棚倉 花園しだれ桜/孤高の美女桜です＠福島県/棚倉町

【前の記事より続き】

2022年4月9日（土）

今年の春は、福島県棚倉町でお花見旅行。

棚倉町で人気ある桜のひとつは、この花園しだれ桜かも。太々と、のびのびと枝を広げた大きな樹です。

こんな場所に生えてるんだよー。農地のヘリ。あぜ道っていうのかしら？

ポツンと一本木。手前は農業用水の溜池です。推定樹齢は160年とのこと。江戸末期に植えられたのですね。

アクセスとして「花園さくらパーク」と命名された駐車場が2020年に整備。16台が無料で停められます。多くは北関東や東北の他県ナンバー。ちょうど満開を迎えたこの土曜日は常に満車です。が、写真を撮ったら立ち去る人がほとんどなので、それほど待つ状況ではなかったな。（我らは徒歩で訪問）

福島県と棚倉町主導でこの駐車場を整備。車誘導などを地元の方が担っているようでした。まだ認知度は限定的な名桜です。コロナが収束して来年以降やって来る車が増えるとすれば、地元ボランティアの方も大変かも。

さて、桜です。

水辺の一本桜というシチュエーション。最高の被写体じゃない？

周囲が農地と山野で開発がされていないのも奇跡。角度を変えて撮っても、似つかわしくない人工構築物が入り込まないんだな。棚倉町ならではのキセキかもよ。

16台の駐車場が満車といっても、やってくる人の数の絶対量はそう多くない。樹の元に入れ代わり立ち代わり好きに近寄る訪問者たち。

みなさんがマイペースでのん気に桜を愛でている空間でいいな、と思いました。名桜と言われる桜の中には「順番で撮影」や「ある程度撮ったら立ち去る」とか、いつまでもそこにいると「どいてくれ」と言われるなど、世知辛い系の名桜もあるから。

そうとなれば、ワタシも樹の根元に寄り付いて、桜の傘の中から拝見しよう。じっくりと。

花園しだれ桜が、このまま大ブレイクしないことを祈っちゃうな。

それでも、前日にローカル局の情報番組で紹介されたようで「花園、すごい渋滞よ」と話す棚倉町民の会話を事前に小耳に挟んでいた。いやいや、これは棚倉ベースでは「渋滞」かもしれないけどw 町内で駐車場待ちが発生するのは稀なのでしょう。今後、ガチな渋滞が生まれるような場所にはならないといいな。

オットと桜を遠望しながら「これは大気の揺れが少ない朝だったら、農業用水に桜が写ってイイ、ってことじゃない？」と気付く。「翌朝、また来よう」となりました。ええ、今夜は棚倉町に1泊するので。

翌朝、AM7：30の花園さくらパーク。安定の満車ですw 朝の逆さ桜狙いの方、こんなに集結。

敢えて道路端でカメラを構える一群。へ～、その角度でその場所である必要性があるんですね。どんな桜が撮れる場所なのだろう。聞きたかったけど、皆さんが真剣で声掛けられず。

こちらは、想定内の場所にポジション確保の人々。

まあ、ワタシはワタシでド素人なりの写真を。

わーい。思った通り、昨日の日中よりも水面に写り込んだ桜がキレイに撮れました。

4月の福島の朝はまだひんやり。そんな里山でひとり舞う桜姫って感じ。ピンクの振袖を大きく広げる美女桜。

水面に映る自分にうっとりするナルシストという性格設定はどうだろう（←却下）

後景に踏み切りが写り込んでいるのだけど、これはJR水郡線。最大で4両編成の超ローカル路線です。美女桜の後方を水郡線が走る瞬間を撮れたらいいかもね。

ちな、水群線の時刻表はコレなので、シャッターチャンスは神レベルにレアかと。

水面に映った己の姿にうっとりする美女桜。有名になって欲しいような、欲しくないような…ビミョーです。

【つづく:棚倉に奇跡の寿司屋さん】

花園のしだれ桜

福島県の魅力的な桜を検索・紹介するサイト。

sakura.minpo.jp