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23年スペイン

(19)世界遺産メスキータ/イスラム文化とキリスト文化のハイブリッド@スペイン/コルドバ

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前の記事よりつづき】
2023年10月6日(金)
スペイン、コルドバの世界遺産メスキータに入場です。メスキータとは。スペイン語で「モスク」のこと。(19)世界遺産メスキータ/イスラム文化とキリスト文化のハイブリッド@スペイン/コルドバ
メスキータは、城壁のように高い壁に囲われた中にあります。狭い門がいくつかあるだけで、お出入り自由とはなっていなく。中の様子はまったく窺い知れ無い構造です。まるで城だわ。

(19)世界遺産メスキータ/イスラム文化とキリスト文化のハイブリッド@スペイン/コルドバ
「城壁」の中へ。オレンジの中庭と名付けられた広い空間が開放的。まずはここでプロローグ的解説をガイド嬢から伺うツアー民ども。

(19)世界遺産メスキータ/イスラム文化とキリスト文化のハイブリッド@スペイン/コルドバ
※まだ緑色だけど結実している。「食用に栽培していないので食べられる味じゃないです」というオレンジ※
1)BC3年~。古代ローマ帝国の州都としてイベリア半島ローマ文化の中心だったコルドバ。
2)AD5~8年はバンダル族(元ドイツ界隈の民族)の時代、西ゴート人(ゲルマン系の人たち)の時代もありまして。オーナーちょいちょい変わるコルドバ。

(19)世界遺産メスキータ/イスラム文化とキリスト文化のハイブリッド@スペイン/コルドバ
3)711年に西ゴート人がイスラム勢に滅ぼされてからが、コルドバのイスラム時代の始まりです。コルドバが首都で、その中心になったのがこのメスキータ(モスク)。文化も経済も大繁栄。10世紀には10万人都市になり、合わせて祈りの場・メスキータも増築&増築していく。その増築の形跡も見どころ、とガイド嬢。
4)次の契機は1236年、レコンキスタ。キリスト教勢が新オーナーとしてコルドバを征服。15世紀に入るとイスラム教勢は放逐され、イスラム教モスクだったメスキータはカトリック教会にリノベされていく…
※コロナ以降、日本語しゃべるの久しぶり!と仰るガイド嬢※

(19)世界遺産メスキータ/イスラム文化とキリスト文化のハイブリッド@スペイン/コルドバ
雑な要約、ご容赦。長い。長いよ。長ーい経歴をお持ちのコルドバ、そしてメスキータ。欧州史の「ここテストに出ますよ」ポイントばかりだ。イベリア半島という土地の重要性を再認識したよ。

では教会内へ。
(19)世界遺産メスキータ/イスラム文化とキリスト文化のハイブリッド@スペイン/コルドバ
わー!コレコレー。赤と白の縞々アーチの森を見てみたかったんだよね。リズミカルに連なるっている。

(19)世界遺産メスキータ/イスラム文化とキリスト文化のハイブリッド@スペイン/コルドバ
ガイド嬢のレクチャーで、この国籍不明な不思議空間が出来あがった時代背景も理解できたよ。そう思うと、イスラム文化とキリスト文化の奇蹟のコラボだ。

(19)世界遺産メスキータ/イスラム文化とキリスト文化のハイブリッド@スペイン/コルドバ
赤白柱のアーチは二重になっていたのか。ローマ水道橋を参考にした、イスラム(後ウマイヤ王朝)の建築士たちの力作。大理石の白と赤レンガの赤。この配列がエキゾチック。

(19)世界遺産メスキータ/イスラム文化とキリスト文化のハイブリッド@スペイン/コルドバ
ほげ~っ、と上ばかりを見上げていたら、ガイド嬢「あ!皆さま、今チャンスですよ。珍しく人が少ない」と引っ張って行ってくれたのがこのガラス張りの床部分。

(19)世界遺産メスキータ/イスラム文化とキリスト文化のハイブリッド@スペイン/コルドバ
「コルドバは西ゴート人の時代があったとお話しましたよね。メスキータが西ゴート時代の教会の上に建てられたことが分かるのがこのガラスの下なんです」(ガイド嬢)

(19)世界遺産メスキータ/イスラム文化とキリスト文化のハイブリッド@スペイン/コルドバ
聖ビセンテ教会のモザイクタイルが目視できる。精密にデザインされた西ゴート王国時代のカトリック教会の床。(西ゴートは711年に滅びます)

(19)世界遺産メスキータ/イスラム文化とキリスト文化のハイブリッド@スペイン/コルドバ
このモザイク床はどういう経緯で見つかったのかしら。1300年以上経っているのね。つい上方にばかり注目してしまうメスキータですが、床へもご注目を。案内板等無いから意識しないとスルーしちゃうかも。入口を行ってわりとすぐにあります。

(19)世界遺産メスキータ/イスラム文化とキリスト文化のハイブリッド@スペイン/コルドバ
もうひとつ床の小ネタ。「聖人のお墓ですネ」って。教会あるある。床にやんごとない人が埋まってたりする。ごめん、死んだ人。皆さん思いっきり踏んで歩いているんだけどもw

(19)世界遺産メスキータ/イスラム文化とキリスト文化のハイブリッド@スペイン/コルドバ
柱群はイスラムテイストなのに、壁に沿ってキリスト教の私設礼拝堂がずらりと並ぶ。ひとつひとつの祭壇に名前があるのだろうか。13世紀、レコンキスタ後に増築されたキリスト教礼拝堂たち。

(19)世界遺産メスキータ/イスラム文化とキリスト文化のハイブリッド@スペイン/コルドバ
ステンドグラスから、ちょうど太陽光線が差し込んだ一瞬。

(19)世界遺産メスキータ/イスラム文化とキリスト文化のハイブリッド@スペイン/コルドバ
さて、再びイスラムテイストへ。群青と金の見事な細工のコレは「ミフラーブ」と言うそうだ。

(19)世界遺産メスキータ/イスラム文化とキリスト文化のハイブリッド@スペイン/コルドバ
みふらーぶ。初耳です。モスクなどイスラム教の施設に必ずあって、メッカの方向を示す設備なんだって。「たいてい窪み」なんだと。へえ。よその宗教って知らない事いっぱいあるな。

(19)世界遺産メスキータ/イスラム文化とキリスト文化のハイブリッド@スペイン/コルドバ
それにしても美しい!仏教で言ったら曼荼羅みたいに神々しいね。(異論は受付けていないw)コルドバを、メスキータを得たキリスト教徒。この芸術的ミフラーブを残したんだね。先住者の、しかも異教の遺産に敬意を払ったということか。

(19)世界遺産メスキータ/イスラム文化とキリスト文化のハイブリッド@スペイン/コルドバ
他の宗教に寛容だった時代があったんだな、と思う。他宗教にも敬意を払うって忘れてはいけないと思うのだがな。8~13世紀人間ができていたこと、21世紀人間は出来ていない。なあ、ハマスよ、イスラエルよ。

(19)世界遺産メスキータ/イスラム文化とキリスト文化のハイブリッド@スペイン/コルドバ
イスラム教時代も他宗教に寛容だったけど、キリスト教時代になっても15世紀まではイスラム教徒は追い出されなかった。ユダヤ教も含めたの3つの宗派で日を分け合いつつ、それぞれの礼拝をここでおこなっていた時期があったというのも驚きだ。共存しようと思えばできるんじゃん。

(19)世界遺産メスキータ/イスラム文化とキリスト文化のハイブリッド@スペイン/コルドバ
そう思ったばかりなのに、こんな絵があって草。1236年レコンキスタの場面かしら。コルドバを征服したキリスト教国カスティーリャの王フェルナンド3世に土下座するイスラムの王様かなあ。屈辱シーンを絵にしててイジワルいぞ。

IMG_5385宝物室
宝物室コーナーになっている聖テレサ礼拝堂。展示物のひとつが金ピカだ。なんだろコレ。「日本語では聖体顕示台っていいますね。」(添乗員女子さん)キリストの聖体を表す物を格納して、祭礼の時はこれを担ぎ出す…的な説明をしてくれた。内容を咀嚼しても想像ができないのだけど?「日本に於ける祭りの神輿かな」ということで自身で納得しましたw 違っていたら誰か教えて。

(19)世界遺産メスキータ/イスラム文化とキリスト文化のハイブリッド@スペイン/コルドバ
8世紀にメスキータが造られて後、10世紀後半まで3度の拡張工事をしています。「この辺りは最後の増築部分。この時期になると石灰石と赤レンガを組合わせたアーチとはいかず、赤い色を塗っただけになっています」(ガイド嬢)あらホント。手抜き工事か経費削減か。イスラム側の懐事情の変遷が窺え、これも滅亡への前章だったのかしら。

(19)世界遺産メスキータ/イスラム文化とキリスト文化のハイブリッド@スペイン/コルドバ
「柱にサインがあります。作業した職人の名前が彫られています」(ガイド嬢)工賃をいただく際の証として彫ったと考えられているそうな。千年以上後の人間にサイン見られるとは職人さんも思ってなかったよね。

(19)世界遺産メスキータ/イスラム文化とキリスト文化のハイブリッド@スペイン/コルドバ
レコンキスタでコルドバ制圧した後も、イスラム教の建物を破壊することなく一部を修復&リノベしながら使い続けたこと。それが文化が融合した奇蹟の景観になったのだね。

(19)世界遺産メスキータ/イスラム文化とキリスト文化のハイブリッド@スペイン/コルドバ
イスラムの高度な技術と芸術性を尊重していたのだな。そこに自分たちキリスト教のロマネスク様式のカルチャーを融合させたら、こんな大聖堂が出来上がった、と※16世紀中央礼拝堂聖歌隊席※

(19)世界遺産メスキータ/イスラム文化とキリスト文化のハイブリッド@スペイン/コルドバ
※同じく16世紀の中央礼拝堂※
1236年以降モスク構造に大きな改築はされなかったが、15世紀終わりに大きな変更としてこの礼拝堂が造られた時のエピソード。地元民の反対運動が起きたものの、カルロス5世(スペイン王としてはカルロス1世)の承認を取り付けて工事は遂行。千本以上あったイスラム流アーチ柱は850本ほどに減らされた。工事現場を見た王さまカルロス5世、「世界のどこにでもあるような物を造るためにどこにも無い物を壊した」と嘆いたという逸話が。刺さるわ。

(19)世界遺産メスキータ/イスラム文化とキリスト文化のハイブリッド@スペイン/コルドバ
結果、世界のどこにもないイスラム教モスクの中にキリスト教礼拝堂がinという空間ができたのだけど。時を経て違和感なく融合しているようにワタシには見えますよ。おもしろかった!キレイだった!

(19)世界遺産メスキータ/イスラム文化とキリスト文化のハイブリッド@スペイン/コルドバ
尚、通常の公開時間とは別に月曜-土曜の朝(8:30~9:30)は無料で入れます。ただし9:20には退出を促される。また、ナイトツアーもあり。ワタクシ予約して夜にも行きました。別記事にします通常との大きな違いはナイトツアーは撮影禁止な点。円柱の森を撮りたい人はご注意!
【つづく:コルドバ街歩き

コルドバのメスキータ (大聖堂とモスク) 口コミ・写真・地図・情報 - トリップアドバイザー

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2 Comments

There are no comments yet.
素敵~!!!

ふわり  

2024-02-27 16:59

入りたかったなぁ。
今回は大聖堂にばかり入ったので、記事をアップするたびに調べていくと、なーんとなくピースがつながる気がしています。やっぱり聖歌隊席があって主祭壇があって。そして、ずらりと並ぶあの部屋は私設礼拝堂だったんですね。

イスラム教は合理的な宗教だと聞きました。だから、カトリック教会を立て直すのではなくモスクにリノベするのは当然だったと。ここではその逆だったんですね。

あの宗教画は土下座しているのか。レコンキスタと考えるとそうですね。なるほど~

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こにゃくう
To ふわりさん

こにゃくう  

2024-02-28 13:27

聖歌隊席、クワイヤって言うやつ。それと祭壇が向き合ってました。
大聖堂のマストアイテムなんでしょうか。私、「彫刻キレイだね」くらいの感想しかなく情けないんですけど。

壁の礼拝堂は、地元有力者の私設礼拝堂でキリスト教支配になって割とすぐ造られた(中央祭壇と聖歌隊席よりも早い時期)と言われた記憶があります。

私も次にどこかの大聖堂に行ったら比べて考えてみよーっと。

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