上高地を散策/梓川左岸~明神橋~穂高神社~河童橋@長野県/安曇上高地
【前の記事より続き】
2020年10月27日(月)
上高地帝国ホテルをチェックアウト。荷物はフロントに預かっていただいて、昨日の行程で行けなかった部分を散策する企画。
梓川左岸を、上流へ向かって進んでみよう。今日も、からまつ林の黄金色が輝く晴天。
右サイド明神岳、中央の前穂高・奥穂高。左サイドに西穂高岳。昨日よりもくっきりと姿を見せてくれています。
秋の紅葉というと京都の真っ赤な紅葉に心を奪われるワタシだけど、山岳地の黄葉も同じく素晴らしいよね…てなことを話しながら河童橋よりさらに奥地へ。
行く手に炊事場が見える此処は小梨平キャンプ場。日の出と共に行動したい山登りガチ勢にはこーいう上高地滞在がリーズナブルだし機動的だよね。
数張のテントがいるね。このシーズン、このキャンプ場での事件が新聞に載ってたなー。「女性がひとりで寝ていたテントを、熊がテントごと掻っさらった」事件。
あ、コレだ!事件の経緯を掲示して注意喚起しています。『クマがテントを猛ダッシュでひきずった経路』とか、恐過ぎでしょ。熊の隙をみてトイレに逃げ込んだ女性さん、冷静です。
ここでキャンプは魅力的だろうね。同時に、自然の中で遊ぶのはリスクを伴うってことであり。
歩道はやがて、明神岳にぐっと近づく。今までとは違う方面から見る明神岳、カッケー!山肌近いわぁ。
そして上高地明神館がある。設備のすべてが山登り勢の為の仕様になっています。(上高地明神館公式HP)チェックアウトが8時30分なのは登山向け宿あるある。
明神館から更に奥地の徳沢→横尾へと登山道はつづいています。が、我々はここで梓川を渡って折り返そう。
明神岳と明神橋もカッコイイ!河童橋に負けてないと思うよっ
河童橋から明神橋まで約3㎞。ワタシは1時間ほどかけて来ました。整備された歩道だからトレッキングシューズで十分ね。
明神橋を渡った先に穂高神社奥宮。(穂高神社本宮自体は安曇野市内にある)この奥宮は江戸中期にはすでに松本藩に信仰されていたという説明板があったよ。こんな山の奥の奥に。すごいな松本藩のヒト。
奥宮の参道脇に建つ「嘉門次小屋」は上高地人気スポット。江戸末期から明治中期、地図が無い時代に上高地を熟知していた嘉門次さん。その住居跡が食事と宿泊の施設になって現存しています。
ウェストンの案内人を引受けた嘉門次さんはウェストンの著書に登場し、山ガイドの名人として有名人になったそうな。国境を越えた友情とリスペクト。イイ話だー。
案内板には『当主は4代目で嘉門次の曾孫』とあるけど情報が古いようで、WEBによると5代目の玄孫さんが継いでおられるそうだ。
すぐそこに生け簀が。生け簀から囲炉裏端に直行させて焼かれた岩魚はおいしいのだろうなぁ。お腹に余裕があったら食べてみたかった。
さて、肝心の穂高神社奥宮。上高地の施設の中で有料はここだけだと思う。けど300円は惜しくないよ。ここの境内の景色は美しかったもの。
明神池、一之池。明神岳の麓に静かな池があることも奇跡だし、この桟橋の佇まいはナイスだと思います。
コロナでやって来る人も少な目だったのが幸いで、譲り合って順番に撮影。
渾身の一枚。静謐で美しい空間でした。いつまでも居たくなるヤツ!
繋がって、明神 二之池。こちらもまた素敵で。
池が、明神岳が、神様に思えてくるわ。自然の作品であって、人の手は入っていないと思うよ。
企まずしてこのクオリティ。神スゴイ。上高地を「神降地」とも書き表すこともあります。本来は「神垣内」の表記だったとも。その意味をここで実感。
居合わせた人たちが呆(ほう)けたように明神岳を見上げ続けていたのが印象的。もちろんワタシも呆けました。。
穂高神社奥宮。上高地の真髄を見たようで印象深かったです。
離れがたいが、梓川右岸を下って戻りましょう。
清流がすぐそこに流れるのを感じながら歩けるところが、梓川右岸のイイところ。森の中で眺望はないですけどね。
やがて、湿原が登場。特に案内板とか無かったのだけどたぶん岳沢湿原。
森が開けた。岳沢湿原の向こうに六百山。昨日のウェストンレリーフで印象深かった六百山の存在感はここでも。
森が途切れて、突然目の前にホテル登場。現実に戻ってきましたー。コレは白樺荘。昔よりずっとおシャンティなホテルに変身しているなぁ。
白樺荘至近のウッドデッキからの眺め。白樺荘でも、この景色に相対する部屋は絶景独り占めできるのでしょうね。
河童橋に戻って来たので、散策は終了近し。さようなら穂高連峰と河童橋。
さようなら上高地。さて、4回目の上高地はあるかなぁ。
上高地帝国ホテルでタクシーを呼んでいただいて、昨日レンタカーを預けた沢渡バスターミナルへ戻るよ。
標高を下げて来て驚いた。たった一日なのに、明らかに昨日よりも紅葉が進んでいた事。この時期の紅葉は一晩でグイッと進むのね。沢渡界隈が見ごろを迎えていました。
上高地の今シーズン営業も11月上旬でおしまい。冬がすぐそこね。美しいけど短い紅葉を後にして松本駅までレンタカーで戻ります。
千葉行あずさ号を待つ間、松本駅から北アルプスの山々を眺める。すばらしい紅葉の旅でした。またいつか、ね。
【おしまい:奥飛騨温泉郷と上高地の旅】
穂髙神社奥宮 | 上高地公式ウェブサイト
パブリック施設
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