たかおか/千葉の高評価寿司店@千葉市/市役所前
2022年6月某日
<自分のための記録メモ>おまかせコース26000円×2、瓶ビール1+日本酒5合で6950円=58950円のお支払い
「たかおか」はワタクシの地元、千葉のお寿司屋さん。はじめましての訪問です。(たかおか公式HP)
最大7人しか座れないカウンターだけの営業。おしゃれな店内でびっくりだわ。千葉なのに。(小声)
ついでに、お店がある場所と外観にもびっくりだわ。住宅地、フツーのマンション1階が店舗です。(赤丸部)
千葉県の美味しい寿司屋、話題の寿司屋ランキング等で必ず名が挙がる店のひとつなのだ、と予約したオットが申します。
メニューは、おまかせコース2万6千円のみ。大将が準備を整えてくれた食材たちに身を任せるスタイルです。
生ビールはメニューに無いので、プレミアムエビス(小瓶)750円をオットと分け合ってスタート。
最初のツマミが出る前に、サササーッとガリ等の合いの手をサーブするスタッフさんたち。手際がイイ。手前はガリなのだが、霰切り。若芽と薄切り蓮根がシャクシャク食感で旨い。何より、若芽用と言われた手作りポン酢(手前茶色小鉢)が驚異的に美味しい。なんじゃこりゃー!出汁がきいていてまろやかな酸味。飲めるな、コレ。
若芽とポン酢にウホウホ言っていたら、蛸が来た。(銚子産)ナニこの蛸。旨軟らかい。くにょんとしていつ飲み込んだらいいか困惑する生蛸も大好きなのだが、この蛸のやわらかさとザクザクとした断面、カチンとした噛み応えは記憶に残る。
蛸の噛み心地にウホウホしてたら、目の前に鰹が迫っていた。背の皮つき。銀色の縞々に輝いているよ。身の紅色も美しいなあ。
つまみその2は銚子産の鰹。ぴっかぴか!身はほんのりねっとり。なんか、いい香りがする~「藁で皮目を炙っております」(大将)千葉市は銚子や勝浦といった鰹の水揚げ漁港との距離が近いのだ。思うに、2022年の初鰹は春夏の鰹にしては脂ノリノリで当たり年かも。
つまみその3は甘鯛(ぐじ)と薩摩芋。西京漬けなのかなあ?炭火で焼かれてもしっとりしているぐじ。何かひと手間かかっていそう。パサついていなくて、じゅわ~んと染み出る脂です。
このつまみ群ですからビールは即終了で日本酒に移行しています。たかおかさんは、鮮魚や野菜を可能な限り千葉県産で提供するという地産地消派。日本酒に於いてもです。福祝(ふくいわい)に鳴海(なるか)ワタクシ千葉県民ですからね。地元酒消費に貢献です。
ちな、日本酒メニュー表の一部。一合900円~1200円が中心価格帯。まあ安くなくけど高すぎでもない値付けで、安心してオーダーできます。
つまみその4は千葉県金谷漁港の真鯵。筋肉質を感じる鯵。これも記憶に残る鯵のたたきで美味かったなぁ…
ワタシの画像では、特別にうまい真鯵たたきであることが全く伝わらなくて無念。素材選び、切り方、薬味との混ぜ方、提供のタイミング…なのかしら?プロの凄技にお値段を払うのが外食なんだよなあ、とあたりまえのことにしみじみします。
つまみその5、蛤の出汁だけの茶碗蒸。千葉県船橋の三番瀬はあさり、ミル貝、ホンビノスが獲れる豊かな浅瀬。市民の潮干狩りスポットでもある。そこで獲れた天然のはまぐりだと。(身は後の握りで登場)これはそのエキスだけの茶碗蒸です。具がない分、蛤の旨味を直に味わえる。
つまみその6として鮟鱇の肝を出汁に浸した小鉢があったのだけど画像が無いや~。「鮟鱇肝は冬だけの物ではなく夏も美味しい」って福島棚倉・小判寿司の大将から伺ったばかり。
つまみその7、太刀魚の棒寿司。美しい断面をワタシに見せる太刀魚棒寿司ちゃん。このまま頂戴してもオイシイんじゃ?と思うところですが、ここからのパフォーマンスがさらに食欲を煽る。
真っ赤に熾った炭火で上から炙る!が見せ所。うはっ。形よい炭が美しく燃えて、太刀魚皮目の脂を焦がしています。こうばしいり香が正面に座るワタシに届いた時に期待値はマックス。
イイ色に焦げてんな~、山葵ちょい乗せか~、美しいなあ~。じゅるっ…
海苔でくるんで手渡し。肉厚な太刀魚なので脂もたっぷりです。炙られて香りもONだし、大葉のアクセントも大事。思えば、大将からは炭火の下にある棒寿司の焦げ具合は見えていないのだから、チリチリという音と香りの塩梅で炙り加減を見極めているのね。
つまみパートはここまで。握りの部がスタートします。
にぎりその1、勝浦産 金目鯛。力強く引き締まった金目鯛だなあ。パキッとした食感。
にぎりその2、小肌。ぴかぴかキレイなボディ。
にぎりその3、鴨川産シマアジ。「3日前に釣った物。脂が少なく硬かったので今日お出ししています」(大将)歯に抗うかのような噛み心地がイイです。
にぎりその4、富津産とり貝。新鮮なのでぷにゅんと弾ける食感。とり貝の香りも旨味も、小粒ながら口中に大放出。
ここから本鮪3連発。北海道噴火湾の定置網で獲れた同じ魚体から3タイプ。
にぎりその5、本鮪赤身。はえ縄で銚子、ひき縄で勝浦。千葉でも本鮪は獲れるのですよ、というお話。でも今日の本鮪は北海道産です。
にぎりその6、本鮪中赤身。魅惑的でしょ、このピンク。良い脂だこと。
にぎりその7、中とろ寄りの大とろかなあ。脂の入り加減が過度じゃなくて好きな塩梅。
にぎりその8、富津岬のすみいか。シャープな包丁のおかげで食べやすい。「パキッ」とした食感も、この包丁のおかげだと思うよ。
にぎりその9、船橋三番瀬の煮はまぐり。つまみの際に茶碗蒸しエキスを提供した蛤がコチラの姿に。ボリューミー。
はまぐりを握る際、青柚子の皮すりおろしにチョイッと触れさせる程度にワンクッション置く大将。ほんのわずかな柚子皮の効果で、旨甘いはまぐりに苦味と柑橘の酸味と香りも追加された。小さな体積の中にいくつもの味が投入されて何重奏?目が覚めるように旨い煮はまぐり握りだったなぁ。
にぎりその10、袖ケ浦産車えび。加熱してこのサイズの車海老。ほわほわの身を十二分に噛み締められる。大きいので女性には半分カットで提供。男子はひとくちで頬張るの。ひとくちで行ったら、旨味と海老の香りで口がいっぱいになるのだろうな。ワンパクである。
大将のお手元にオレンジ色の美味。整った形状を保つ雲丹が水切りされながら出番を待っています。
にぎりその11、小樽産蝦夷ばふん雲丹。シアワセはひとくちで終わってしまった…
にぎりその12、煮穴子。ほわほわだったな、とかその辺の記憶は残ってるな。穴子も千葉県産です。
締め。小口切りの青ネギだけのシャープな味噌汁。
お約束の玉子焼き。変わっている。摺りおろし山芋が入っているようだよ。ねっとりもしており、はじめて出会う食感の玉子焼きでした。
以上でたかおか寿司SHOWは終演です。すばらしい舞台、堪能しました。デザートなどという(ワタシにとっては)余分な物が無い構成なのも良き。
評判の寿司を求めて、こんな千葉くんだりまで遠征される方もいるたかおかさんです。ワタクシは比較的近いエリアに住んでいるので恵まれているのかも。
千葉って、こんなにも豊かでポテンシャル高い食材の宝庫だったのね、と再認識のコースでした。高度なテクニックと他所とは違う食材で千葉を味わえるお寿司屋さんだと思います。千葉くんだりまでお越しくださいね。
<自分のための記録メモ>おまかせコース26000円×2、瓶ビール1+日本酒5合で6950円=58950円のお支払い
★★★★☆4.27 ■全力で走り続けます ■予算(夜):¥20,000~¥29,999
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