2021年12月某日
オットと天ぷらディナー。ミシュランひとつ☆の名店を予約しました。
ミシュラン東京2022で3年連続1つ
星の
天婦羅 みやしろのお店はコチラです。廃墟ちゃいますw
店の看板は・・・ブリキの郵便箱です。もういちど言います。廃墟じゃないよw ほら、東京都の『徹底点検済』証も掲示されているでしょ。
ガタつきそうな扉を開けるとスタイリッシュなダイニング。ギャップで萌えます。(画像はお店HPより)
ディナーコースは22000円(税込)のみです。サービス料なしなのはイイですね。予約も、コロナのご時世だから取りやすかったのかも。
最初の品は「ふかひれの茶碗蒸し、百合根入り」美味しいのだけど、フツーで肩透かし。他所でもフカヒレ入り茶碗蒸しを食べることがあるから、過去のドストライクだったふかひれ茶碗蒸の味の記憶を思うと、ちょっとフツー。
シャチホコる車海老天ぷら。
ここ「みやしろ」店舗の2階には、系列店である寿司屋「おにかい」がある。
(2021年2月訪問の過去記事)「おにかい」ではここ、「みやしろ」で揚げた車海老天ぷらを用いた手巻き寿司を提供してくれる。アレは美味しかった!
鮑の肝ソースを熱々にして、スライスした鮑をしゃぶしゃぶして食べるという趣向。へえ、おもしろーい。「すぐであれば硬めの鮑。30秒ほどだと軟らかくなります。お好みで」(スタッフさん)
鮑をフツフツさせていたら、蝦夷バフン雲丹が追加投入された。雲丹をそのまま食べたいワタシは雲丹の半分を肝の熱湯地獄から救い出して喰った。だって~、貧乏性だから生の雲丹も食べたいじゃない?
〆としてひと口大の揚げたごはん。崩して混ぜ混ぜしたらリゾットのようで美味しい。バーニャカウダのポットを用いた面白い一品でした。
あやめ雪蕪の天ぷら。ひとつは塩、もうひとつは天つゆで。塩分濃いめの品の後にほっこり甘い蕪。天ぷらだとあやめ雪蕪の綺麗なグラデーションが隠れちゃうよなあ。
北海道産百合根の天ぷら。加熱でほくほくになる百合根は天ぷらにも向くね。塩がおススメ。
熊笹に隠れて登場、福井産 香箱かに。
タグ付きでやって参りました。浜ゆでした蟹を直送してもらっているそうです。
何も手を加えずそのまま食べて美味しい香箱蟹。漁期が短い香箱蟹だけど、今冬もちょちょい食べるチャンスがあってシアワセな香箱蟹シーズンだったな。他所で食べたレベルに比べてこの香箱蟹のクオリティは並でした。
浜名湖産ハゼの天ぷら。「ちょっと小型ですが。市場でハゼはまったく売っていませんが、たまたまありました。死んだハゼは臭みが出てしまうので、朝に生きた物を買います」(大将)そんな日に遭遇できてラッキーでした。
レア物、頂戴します。ひとつは塩で、もうひとつは天つゆで。朝すぐにおろしたというハゼの身はふわっと感がありました。
五郎島金時という(加賀野菜)さつま芋の天ぷら。トレンドのさつま芋は安納芋のようにねっとり系。だけど、金時芋は昔ながらのホクホク系なのだそうです。ほっこりタイプの方が天ぷらに向きますわね。
塩、次に天つゆで。または酢橘をたっぷりかけたら、チーズケーキを思わせる味になるのでは?という提案も。スタッフさんのアイデアだそうですが、変化があって良かったですよ。
北寄貝炭火焼。醤油がついているのでそのままで。ひとりでこの量の北寄貝はうれしいな。
肉厚のしいたけ。ジューシー。天ぷらになることでお汁と旨味が閉じ込められています。
鴨肉と越前蕎麦の実。「鴨蕎麦」だけど、そばの実はそのまま。スプーンで食べるおもしろい鴨蕎麦。
シャトーブリアンの天ぷら。牛ヒレ肉の最高部位、シャトーブリアンを天ぷらで食べたことは過去ナイ。シャトーブリアンを湯葉で包んで天ぷらにしたそうです。
木製スプーンに生の黒胡椒の粒が。これを2粒噛潰し、口中に胡椒の香りが広がったタイミングで岩塩を付けたヒレ肉を口に放り込む、という段取り。ごめん。せっかくのシャトーブリアンなのに、口中調味では望ましい旨味や香りが得られなったぞ。コレ、狙い通りに食べるのは難しくないか?シャトーブリアンの無駄遣い。
次のお品物。まず、手のひら上に天ぷら敷紙を広げて大将を待ちますw
その手のひらにホイッと乗せられる、海苔の天ぷら。手渡しは寿司屋だけでなく天ぷら屋でも応用されるのか。大間の鮪の漬け、北海道ばふん雲丹のトッピング。尚、雲丹はオプションだ。「追加でいかがですか?」と問われ、この日の客は全員YESと頷いていました。フツー断れないわなw
そのまま齧り付くというお品の無い食べ方になってしまうし、大間の鮪に蝦夷ばふん雲丹で美味いに決まっとるんだが。ワタシはコレがこの日一番美味しかったかな。揚げた海苔が全てを受け止めて纏めてくれたよ。
アスパラの天ぷら。穂先の方から食べると良いそうです。太い下の部分は余熱で火の通りが進むから。
さらに、もっとも下の部位が追加で。
天ぷらの最後は鱚。先ほどのハゼが素早く処理されたのと異なり、鱚はおろしてから一週間寝かせているのだそうです。食感に差異がありますね。
最後のお食事となりました。STAUBの鍋で炊かれたトマトご飯がお披露目。とりどりの色が鮮やか。
まずは、気になるトマトだけのご飯をひとくち。ここまで天ぷらという油料理を食べて来たお口には、トマトの酸味が爽やかだわ。だがトマトの水分でせっかくのご飯がベトついている。オシイ。トマトは逆効果に思うがな。
つづいて、同じ鍋に芝海老と帆立、アスパラのかき揚げをON。崩しつつ混ぜ混ぜ。
想定内のかき揚げご飯が供されました。残りはお持ち帰りに。
デザートは塩羊羹。きっちり塩が効いていて、ワタシは好きなタイプ。手作りかもしれません。
一服頂戴してごちそうさまでした。デザートにまったく興味ないワタシが思うことだからアレなんですけど、一般的な女子だったら塩羊羹ってどうなんでしょ?ワタシのように喜ぶのかしら。ところで、口を付けて飲む茶碗に罅はアウト。
お持ち帰りのトマト天ばらご飯。天かすのオマケつき。自宅でたぬき蕎麦を作ったら、とっても美味しいたぬき蕎麦が出来上がりました。良質な天かすのおかげですね。
師走の中目黒駅へ。「悪くない店だと思うし、人気なのも分かるよ」「でも、天麩羅が食べたくなったら
銀座おばたに行くな」「うんうん!」お店との相性の問題なのだと思うが、我ら夫婦の意見は一致。高級な食材が組み入れられていてもそこに必然性が感じられない。それで22000円ならワタシには合わない。ごちそうさまでした。
<自分のための記録メモ>領収証の額面は67000円。内訳まったく不明。コース20000円×2、生ビール900円×3、阿部勘1800円×2、田中六五1800円×2、+10%税、までは分かる。オプションの雲丹はいくらなんだい?それを考えても内訳不明瞭なのがモヤるわ。リピは無いな。
天婦羅 みやしろ (中目黒/天ぷら)
★★★☆☆3.63 ■【中目黒駅徒歩3分】ミシュラン一つ星獲得店舗!料理全てこだわりぬいて調理しております。 ■予算(夜):¥20,000~¥29,999
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