湖里庵(こりあん)施設編/湖魚のオーベルジュ@滋賀県/奥琵琶湖のマキノ町
【前の記事より続き】
2022年11月26日(土)
琵琶湖周辺で紅葉をめでたのち今日のお宿、湖里庵(こりあん)にチェックイン。(湖里庵公式HP)
湖里庵は鮒ずし懐石を提供する料理屋さんであり、オーベルジュです。宿泊は1日1組だけが可能。オット、宿泊予約ゲットがんばった。
お向かいに、鮒ずしの老舗「魚治-うおじ-」があります。(創業が1784年という驚異の老舗)魚治の鮒ずしをこの場所で味わっていただこう、と始めた料理屋さんが湖里庵です。
本体の魚治&湖里庵の高い評判を聞き、ぜひ一度泊まってみたい!とやって来ました。(魚治公式HP)
玄関を入ると「湖里庵」のお軸。「こりあん」から即連想されるかと思います、遠藤周作氏。狐狸庵先生こと遠藤氏がことのほかお気に入りだった魚治の鮒ずし。「湖里庵」は先生の命名であり、これは自筆の書。先生のネーミングセンス、さすがです。
玄関入って、右手の格子戸の先が宿泊者用のエリア。左手がダイニングに繋がっています。ディナーだけでなくランチ営業も。ダイニング客席数は、カウンター5名、テーブル4名、個室8名って感じ?
ディナーについては次記事以降で。当記事ではまず、宿泊エリアを。格子戸を入ると2階に進む階段。上がるとゲストルームが広がっています。
この光景。うわ~っ!と感嘆の声がでましたわ。
琵琶湖の水平線と湖岸の紅葉だけの風景。静かな湖面と室内に居る自分との一体感よ。
明日のチェックアウトまでこの空間で過ごせるって、なんてシアワセ。
感動して鬼いっぱい撮影していると、お宿の方から御菓子とお茶が。
さすが。ウェルカムスイーツにもセンスがある。上生菓子だいすき。
湖面をながめつつゴロゴロできるカウチ。最強。
リビング後方にベッドルーム。3人目以降の寝室用にもう一部屋あります。
水屋。シンクの下部に冷蔵庫が内蔵。隣接してトイレ。
コーヒー、紅茶。カトラリーやカップもセンスある品が十分な数で収まっています。
冷蔵庫内にはプレモル瓶、ジンジャエール、日本酒(300ml)、炭酸水、水、烏龍茶というラインナップ。これらはフリードリンクです。ありがたい!湖里庵は歩いてすぐ行ける場所にコンビニ等が無いので、チェックイン前に買い忘れの無いようにした方が。でも、これだけあれば当座は大丈夫かな。
冷蔵庫にあった福井弥平商店の雨垂れ石を穿つ(特別純米)をいただきまーす。地元、高島市の酒蔵。我らの口に合ったので夕食の際にも飲みました。
バスルームです。南面からの太陽光が差し込んで明るい洗面台。
ルームウェアとして甚平が用意されていました。高島ちぢみ、って初知り。地元、高島に江戸期から続く伝統産業みたい。でこぼこの生地が適度に汗を吸う。肌と生地が密着しないので、なんだか快適です。
洗面台に置かれていたアメニティ。ウォッシュタオル、歯ブラシ、髭剃り、ヘアブラシ、コットン。フツーのビジホの品揃え。スキン系ケア用品は置かれていませんでした。
お宿のHPに『各種アメニティーご要望の際は、お声がけください。ご用意があります。』とあったので、ダメ元で伺ってみましたがデフォで置かれているアメニティが全て、というお返事。今後の変更もあるかもしれませんが、スキンケア系コスメ等は要持参。
お風呂。コレ素晴らしい!琵琶湖を眺めながらぼんやり入浴です。(もちろん温泉ではない)
浴槽は檜(ひのき)。うっとりな檜の芳香がバスルームに満ちた中、お湯に浸かる。脳みそから毒が抜けるようだ。
バスアメはユニセックスなシトラス系タイプの品が置かれていました。
桶が気になって裏面チェック。うほ。中川木工芸の桶だ。京都たる源の流れを汲む中川木工芸。大津に比良工房があるからそこの作品かも。
延床面積が広い2階だなぁ。もうひとつのゲストルームが奥にあります。
琉球畳の廊下。幅広だわ。なんならここでひとり寝れるぞw
この部屋も一枚ガラスが絵画のような景色を映しています。ムスメにはこちらの客室を使っていただく。
夕食の間にお布団を敷いていただく流れで。
こちらの部屋からの風景は、紅葉の山肌がより近い。湖岸沿いは有名な桜並木なんだそうだ。春はピンクの帯が見えるのだろうな。
約125平米の平面図。ひとり宿泊は安全のために受付けていないそうだけど、2~6人が宿泊可能。(画像は湖里庵ウェブサイトより)
玄関から階段を上がったスペースがゆったり。湖里庵と魚治、遠藤周作氏や奥琵琶湖の地に因む本が並ぶ書棚が壁に。(画像はオークビレッジ(株)HPから頂戴しました)
ついつい本棚の前に座り込んで読み耽ってしまう。こーいう、籠れる空間を用意してくれている所も秀逸なデザインだと思います。
テレビはありません。この空間には不要と存じます。
水鳥たちが、水面に首を差し入れて水草を啄んでいる。彼らの動きだけが唯一の動体で、他はまるで静止画のように見える。
いや、大型のスクリーンでこーいう風景動画を観ているようにも思えるぞ。「そう思えるほどガラスの掃除が完璧!汚れひとつ、曇りひとつないもん」(ムスメ)
「音もナイね。外の音が聞こえてこない世界だから、非現実感に没入できるのかも。」(ムスメ)なるほど。この大ガラスの遮音性能が優れているのか?そもそも静かな湖岸なのか、両方か?
「普通ウェブページの画像って盛ってて、この画像ウソじゃーん盛ってるやん!って苦笑するのがあるあるだけど、ここ違うね」(ワタシ)「ホント!サイトの画像まんまだよコレ」(ムスメ)どかーんと突き抜けた絶景。見飽きません。
ちな、11月なのに陽の光が降り注いで暖房不要で暖かい。(夏なら暑いのか?)「11月ですが暑かったらクーラー着けていただいても」とお宿の方が仰るのも首肯。
15時にチェックインして夕食は17時。
16時を回ってじわじわと色付く琵琶湖。この夕暮れを堪能していただきたい、という趣向で湖里庵のディナー開始は17時からと早いのです。
宿泊なら、夕に朝に客室からじっくり琵琶湖の変化と対峙できます。湖里庵の宿泊、おススメするわ。
【つづく:湖里庵の夕食】
※宿泊・食事の予約は直電話。毎月初営業日に2ヶ月先末日までの予約を受ける、というシステム。(定休日があるので要注意)湖岸の桜並木開花シーズンと秋のメタセコイア並木紅葉時は競争率高いけどベストシーズンです。1人1泊50000円(夕、朝食付。税サ別)

奥琵琶湖 海津 湖里庵
奥琵琶湖の港町海津で、鮒寿しや琵琶湖の幸を使った料理と一日一客ご宿泊のオーベルジュ。
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