのオープニングは、ここからの桜島を使ったそうだよ。
100年ちょっとの時間しか経ていないから、積もった灰や溶岩が生々しい。でも、森が育っていないから錦江湾がスコーンと見える。海の輝きが美しいわぁ。
有村展望所からも開聞岳が見えたわ。シュっとしたフォルム。かっこええなあ。いつか行くからね。
美しいだけではない桜島も実感できるスポットへ移動。
「埋没鳥居」黒神町という、住民が生活しているフツーの町です。
埋没、ってホントに埋没してる~(驚)
1914年の噴火で2mの灰が降って埋もれた、と。たった1日で!というのも驚きです。
掘り出す作業を敢えてやめ、後世の者に訴える素材として残してくれたのは賢明です。鳥居のこの部分と相対できる場所ってそうそう無いもの。鳥居のトップを見下ろす自分がシュール。
隣接する黒神中学の生徒さんによる施設が設置されていて、地元情報と共に大正噴火のお話も少々掲示されていました。1914年の噴火時、地元住民たちは2日前には噴火を察知。前日にはほとんどの住民が避難行動を取り始めていたそうで、犠牲者は出てしまったけど大惨事にはならなかったのだそうです。ホッ。
でも、1914年大正噴火の溶岩が海に流れ込んだことで、桜島は大隅半島にくっついちゃったわけだ。お陰で、ワタクシどもは陸続きになった国道を走行して大隅半島にある霧島温泉に向かえるよ。
鹿児島のシンボル・桜島をまるごと楽しもう|特集
桜島は四季折々に衣を替え、一日の中でも幾度となく化粧を施します。そして、桜島は眺める場所によって違った表情を見せてくれ、驚きと発見と感動を呼び込み、新たな記憶に残るシーンを映し出してくれます。そんな桜
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