天麩羅おばた/訪問4回目@東京/銀座7丁目
2022年4月某日
<自分のための記録メモ>ディナーコース16500円×2、マスターズドリーム880円×2、日本酒×8種15840円=50600円のお支払い(すべて税込)
こちらは今宵の天ぷら用食材だ。美しいこと!
場所は銀座。といえども7丁目なので新橋寄り。雑居ビルの地下店舗です。分かり難いというお客様がおられるのでしょう。予約時間近くにお店の方がお出迎えをされている。
隣の寿司屋「にしむら」と入口を分け合う小さな店舗です。この狭さがなんだか好きよ。
カウンター4席。がんばって5席。コロナのご時世、4人に抑えての営業なのかも。(他に個室あり)この狭さ。店主様との距離の近さが返って魅力、という不思議な店です。
キレイなお魚に春の山菜。黄色い花のコレは?天ぷらになってやって来るのが楽しみな品々です。
おまかせコース16500円(税込)、本日もいただきまーす。
茶碗蒸しからスタート。トリュフとキャビアがONした茶碗蒸し。カマンベールチーズが埋没しています。敢えてシンプル。トリュフが香るように、かも。
つづいて、サラダ。各種グリーンリーフに生ハムがONされ、オリジナルのナッツ系ドレッシングにジュレ掛け。茶碗蒸しとサラダはおばたさんのスタート2品としてお約束。
お造り4点盛り。鮪、あわび、赤貝、炙りきんき。天ぷら以外に提供される品々も満足度が高いのがおばたさんの好きなところ。
うつわもいちいち美しい。お造り盛り合わせのうつわは、豪奢な絵付けの蓋つきでした。
まずは、車海老の足を揚げたもの。「きれいな胡麻油で揚げたいのでまずは海老。名刺代わりです」とおばたさんは仰る。
ひとりに2尾の車海老。レアに揚げたバーションとディープに揚げたバージョンの2パターンが供されます。海老のブリッジだわ。
毛蟹。丁寧にほぐされて、蟹味噌も混ぜ込まれておる。添えてあるのは、アスパラの根近くの太いパーツのマリネだった記憶。
千葉県産そら豆のてんぷら。低い温度で揚げる野菜から始まっていきます。
こしあぶら。こしあぶらのシーズンはそろそろお終い近し、とのこと。「花塩が合うかと」とお勧め。
新潟の花塩、瀬戸内海の藻塩、白トリュフ塩、からすみ塩の4種の塩が添えられるので、どれを付けるか悩むのも楽しい。
伏見とうがらし天ぷら。かつお節が合うんだわ。
とうがらしの下にちりめん山椒。
湯葉に雲丹のせ。天ぷらの合間にちょいちょいとお料理が挟まりつつ、コースは進む。
天麩羅おばたは日本酒が充実している点も、我が家にとってはポイントが高い。今日も、好きな銘柄がぞろぞろと御披露目されました。
お酒担当のスタッフさんとワタシ&オットの、日本酒の好みのベクトルが一緒すぎて堪らんw(日本酒メニュー表は無いです。いつも値段知らないで飲んでる)
好みの日本酒が順番待ちしているところに、こんな天ぷらとお料理のコンボがやってきたら、盃は止まらないんだよ。
これは言うてみれば加賀蓮根の天ぷら。だけどそこに鰻の串焼きがONしている。ただ蓮根を天ぷらに揚げるだけではないおばたさんの独創性がワタシは好きなんだな、と再認識。
青森県産ホワイトアスパラの天ぷら。敢えて皮を剥かずに揚げている、とのこと。
ほたるいか。うるいが添えられ、ポン酢ジュレがキラキラ輝く春の小鉢だ。
ブラウンマッシュルームの天ぷら。これはトリュフ塩を試すのがご推奨だね。「を。からすみ塩でもウマいぞ」など、4種の塩の感想を言い合うのもここでの会話の定番よ。
淡路島のたまねぎ。これは天つゆに大根おろしがよさそう。おばたさんが揚げる天ぷらは衣が薄くて油のキレよし。次々と食べても重たくならないんだな。
京都産たけのこの上にこごみの天ぷらが乗っているの。木の芽味噌で食べる。山菜を含む春の食材を期待して予約したのだけど、思った通りの構成で嬉しいな。
茹でた春キャベツ。牛肉と花山椒。お口がリセットされる。合間の小鉢の存在は大きいの。
花ズッキーニの天ぷら+紅はるかの天ぷら。スタート時の具材お披露目の時に存在感を放っていた花ズッキーニがここで登場。
花の部分は天つゆでいってみっか。ズッキーニの花。エディブルフラワーだと思えばそうだね。イタリアンで食べたことあるけど天ぷら屋さんの食材では初めましてです。
めひかりの天ぷら。一夜干しにしためひかりである、と。身と味の凝縮具合よ。
のどぐろの天ぷら。3日間寝かせたのどぐろであると。
手前、横須賀で獲れた太刀魚の天ぷら。後方はアオリイカを大葉でくるんで。五島列島産のアオリイカ。
金継ぎが麗しいお鉢の中で泳いでいた稚鮎ちゃんたちよ。南無・・・
琵琶湖産稚鮎の天ぷら。フィギュアのような躍動感あるご生前のお姿のまま。いただきます…
千葉県産目ごち天ぷら。めごちはおばたさんでの遭遇率が高い。レギュラーメンバーと言えるでしょう。
いわしの天ぷら+宮崎県佐土原の茄子の天ぷら。胡麻油の海苔と九条葱。小鉢には出汁が張ってあるの。
酢の物。トップに乗っているのは鮑で、ベースの海藻はあかもく。あかもく、またはぎばさ。ネバネバした食感が好きよ。オットは「初めて食べる」と。
対馬産穴子天ぷら。天ぷらはついに最後の品となった模様。たくさん食べたな・・・「穴子は当店で一番高い油で揚げています」〆に相応しい王者ということか。
〆のごはんは天茶。たけのこご飯に鱚の天ぷらといくらが具材というリッチな天茶漬けだ。美味しそうな出汁を鉄瓶で用意してくれたのに、出汁をかけるのを惜しがっているうちにダイレクトで食い切ってしまった^^;うまっ
「お料理・・・多かったですかね?ご飯減らした方がよかったですか?」と気を遣ってくださったが「いえ。むしろオカワリください」(キッパリ)とニ膳食べ切る豪傑はワタクシです。うまかった。
全ての客に公平で、期待以上のサービスをされる店主さまのおかげで、いつも安心して天ぷらの世界へ没頭できます。銀座で税込16500円でこの提供皿数は素晴らしいと思うの。
<自分のための記録メモ>ディナーコース16500円×2、マスターズドリーム880円×2、日本酒×8種15840円=50600円のお支払い(すべて税込)
★★★☆☆3.19 ■銀座 厳選された旬の食材と居心地いい空間 目と食感、そして味を楽しめる天麩羅を ■予算(夜):¥15,000~¥19,999
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