2023年1月13日(金)
アイスランドに来ています。真冬の今、旅の目的はオーロラとの遭遇一択です。
羽田空港から約30時間もかけて到着したIONラグジュアリーアドベンチャーホテル。夕食終えたらくったくた。もうベッドが恋しい・・・当然ですね。オットも疲れて寝るモード。(画像はIONホテルwebサイト より。極夜に近いので明るい時間に撮れなかったんだよ~)
しかし 「私、露天風呂行きたい!」高らかに宣言する貪欲なワタクシ。このホテルには地熱発電所から供給される熱湯を引いた温水プールがあるのだ。到着時に視察して、水着も持って来ているし入りたいな露天風呂♪と思っていたの。(いや、温水プールですから)
でも、日本人的にはこの空間は「プール」というより「露天風呂」ですよね。プールは泳ぐものだ。こんな狭くては泳げないだろーよ。よって、当記事では以後「露天風呂」で通します。浸かってみると38度くらいで風呂としてはヌルめなのだが、諸外国の温泉慣れしていない人間にはこれくらいがちょうどいいのかも。
さて。更衣室で水着に着替えていると、先に露天風呂に浸かっていたオットの叫び声が。「こにゃくう!たいへんだぁ、たいへんだぁ!オーロラがエライことになってる~」夕食の時、たしかにオーロラは出ていた。でも、これがオーロラなの?ただの山火事の煙やん!というがっかりな感想しかでない、白い帯が夜空に棚引いていただけでした。
「強くないオーロラは肉眼では色は見えない。カメラのファインダーを通してはじめて緑に写る。ついでに性能が低いカメラではそれすらも写らない。でも、強いオーロラだったら肉眼でも緑色で見れる」 って知ってました?ワタシ現地に行って初めて知ったわよ。
その煙みたいなオーロラが、なんの具合かはたまたワタシとオットの強運が引き寄せたのか「緑の色を纏って、うねうねと大蛇のように夜空でダンス」状態に成長を遂げていたのでした。
あの「煙」がどーしてこーなったのか?ワタクシは頭が悪いので太陽風が、とか地球の磁力線が、とか言われてもまったく理解不能なのでその辺は割愛。
ただ、オーロラの神が「せっかく遠くから来たんやからワイの本気を見せたるわ」といってハデな衣装に着替えて踊り出してくれたように見えたのです。
時にはゆっくり、または気まぐれに激しくのたうつように。上下に伸びたり、縮んで細~くなったりも。色は、ワタシには全体緑に見えたのだけどオットは「根元のあたり、黄色」などと言う。色の見える幅って個人差があるのかなぁ。
イマイチ残念な画像で心底申し訳ない。思ってもいない遭遇だったので、三脚は客室なのだ。オーロラのスピーディな動きは、まるで意思を持っているかのようだ。こんなに素晴らしいのに、ツアーの皆様は気付いていないのか誰もやってこない。ワタシとオット だけのオーロラ露天風呂。
やがて、露天風呂の真上にあるBar、ノーザンライトバーのお客様がオーロラに気付いたようで、外階段を使ってわらわらと露天風呂脇にやって来たよ。スペインからの旅行者たち。ワタクシ達と同様にオーロラに驚愕し、写真を撮りまくりつつ歓声を挙げています。いっしょに感動出来てワタシも嬉しい。でも、コートを羽織る程度の彼ら。10分も経つと氷点下の寒さに耐えられなくなって凍えながらBarに戻っていく。あれ?もしかして、露天風呂に浸かりながらずーっと温かい状態で見ていられるワタシとオットって最強なんじゃ?38度ほどなので、のぼせることもないよ。極楽ですか、ここは。
やがて、カップルが露天風呂にやって来た。オーロラベストポジションをずーっとワタシとオットが占拠していたから「カップルさんもオーロラ見たいだろうな。場所、代わってあげようかな」とカップルさんの動きをチラチラ気にしていたんだ。
ところが。カップルさんは露天風呂でキャッキャウフフするだけで、夜空を見もしない。え?この激しいオーロラが目に入らないほど熱々カップル?・・・すっごく謎だった。
現地人ガイド氏が「アイスランド人はオーロラに興味ない・・・っていうか、どーでもいいと思っているかもw」 と衝撃の事実を教えてくれたのは翌日のこと。そっかー!彼らはカップル旅行で評判高いこのホテルに泊まりたかっただけで、オーロラなんて「虹が出てるね」くらいに日常のシーンなのだろう。なんたる贅沢!でも、オーロラでここまで感動できたスペイン人たちと日本人(我々)はシアワセ者でしたよ。
夜11時頃はじまったオーロラショータイムは約1時間ほど続きました。12時。オーロラの神が「そろそろ幕を降ろすね」となったので、ホクホクのシアワセ気分を抱えて、我らもようやくベッドに潜り込んだのでした。
翌朝に知ったこと。職務に熱心な添乗員氏は同じオーロラのショーを確認、ツアー客の各部屋に電話で一報をしたそうです。寝ている可能性大なので短いコールで。「こにゃくうさんのお部屋は出られなかったのですが…そうですか、アレをご覧になっていたのですね」とお互いの僥倖を微笑み合いました。どうやら、ツアーの中で見ていたのはワタシとオットと添乗員氏だけだったようです。(申し訳なくて他の人には見られたことを言えませんでした)’ Keep in mind that hunting for the northern lights sometimes takes a lot of patience.’ オーロラを見るには忍耐が必要と覚えとけ 、という言葉を見たことがあります。その通りかも。ツアーに参加したから見せてもらえるものではなく、能動的に動く事が功を奏すのだ。「こにゃくうの温泉への執着心のおかげであの夜のオーロラが見れた。ありがとう!」とオットは繰り返し感謝してくれます。ほほほ。たまたまやがな。(以下2枚は同じオーロラを撮った添乗員氏の画像をいただきました)
ムスメからLINE。「オーロラ初日から見れたんだ!」「おめでとう。もう、あとは消化試合やんけ」また見れたらもちろん嬉しいけど、旅の目的はいきなり果たせたな。実際、このあと4泊するのですが、この日を越える美しいオーロラは現れなかったのです。
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