チミケップホテル/夕食編@北海道/網走郡津別町
【前の記事より続き】
2020年8月29日(土)
道東のちいさな湖のほとりにあるオーベルジュ。チミケップホテルに宿泊。夕食のお時間です。
シェフは静岡出身の方。フランス、アメリカでのお仕事の後、この場所に魅力を感じてチミケップホテルのシェフにご就任。北海道の食材を生かした創作フレンチを2012年から提供されているそうな。2017年北海道版ミシュランで1星に。
本日のメニューです。尚、ディナーは量によって「ライト」「スタンダード」「ラクジュアリー」の3コースに分かれます。宿泊予約の段階で、どの量のコースにするか決める必要があります。選択したコースと客室の組合せによって宿泊料金が変わります。我らは特に考えもせず真ん中でいっか?とスタンダードにしています。
晴れ間が現れることがなかった一日だったけど、日没前の一瞬だけ窓の外に青いトワイライト。
18:00スタートでお願いしています。では、ビールからいただこう。
まずはアミューズから。(メニュー表外)「蝦夷ぶたバラ肉のコロッケ、とうもろこしソースと焼きコーン」
コーンは甘く、豚肉は力強い。そして香草(なんだろ?)が爽やか、という組み合わせ。期待高まるアミューズでござる。
1品目「チェリートマト、きゅうり、じゅんさい」とだけメニュー表記されているけど、凝った作業が施されています。
胡瓜がソースに。強烈な青臭さがイイ感じ。球体にカットされた胡瓜も一緒にIN。トマトのジュレとじゅんさいがちゅるっと口に滑り込む。
2品目「北見産玉ねぎのパンナコッタ 自家製からすみ」パンナコッタはちっちゃい体積ながら玉ねぎ味が濃厚。玉ねぎ豆腐か?って感じでおもろい。ここから近い北見は、玉ねぎの大生産地なのだ。
黄色いパウダーは確かにからすみだぁ。生っぽくてしっとり感が強いぞ?「自家製からすみを白ポートワインに漬けてふやかした」と。なるほど。
ワインも敢えて道産を選ぶよ。オサワイナリー(小樽)だって。へー。初知り、と思ったら2015年創業でかつ小さなワイナリーとのこと。(9400円)
十勝や小樽、余市あたりのワインってちょっと・・・な感じで積極的に口にすることは無いままだったな。特別な印象は残らないけど、後悔ない1本だったよ。今まで跨いでいてごめんなさい。旅人は道産ワインで食することに意味があるのだ。
尚、パンもうまい。最初はチーズのパンで、これはライ麦パン。
3品目「フォアグラ、カシューナッツピュレ、パンデピス」フォアグラって大好物。だけど時に重たい。が、シェリー酒を加えてあるフォアグラという変化球のおかげか食べ進む。カシューナッツピュレとの組合せも食べていて楽しいよ。
尚、寄り寄りに寄って撮ったのが前の画像。実際は、余白が料理を語るお皿なのでそこのところヨロシクw
4品目「羅臼産オヒョウ。茄子、スイスチャード、ブロッコリーニ」
オヒョウのための白いソース。緑色のパセリオイルがドット模様のようで「をっ」となるし、見た目だけでなく味のアクセントになっているなあ。
へえ、お魚のメインがオヒョウなんだ…と思ったものの、皮パリパリの焼き方テクが凄ワザ。高級魚じゃなくても技術の勝利。スイスチャードの下にラワン蕗のピクルスが隠れていたよ。内地からの旅人なのでオヒョウやらラワン蕗がウレシイの。
オヒョウ登場に合わせてオットが新政NO.6を「きっと合うと思うよ」と勧めてきた。オットペアリング、正解です。この魚料理にめちゃ合うわ。
てか、ドリンクメニューに新政NO.6を含む日本酒も置いてくれているチミケップホテルさんステキです。日本酒でも酒質を考えて合わせればフレンチでもイタリアンでもイケるのだ。
次のお肉(鴨)に移る前に「サマートリュフのオプションはいかがでしょうか」と問われる。そー言われたら脊髄反射で「ハイ」と答える素直な家族です。
5品目「赤平産カモ肉 赤ポルトソース」赤平市(あかびら-し )で生産しているスノーホワイト・チェリーバレーというブランド合鴨。
太ましい鴨肉です。薔薇のようなピンクに焼き上げるテクニックよ。添えてある野菜はポテトピューレ、ズッキーニ。尚、サマートリュフのオプションはひとり800円でした。
ポルト酒のソース&鴨肉となったら、ワタシは赤ワインを欲するよ。このラベルのシルエットは奥尻島の鍋釣岩だわ。奥尻島へは一度行ったことがあるよ。奥尻島のワインはボトルのデザインが素敵だね。
デザートに到達。6品目「キャラメルムース、チョコレート、コーヒー、津別産ブルーベリージェラート」オペラってケーキに似た形状に仕上がっているキャラメルムース。
キャラメルムースをコーティングしているチョコが非常にビター。苦くて旨いや。コーヒーのパウダーがかかっているなあ。バランスを取るようにブルーベリージェラートの酸味が強いんだ。スイーツ音痴のワタシですが、おいしかった。
最後のお茶はコーヒー、エスプレッソ、紅茶、ハーブティーから選択。ワタシチョイスのハーブティーだが、永遠に深呼吸していられるハーブティー。芳香を放つ一杯でした。うめえ。香りがうめえ。(←語彙力)
カップ&ソーサーのカラーにリンクした緑のお茶。うまかった。いっしょに、ミニャルディーズとしてレモン&紅茶のマドレーヌ(フィナンシェなのかも)でごちそうさま。
細部にまで手抜き無し。地産地消の創作フレンチ、満足です。
<蛇足>スタンダードコースとラグジュアリーコースの差は「新得産チーズのプレート」が加わることと、デザートがもう一品多い点。(もしかしたら各皿にも差があるのかもしれません)チーズは大好きだけど、デザートに興味薄いヒトなのでスタンダードコースで正しかったと思われ。
【つづく:チミケップホテル朝食編】
★★★☆☆3.52 ■海外で活躍された若きシェフ ”渡辺 ■予算(夜):¥10,000~¥14,999
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