2020年9月某日
ムスメ、オットと3人で和歌山旅です。次に那智の滝を目指します。
首都圏からだとサクッと行ける観光地ではないので、今まで来れずにいました。「いや、大阪に住んでる私でも行き難い。」とムスメ。レンタカーという足があると機動力が上がるスポットだ。
「うお~!滝、見えたで~」県道を登る途中からも滝がチラ見え。レンタカー内のテンションは爆上がりである。尚、駐車場はたくさん。値段、距離等の条件に差異はあるけれど、停められないということは無いでしょう。熊野古道を使って2-3時間かけて歩きたいというご信心の方は麓の「大門坂駐車場」が無料でいいよ。
目的のスポットと駐車料金、歩く距離と拝観順路を考えての駐車場選びが必要かと。長い石段昇りは避けたい我らは車で上まで。青岸渡寺駐車場(P代無料だけど通行料800円)に停めて見学スタートです。
<熊野那智大社>
くまのふすみのおおかみを参拝せんと盛大に行列する人々。すごいな!大人気。ワタクシ共は参拝スルーで神様ごめんなさい。467段ある石段を昇ってきた人だったら、思わず参拝したくなるかもね。
境内に生えていたこの巨木が興味深かった。「樹齢850年で平重盛お手植え」で人が通過できるサイズの洞が開いているの。

根元近くの穴から侵入して、高みにある出口穴へ通り抜ける「胎内くぐり」ができます。大穴が開いているのに、このくすのきは生き続けているんだね。

この姿でも生き続ける古木の内部が気になったけど、タダじゃないよ。300円の護摩木か500円の絵馬を買って、それを持って入るのがお作法。「特にお願い事ナイし。タダじゃないならいいや」(ワタクシ)いつかバチが当たると思います^^;
<那智青岸渡寺>なち‐せいがんとじ
神社である熊野那智大社に連結してお寺が。明治までは隣の熊野那智大社と一体だったって。ほんと神仏分離令って罪深いよな。
予備知識ゼロで来ているワタシ、説明看板で盛大に驚く。「仁徳天皇の頃、インドから熊野の浦に流れ着いた上人がここに造った庵がスタートの寺」って。4世紀の話!古さ凄っ。
海流に乗って熊野沖に偶然流れ着いたのかしら。ナゾのいで立ちのインド人僧侶が突然、登場。当時の地元民は驚いただろうな。そして、現建物は秀吉が再建した物と。(どうやら信長が焼いちゃったらしい)再建すらも1590年のことよ。そら、世界遺産になるわー。
青岸渡寺が建つのは、那智の滝と対峙する場所なんだ。これも神秘的ポジションじゃない?尚、那智の滝の画像と言えば、三重塔とのコラボがお約束だよね。
「でもさ、屋根が写り込んだ画像は見たことないよ」(ムスメ)たしかに。これは、撮影ベスポジがあるに違いない。お守り売場のお姐さんに訊こう。「この先右手に階段があるから下って。途中の広い踊り場で止まってや。踊り場から自分の視線に合わせて3段か4段戻った所がベストやで。」(姐さん)
お守り売場のお姐さん推奨のポイントがここです。我らだけでなく、同じくベストショット狙いの人が立ち止まる場所でした。滝を飲む1枚を協力し合って写す中華カッポー。(ちっともどかない)ちな、
Googleマップ上ではこの辺り。
このフォリナー4人組も、納得するまで4人順番にね。長かったぜぃw 「それでも、よく見る画像はここじゃない気がする。」(ムスメ)そういえば、滝に被る塔の高さが違う。たぶん、プロはこの階段脇に建つ宿坊から撮ったのでは?一般観光客が狙えるベスポジはここが限界かもね。
ハイ、こちらがプロの作品。和歌山県公式観光サイトのフォトライブラリーから頂戴しました。
ワタクシが盛大にがんばった1枚。ちょうど、背後の山が霧で靄った時。神秘要素が加わったと自画自賛。
しつこい撮影をおしまいにして、いよいよメインへ向かおう。那智大滝へは青岸渡寺からまーまー歩きます。ひたすら下ると「飛瀧神社」の鳥居。ここから本格的な参道に入って行くよ。
鳥居がまるで結界だったかのように静謐な区域になりました。杉の大木が左右に。しかも濃密に林立している参道です。これから聖なる場所に向かう感マックスになる石段。
下りながら、降りて来た石段を振り返る。長い長い石段だねぇ。この行程を経るからこそ、気持ちが切り替わるのかもしれない。…いや、帰路の登りも心配になるがw
ついに来た!那智の滝。人々が、声を出さずとも「をを~っ」って感動しているのが伝わる、滝の前エリア。
飛沫。爆音。滝の姿の美しさ。水量も。これは古代の人が神の滝と思って当然かも。「那智の滝の向こうは太古からの原生林。異界の圧力を感じると思うよ」と話してくれたのは、昨晩の夕食をとった新宮の居酒屋店主さま。
たしかに。空気違います!晴れ女のクセにちょこっと雨雲を伴ってやってきたのが返って効果的だったようで、湿度を纏った森がいっそうの「もののけ感」
「お金払うとより滝に近づけるらしいよ」とオット。熊野那智大社でお賽銭すら出さず、護摩木代が惜しくて胎内くぐりもスルーした輩ですが、この滝にはより近づきたいと欲しました。たとえ300円追加料金としても。(親指サイズのお守りくれた)
朱塗りのテラス?みたいなのが「御瀧拝所/300円」です。ほんの数10mの接近ですが、より飛沫と爆音を全身に浴びた感あり。
追加料金払うから人は減りますし、那智の滝との一対一を感じられました。良い体験でした。この300円は意義ある300円。
古代の日本人がこの滝の姿に神を感じたのは当然だね、と21世紀のワタシも同感します。自然崇拝って一番ナチュラルな信仰の感覚なんだなぁ。
来れてヨカッタ。来ることなく人生が終わらなくてヨカッタ、などと思った那智の滝。そして周囲の原生林でした。(帰路の昇り石段がハードであったよw)
2022年 那智御瀧 - 行く前に!見どころをチェック - トリップアドバイザー
那智御瀧(那智勝浦町)に行くならトリップアドバイザーで口コミ(724件)、写真(853枚)、地図をチェック!那智御瀧は那智勝浦町で1位(28件中)の観光名所です。
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