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和歌山

花いろどりの宿 花游(かゆう)/くじらフルコース編@和歌山県/南紀太地温泉

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前の記事より続き】
2020年9月某日
ムスメ、オットと3人で和歌山旅行です。
花いろどりの宿 花游(かゆう)/くじらのフルコース編@和歌山県/南紀太地温泉
太地町、花いろどりの宿 花游(花游公式HP)に宿泊。その夕食のお話を。

花いろどりの宿 花游(かゆう)/くじらのフルコース編@和歌山県/南紀太地温泉
表題の通り、我らはくじらのフルコースをいただきました。花游の夕食はコース選択制なのでくじらコース以外にも勝浦産生マグロ主体のコース、伊勢海老・あわび・熊野牛を組み込んだコース等もあります。

花いろどりの宿 花游(かゆう)/くじらのフルコース編@和歌山県/南紀太地温泉
前菜から〆のごはんまで、全編鯨シバリのコース料理を「うほっ。たのしみ~」と思うワタクシですが、たぶんそんなニーズは少数派かも。

花いろどりの宿 花游(かゆう)/くじらのフルコース編@和歌山県/南紀太地温泉
我が家3人は、日頃食べるチャンスがない食材に興味があって。地元和歌山の方だったら希少性感じないかもしれないですね。まずはアミューズ3点のひとつ、くじらしぐれ煮

花いろどりの宿 花游(かゆう)/くじらのフルコース編@和歌山県/南紀太地温泉
アミューズその2赤肉。恐る恐る口に入れても想像通りのしぐれ煮だし、臭みないむっちりした赤身の肉です。

花いろどりの宿 花游(かゆう)/くじらのフルコース編@和歌山県/南紀太地温泉
アミューズその3尾羽毛…ってナニ?白い部位で輪郭が黒い物体が「お は け?」って読むのかな?「おばけ、と読みます。さらしくじらという名前で流通することも」とスタッフさん。鯨の尾鰭、ゼラチン質部位の薄切りなのだ、と。酢味噌っぽいソースでいただきます。

花いろどりの宿 花游(かゆう)/くじらのフルコース編@和歌山県/南紀太地温泉
アミューズ3点についてムスメは当然、ワタシも訝りながらのスタートだったのだけど、次の尾の身お造り サラダ仕立ては美味しかったー

花いろどりの宿 花游(かゆう)/くじらのフルコース編@和歌山県/南紀太地温泉
添えられた生姜、にんにく、マスタードなどをアクセントにして刺身醤油で食べるの。上質な鹿肉や馬肉の刺身によく似た、コクある脂を噛むごとに感じます。しかも驚きの柔らかさでクジラ肉のイメージと違うんだ。

花いろどりの宿 花游(かゆう)/くじらフルコース編@和歌山県/南紀太地温泉
ス、スタッフさん!このクジラ肉めちゃくちゃおいしいんですけどっ「尾の身には3段階のクオリティがありまして。こちらは最高級部位の尾の身です。尾の先にいくほど美味しくてお高いんですよ」(スタッフさん)

花いろどりの宿 花游(かゆう)/くじらフルコース編@和歌山県/南紀太地温泉
美味しいのでイッキに酒量が上がる我ら。日本酒くださいやら、酎ハイくださいやら我らのテーブル担当になったスタッフさんは忙しい。

花いろどりの宿 花游(かゆう)/くじらフルコース編@和歌山県/南紀太地温泉
日本酒の品揃えはビミョウだったので、ワタシは呑んでいない。冷酒 太平洋 1200円

花いろどりの宿 花游(かゆう)/くじらフルコース編@和歌山県/南紀太地温泉
冷酒 那智の滝 1300円。テーブル担当氏、ほどよい距離感でサービスをしてくれたのが好感度高し。お食事スタート時は特に品々の説明はなかったのだけど、我らが鯨の部位やら調理方法やらを伺ったら、そこから怒涛のように詳しく解説をしてくれました。メンドクサイ教えてちゃんに情熱を持って。ありがとう。

花いろどりの宿 花游(かゆう)/くじらフルコース編@和歌山県/南紀太地温泉
最初、特に料理の説明をしなかったのは、求めていない客にまで長い説明は返ってマイナスとの判断かもね。地元和歌山の人に「尾羽毛とは…」なんて説明は無用でしかないもの。コロナで近郊からの宿泊客が多かった時期です。よそ者で鯨肉を知らない宿泊者と分かって以降、丁寧に教えてくれた姿勢が奥ゆかしく思えたスタッフさんでした。

花いろどりの宿 花游(かゆう)/くじらフルコース編@和歌山県/南紀太地温泉
さえずりスープ(さえずり=くじらの舌)が綺麗な蓋つき椀で届きました。ベーコンのようなのだけど、煮込まれたことで脂がとろん、としていて美味しいな。スープにセロリを使っているので、苦味が鯨の野趣に合います。

花いろどりの宿 花游(かゆう)/くじらフルコース編@和歌山県/南紀太地温泉
くじら竜田揚げ マスタードソース。超熱々でサーブされたコレ。シェフがフライヤーから引き揚げて20秒以内?と思われる温度。熱さは旨さに繋がるのだ。う、うまいです~スタッフさん!

花いろどりの宿 花游(かゆう)/くじらフルコース編@和歌山県/南紀太地温泉
鯨肉は赤身肉をつかっている、とスタッフさん。いっしょに添えられている野菜は赤・黄ピーマン、アスパラ、そして蕗。マスタードソースが鯨竜田を軽やかにしてくれました。

花いろどりの宿 花游(かゆう)/くじらフルコース編@和歌山県/南紀太地温泉
くじらハリハリ鍋 花游風。ここまで創作性と洋風アレンジで斬新に鯨肉を提供してきて、鍋はトラディショナル。固形燃料で加熱後いただきます。

花いろどりの宿 花游(かゆう)/くじらフルコース編@和歌山県/南紀太地温泉
特にサプライズないフツーの鍋汁だったのだけど、水菜の食感が針のようにパリッとしていて命名通りだな。「鯨の皮の下、つまり皮下脂肪を使っています」(スタッフさん)

花いろどりの宿 花游(かゆう)/くじらフルコース編@和歌山県/南紀太地温泉
一見してぶよぶよの脂のかたまり。皮下脂肪はコロと呼ばれるのだ、と。ゆっくり加熱されて、豚の角煮のようなコラーゲン感でした。

花いろどりの宿 花游(かゆう)/くじらフルコース編@和歌山県/南紀太地温泉
くじらのベーコン 赤肉のたたき。順調に食べ進んできたムスメが唯一「マジこれムリ」と言ったのが赤肉のたたき。たぶん、昭和な鯨の味に近いのが赤肉なのでしょう。確かに独特の匂いがするし、ワタシもギリギリ。添えられた山葵ソースの力を借りてムスメの分も食べて差し上げたわ。グラスに入ったピクルスの存在はお口直しに超大事。

花いろどりの宿 花游(かゆう)/くじらフルコース編@和歌山県/南紀太地温泉
逆に、この赤身たたきのような風味こそが鯨だというお客様もいるのかも。洋風アレンジ鯨とは違うニーズにも応えた皿かもね。鯨ベーコンについて「ウネ(畝)という部位とスノコ(須の子)という部位のツートン。茶色部がスノコ。合わせるとウネス(畝須)と呼びます」(スタッフさん)ワタクシ、鯨ベーコンを食べて生まれてはじめて旨いと思いました。(過去うまいと思ったことがなかった…)

花いろどりの宿 花游(かゆう)/くじらフルコース編@和歌山県/南紀太地温泉
くじらカツカレーでラストです。欧風カレーそのものもオイシイ物だったし、カツになった赤肉鯨も気にならずに完食。よい〆ご飯だったと思います。

花いろどりの宿 花游(かゆう)/くじらフルコース編@和歌山県/南紀太地温泉
クレームブリュレ、モンブラン、オレンジの白ワインジュレ、杏仁豆腐フランボワーズ。鯨というザ和食な食材を、洋なアレンジで美味しく手を加えているシェフでした。

花いろどりの宿 花游(かゆう)/くじらフルコース編@和歌山県/南紀太地温泉
使われている器も鯨料理のイメージから脱却したもので、サーブされた瞬間に期待がアガル見せ方だったと思います。

花いろどりの宿 花游(かゆう)/くじらフルコース編@和歌山県/南紀太地温泉
使われた鯨の品質が高いのが分かるコースでした。鯨料理は素材の良さが結果を左右するのだね。
思っていたのと違う洋風な鯨コースだったけど、良い意味で想定外でした。(故に、トラディショナルで昭和な鯨料理を求める人にはちょっと…かもよ)
【つづく:太地町朝散歩

花いろどりの宿 花游 (太地/旅館)

★★★☆☆3.38 ■予算(昼):¥3,000~¥3,999

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