メルボルン街めぐり(3)/美しい!ビクトリア州立図書館@豪州/メルボルン
【前の記事より続き】
2019年8月27日(火)
深夜23:45メルボルン発の便で出国するまでの時間を使って、メルボルンの街をツアー散策中。その続きです。
テクテクと街を北上したら、なにやら荘厳な建築物。Googleマップさまに伺ったら「ロイヤル・メルボルン工科大学」と仰る。へ~、古さ加減が振り切れた校舎ですね。
大学キャンパスはいくつもの棟に分散していて、こちらも校舎。ロイヤル・メルボルン工科大学でRMITの略称なのだそうだ。
そんなアカデミック且つヒストリカルな交差点の反対側に建つ、こちらのビルディング。ツアーのガイド嬢が「次はこちらです」と中へ導いてくれました。『STATE LIBRARY VICTORIA』
ビクトリア州立図書館!ここは、メルボルンでの限られた滞在時間で、なんとか訪問できないものかな~、とチェックしていたスポットですよ。ツアーに組み入れてくれてアリガトウ、ガイド嬢さん。
…言葉は不要と存じます。
1913年に開設されたリーディングルーム。(読書室)デスクが放射線状に並ぶ様子が美しいな。
全体が吹き抜けになっていて、天井はドーム型。自然光がてっぺんから降りてくる元で書物をめくるのね。夜になったら緑色のランプで机に向かうのもイイかも!
4階~6階(読書室は3階にあたる)は回廊になっていて、各階のバルコニーから美しい放射状を見下ろせます。白亜でデコったデザインのバルコニーはどことなくコロニアル風。異次元空間にいる感覚だよ。
4~6階はギャラリーになっていて、自由に見て回れます。アイアンワークの螺旋階段がツボった。ステキ過ぎる。(今は使用できない)
尚、4~6階ギャラリーの展示物はワタシ的には特にツボらずw 囚人のデスマスクとか、寄贈されたシェイクスピアのステンドグラス等々。
6階から1フロアずつ下る。各階それぞれでバルコニーから見下ろしてはうっとりする、を繰り返し。ほんと、美しいデザインと色の使い方だなぁ。
3階まで降りたら、読書室に入ってみようぜ!『LA TROBE READING ROOM』、ラ・トローブ読書室と命名されている。
公共図書館で無料なので、見学だけが目当ての観光客もいるのですが、勉強か閲覧目的で真剣に座っている人もかなり居り。
「美しい!」と感想を口にしたいところだけど、ここは図書館。心の中で感動を叫ぶワタクシ。
感動気分のまま、ちゃっかり座ってみる。気分はRMITの大学生です。
で、この机の構造はどうなってるんすかね?私物入れとかそーいうのか・・・と思ったら違った。本を読みやすいように角度をつける「書見台」になるのでした。意外と小刻みに切込みが入っていて微調整可という親切設計。
1913年開設だそうだが、改装もしているのでしょう。電源も付いているのがイマドキ仕様である。今やPC持ち込まなくては何も作業できませんもの。隣席の無傷っぷりに比べ、足掛け部分がえらく削られてるな~。端っこ席は人気か。思うように課題が進まなくてイライラする大学生たちによる苦悶の痕跡かしら。
ワタシが座ったデスクには個人名が刻まれた金プレートが嵌め込まれていました。フランシス・H・オーコックさん、って誰だろ?どうやらCEOでありこの図書館の図書館員の女性みたい。貢献するとこうして名を残して貰えるのかな。(すべての机にプレートがあるわけではない)
上階から見下ろした時にみえた、放射線状の中心部。ここはナニなのだろう?ワタシ、網走監獄の「五翼放射状舎房」を連想しちゃったのですけど違いますよね(ゼッタイチガウ)
中心部へは6段の階段を昇る。少し高くなっているんだよね。(立入禁止になってた)
近寄ってケース内を覗いてみたりしたのだけど、答えは見つからず。真ん中部の使用目的をご存じの方がいらしたら教えていただきたいな~。
リーディング・ルームは本を読むだけの空間ではないのが面白いな、と思った点。たくさんの人がチェスや将棋に似た駒を使うゲームで遊んでいる。
こんな場所で一局できたら思い出になるだろう。この時、別行動していたオットは「チェスの相手してくれ」と知らない豪州人に誘われたらしい。ごめん、オットにはチェスなどというオシャレなたしなみは無いのだw
近年は、日本の公共図書館も魅力的になってきたと思う。ワタシの古巣、海老名市図書館もスタバが入っていてかなり斬新である。でも、観光スポットにまで成り得る図書館って別格よね。
ドーム型の読書室だけでなく、隣接するこちらの「レッドモンド・バリー読書室」も非常に美しい建築デザインだ。
1892年、博物館として使われていた部屋なのだそうだが、気分が落ち着くライティングの空間でこちらも魅力的です。
カフェも入っているから、その気になれば一日入り浸っていられそう。いいなあ、RMITの大学生さんたち。
放射状に広がる机群は「本を読むことは人類の叡智が四方八方に広がっていくことぞ」と体現しているようでもあるな。旅行客ながら智の泉を覗かせていただいたような、背筋が伸びる体験でした。ヨカッタ!
【つづく:クイーン・ビクトリア・マーケットへ】
2022年 ビクトリア州立図書館 - 行く前に!見どころをチェック - トリップアドバイザー
ビクトリア州立図書館(メルボルン)に行くならトリップアドバイザーで口コミ(2,943件)、写真(1,656枚)、地図をチェック!ビクトリア州立図書館はメルボルンで8位(761件中)の観光名所です。
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